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オノ・ヨーコからのミッション?グレープフルーツジュースをゴクゴク読んでみた。

え?
読んでみた?
「飲んでみた」の間違いじゃなくて?

これね、「グレープフルーツ・ジュース」
という本があるんです。

こちら、オノ・ヨーコの著書。

shogoさんの、こちらの動画紹介記事で知りました。
shogoさん、ありがとうございます。

「グレープフルーツ・ジュース」

この本は、成田悠輔さんの「人生を変えた本」のうちの1冊として、下記動画で紹介されています。

成田さん曰く
「本なのか、本でないのか怪しい」
とのこと。

え?
どんな本なんだ?
気になったので、読んでみることに。

率直な感想。

え?詩集?
いや、詩集ではないか。
これは…何なんだろう…?

そんな感じの本。笑

オノ・ヨーコの指示?指令?
のような短文が、写真とともに淡々と載っている、なんとも不思議な本。

オノ・ヨーコからのミッション、とでも言ったらいいのでしょうか。

たとえば
成田さんの動画でも紹介されていたフレーズが、こちら。

想像しなさい。
千の太陽が
いっぺんに空にあるところを。
一時間輝かせなさい。
それから少しずつ太陽たちを
空に溶け込まこませなさい。
ツナ・サンドウィッチをひとつ作り
食べなさい。

「グレープフルーツ・ジュース」p18

え?
何?
ど、どうしたらいいの?

と、こんな感じのミッションがひたすら綴られています。

以下、気になったミッションのうち1つを、私のナゾ解釈を添えて紹介しますね。

*****

いろんな種のつまった袋に
穴をひとつあけなさい。
袋を風の吹く場所におきなさい。

「グレープフルーツ・ジュース」p64

「いろんな種のつまった袋」
私がこの言葉を聞いて、思い浮かんだもの。

それが、こちら。

そう、「柿の種」です。

いや、いろんな種類入ってないし。
そもそも、柿の種は「種」ではないし。

でも、この袋が浮かんだのです。
浮かんでしまったのだから、仕方がない。

なので、想像で穴をあけてみる。
で、袋を風の吹く場所に置く。

ビューンと強風が吹いて、家の窓から外へ飛んでいく袋。

これはマズイ、と私も家から飛び出る。

風に吹かれて、穴からポロポロとこぼれ落ちる柿の種。
ヒラヒラと舞う袋。
そうして、たどり着いたのはゴミ捨て場。

そう、今日は可燃ゴミの日。
ゴミ袋を漁っていたカラスのもとに、新たな獲物(柿の種)が。

わずかに中身が残った柿の種の袋を、ものすごい勢いで突くカラス。
食べ散らかされ、無惨な姿の柿の種たち。

それを横目で見ていた私。

道にこぼれ落ちた、柿の種とピーナッツ、そして穴のあいた袋を拾い、ゴミ袋へ入れる。

それにより、自己肯定感がほんの少し上がった私なのであった。

Fin

******

は?
なんの話?



とまあ、「想像力を広げられる本」とでもいうのでしょうか。

成田さんも
「行動をするための触媒としての言葉、触媒としての本」とおっしゃっていた気がします。(詳しくは動画へGO)

ちなみに、この本に刺激されて
ジョン・レノンの「イマジン」は生み出されたそうです。

そんな「グレープフルーツ・ジュース」

みなさんもぜひ、お味見いかがでしょうか?

〈あとがき〉
この本を、何の違和感もなくスーッと飲み込める人はすごいと思います。少なくとも私は、常に頭に「?」マークが浮かんでいました。でも、そこが面白い本なんだと思います。たぶん。
今日もありがとうございました。

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