ヨコヨコ

ダイバーシティ&インクルージョンの時代。性別、年齢、民族、国籍、宗教、価値観、あらゆる…

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ダイバーシティ&インクルージョンの時代。性別、年齢、民族、国籍、宗教、価値観、あらゆる違いを尊重し、誰ひとり取り残さない社会を、夢物語に終わらせないために。ヨコヨコは、障害福祉を切り口に「ともに生きる」を考え、これからをよく生きるヒントを探索します。 企画:大津市障害者自立支援協

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  • ヨコヨコ・インタビュー

    ヨコヨコのインタビューをまとめたマガジン。 福祉にかかわる無名の一人に焦点をあて、よりよく生きるヒントを探しています。

  • ヨコヨコ・コラム

    ヨコヨコのコラムをまとめています。

最近の記事

ヨコヨコ Lab.企画 -Our Sounds Space-音と出会う(presents from音楽工房toa-Toa)

ヨコヨコLab.とは?大津市障害者自立支援協議会で立ち上げられたプロジェクト、ヨコヨコLab.は名称の通りヨコからヨコへとつながりを広げていき、障害福祉の関係人口を増やすことを目的とした活動を行っています。また、福祉に関係のある人(必要としている)人たちだけではなく、様々な方が障害福祉に興味を持てるような実験的な(=Lab)試みも行っています。 今回2023年8月27日に文化ゾーンで実施した音楽ワークでは、音楽工房toa-Toa(https://toa-toa.net)と

    • ヨコヨコLab.企画 おしゃべり観賞

      ヨコヨコLab.の研究テーマは「障害福祉の関係人口をひろげるには?」 今回は、障害のある人もない人も一緒に鑑賞して、 思いのまま感じた作品の印象をみんなでわいわい語り合い、 正解のない多様な価値観を発見しあおう。という企画をしてみました。 今回の参加メンバーは6~7名。 観賞したのは、滋賀県立美術館で開催されているBe Here Now展。 自己紹介の後、みんなで一緒に見て回ろうと思っていたのですが、 自由なメンバーは自由にそれぞれ 「これなに?」「これはどんな人が描い

      • 〈インタビュー〉ここに来たかったのかもしれない|梅田真琴さん

         梅田真琴さんは、障害福祉事業を主軸とするNPO法人 BRAH=art.(ブラフアート)で、事務員として働いている。「自分の行きたいと思った場所に身を置くのは、はじめてかもしれない」。そう語る梅田さんの仕事は、事務という言葉に到底おさまらない。梅田さんはなぜ、まったく縁のなかった福祉を選んだのか。その先に浮かび上がってきたのは、「まちをつくるのは誰か」という問いだった。 地域の背景にあった福祉梅田:BRAH=art.(以下、ブラフまたはブラフアート)との出会いのきっかけは、

        • 〈インタビュー〉ラグビーのように福祉を|三宅訓平さん

           部活動に青春を捧げるのは日本のひとつのカルチャーともいえる。しかし無論、部活を進路へとつなげていく人はごくわずか。ならば、流した汗と涙からその後の道の糧となる学び・教訓・自己理解を引き出せるかが、大きな鍵となる。三宅訓平さんは、中高時代に全霊を注いだラグビーをとおして仕事・人生における軸を形づくり、いま福祉の世界で自分を活かしている。 福祉でもいいかな中高時代は部活動に熱を注いでいた三宅さんは、福祉の道をもともと積極的に選んだわけではない。 三宅:中高はラグビーに打ち込

        ヨコヨコ Lab.企画 -Our Sounds Space-音と出会う(presents from音楽工房toa-Toa)

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          〈コラム〉ぼくたちは、ヨコヨコする:編集者のつぶやき その1

          合言葉は、「ヨコへヨコへと、ヨコヨコと」。 はじめまして。ヨコヨコの執筆・編集を担当している大澤です。古庄さんへのインタビューでヨコヨコが産声をあげて、はや4ヶ月。 今日は、どうしてぼくたちがヨコヨコしはじめたのか、ちょびっと書いてみたいと思ます。 ヨコヨコするサラッと「ヨコヨコする」と動詞の形で使ってみました。赤ちゃんが「よちよちする」みたいで、「ヨコヨコする」ってかわいくないですか?(笑) 擬態語・擬音語っていいですよね。ヨチヨチとかヨシヨシとか、ヨ〇ヨ〇ってちょ

          〈コラム〉ぼくたちは、ヨコヨコする:編集者のつぶやき その1

          〈インタビュー〉そういうひとがいても、いいじゃない|小西昌也さん

           「人のために」と思ってやってきたわけではないと、障害者相談・生活支援センターやすらぎの小西昌也さんは言う。運命的な出会いなどの「美しいストーリーがあるわけでもない」と言葉をつづける。人と関わるのが苦手でありながら、常に人と接するような福祉の仕事を継続してきた小西さんは、なぜ、いまもここを選びとっているのだろう。 魅力を探す旅にいざなわれてやりたいことがわからない。福祉に足を踏み入れたとき、小西さんには明確な理由があったわけではない。 小西:大学進学で福祉系の学部に進んだ

          〈インタビュー〉そういうひとがいても、いいじゃない|小西昌也さん

          〈コラム〉学生の目に福祉はこう映っているらしい 後編

          みなさんは、「福祉」ときいて、どんなイメージが頭に浮かびますか? ヨコヨコでは、運営する大津市障害者自立支援協議会で学生を対象に実施した〈障害福祉の仕事に対するイメージの調査〉の結果をもとに、「学生の目に福祉はどう映っているのか」をテーマにした連載をしています。 その1では福祉の仕事全般、その2では障害福祉の仕事に対して学生がもつイメージのデータを紹介しました。 その3では、アンケートの自由記述と個別インタビューの、学生の生の声をいくつかご紹介していきたいと思います。

          〈コラム〉学生の目に福祉はこう映っているらしい 後編

          〈コラム〉学生の目に福祉はこう映っているらしい 中編

          みなさんは、「福祉」ときいて、どんなイメージが頭に浮かびますか? 前回のnoteからヨコヨコでは、運営する大津市障害者自立支援協議会で学生を対象に実施した、障害福祉の仕事に対するイメージの調査の結果をもとに、「学生の目に福祉はどう映っているのか」をテーマにした連載をはじめました。 その2では、障害福祉の仕事にフォーカスをあててイメージをみていきます。 やりがいのある仕事学生が就職において最も重視しているのは、なんといっても仕事の内容・やりがいです。 その点、障害福祉の

          〈コラム〉学生の目に福祉はこう映っているらしい 中編

          〈コラム〉学生の目に福祉はこう映っているらしい 前編

          みなさんは、「福祉」ときいて、どんなイメージが頭に浮かびますか? ヨコヨコでは、福祉という豊かな世界を担い育む方々との対話を通して、「ともに生きる」を考え、これからの社会をよりよく生きるヒントを探っています。 先日アップした高橋みず希さんへのインタビューでは、「背景を知る」ことが、個人の変化にとどまらない関係の変化へとつながり、対立から協力へと関わりを方向づける可能性を知ることもできました。 そんなヨコヨコを運営する大津市障害者自立支援協議会では、2021年5月14日~

          〈コラム〉学生の目に福祉はこう映っているらしい 前編

          〈終了〉10/26㈫「これからダイアローグ」を開催します

          みなさんは、福祉や障害福祉の仕事に対して、どんなイメージをもっておられますか? ヨコヨコを運営する大津市障害者自立支援協議会では、2021年5月14日-6月30日にかけて、学生を対象に「障害福祉の仕事に対するイメージ調査」を実施しました。 ・福祉の仕事には、資格が必要だと思いますか? ・福祉の仕事は、安定していると思いますか? ・障害福祉の仕事は、身体的・精神的負担が大きいと思いますか? ・障害福祉の仕事には、将来性があると思いますか? など、19項目に対する計113名

          〈終了〉10/26㈫「これからダイアローグ」を開催します

          〈インタビュー〉背景を想像して、つながる|高橋みず希さん

           どこで、誰と、何をして生きるか。障がい児者相談センターみゅうの高橋みず希さんは、しんどさ、大変さを身に沁みて感じながら、それでも惹きつけられ、福祉の道を選び続けてきた。彼女の選択を支えるものは何だろう。見えてきたのは高橋さんのまっすぐな思いと、福祉特有の時間の流れだった。 わからない、知りたい 進路の選び方は様々だ。大学から福祉の道に進んだ高橋さん。その主眼にあったのは福祉ではなく、実は部活動だった。 高橋:大学は吹奏楽をやりたくて選んだんです。高校の時は部活に夢中だっ

          〈インタビュー〉背景を想像して、つながる|高橋みず希さん

          〈インタビュー〉こんな俺でも:天職とめぐり会って|堀内未央さん

          「天職やと思ってるんですよ、訪問が。」  訪問介護の道に生きる堀内未央さんの言葉には、一点の曇りもない。「無敵ちゃうかなと思ってるくらい!」と自信に満ちた笑顔を見せる堀内さん。他方、根っこでは「こんな俺でも」という自信のなさを抱えてきたという。 堀内さんは、いかに天職と出会い、自信を育んできたのだろう。 天職と出会い、避けたあの日堀内さんの職業選択の原点は高校時代にさかのぼる。 堀内:高校生の頃、祖父が寝たきりになりました。離れた場所に住む祖父。それまでは長い休みになる

          〈インタビュー〉こんな俺でも:天職とめぐり会って|堀内未央さん

          〈インタビュー〉他の人にもできて、私にしかできない|古庄奈央子さん

           「私にしかできない」という固有の価値は尊いものに思える。しかし、私だけでなく「他の人にもできる」ということもまた、実はとても大切なことだ。障害福祉の仕事に携わり九年、古庄奈央子(42)さんは「他の人にもできる」と「私にしかできない」の間で揺れながら、目の前の人に向き合い続ける。 弟にNOと言った世界にそもそも古庄さんは、はじめから福祉の仕事を目指してきたわけではなかった。結婚前は栄養士として働き、出産後は五年間、専業主婦として暮らした。 古庄:実は自分が福祉に携わるなん

          〈インタビュー〉他の人にもできて、私にしかできない|古庄奈央子さん