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披露宴で日本酒を飲まされた赤ちゃん

披露宴の列席者は成人だけではありません。
1歳に満たない赤ちゃんが連れられてくる場合もありますよね。
今回はそんな0歳児の赤ちゃんに起こった悲劇。

様々な式場を渡り歩いてきた私ですが、会場が行う乳児への配慮はあまり多くありません。トイレのおむつ台、ミルクのお湯提供、離乳食の温め…ぐらいでしょうか。その他は新郎新婦の心遣いに委ねられます。例えば授乳室としてどこかの部屋を貸し切るとか、子供の列席が多ければキッズスペースを設けるとか。でも子育て経験がいないとそこまでの配慮って難しいですよね。
それが「命」に関わることかどうか?なんて、なおさら。

問題があった会場は和風のレストランウエディング。お洒落な内装、お料理、お花…列席者は豪華な懐石料理に舌鼓を打ちながら歓談。とても和やかな雰囲気でした。
しかしなにやら親族席が騒がしい…
間もなくして窓から見えたのは会場に横付けされる救急車。
0歳の赤ちゃんが誤って日本酒を提供され、飲んでしまったのです。
「そんなことある!?」
と思いますよね。

これはお洒落を売りにする会場だからこそ起こった人災で、お水も日本酒も洒落た同じ水差しに移しかえられていたのです。
一見違いがわからない2つの水差し…慣れないアルバイトがそれを手に取り…もうおわかりですよね。
スタッフは日本酒を水と思い込み、ストローをさして提供してしまいました。
何の疑問も持たず我が子へ差し出したお母様のご心情を思うといたたまれません。
みるみるお顔が真っ赤になった赤ちゃんは、ご家族と共に救急車に乗り病院へと向かわれました。

披露宴はそのまま続行されましたが、後から話を聞いた新郎新婦のお怒りはごもっともです。
後日、大きな問題はなく赤ちゃんは元気に過ごされていると聞いた時は本当に本当にホッとしました。

披露宴にお子様は参加されますか?
式場のお子様に対する配慮は徹底されていますか?
今一度、確認されることをおすすめします

次回予告
『幽霊が出る結婚式場の話』


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