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2024年旅行記録③金沢発特急サンダーバード惜別乗車し損ね行

満を持して金沢発特急サンダーバードお別れ乗車

特急サンダーバード惜別乗車まで

2024年3月16日(土)に北陸新幹線が敦賀まで延長開業するのに伴い、それまで走っていた特急サンダーバード・特急しらさぎは新幹線に並行する区間は廃止になり、それぞれ敦賀止まりになりました。
それに先立ち、2月17日(土)に金沢発の特急サンダーバードに乗って大阪まで行く事にしました。2007年に故郷・横浜を離れて富山に住むようになってから幾度となく世話になった特急サンダーバードのお別れ乗車として、事前予約の割引を使い往復の足を確保しました。

そして当日、未明に自宅を出てクルマで高岡駅まで赴き、高岡駅南口に多数ある1日打切り料金ありのコインパーキングにクルマを停め、あいの風とやま鉄道で金沢へ向かいます。

早朝でまだ改札口は開いておらず、暫く待ちます。

自動券売機の上にある広告は金沢の大学ばかり。高岡市にも「高岡法科大学」があるのですが…

この後高岡法科大学の閉学が発表されました。

やっと5時半過ぎに改札口を通りホームに下ります。金沢行き初電に乗るのですが、ここで先行の貨物列車が遅延したためあいの風とやま鉄道の金沢行き初電も遅れて到着しました。

ここの遅れで金沢駅で新聞が買えるかどうか、心配してしまいました。丁度前日の2月16日(金)に敦賀発着の新幹線指定席が全国一斉に発売開始になり、一番列車の指定席が今回は何秒で完売になるのか、注目を浴びていました。また、2015年の長野~金沢間開業の時は地元紙では大々的に取り上げられ、夕刊と翌日朝刊の1面トップを飾っていました。

無事に石川県の地元紙を押さえて特急サンダーバードに乗り込みます。あいの風とやま鉄道の初電は5分遅れで金沢に到着しましたが、これはこれからの悲劇の序章に過ぎませんでした…。

特急サンダーバードに乗車

金沢駅の改札を一旦出てセブンイレブンで新聞を入手し、急ぎ特急サンダーバードが停まっているホームに出ました。

座席に腰を据え、新聞を改めて確認します。

富山からの新幹線始発つるぎ号の乗客も受けて特急サンダーバード6号は金沢を定刻に発車しました。車内に「北陸ロマン」のチャイムが響きます。

白山連峰を背に日の出を眺めていると小松に到着。ここからも多くの乗客が乗り込みます。

突如起こった悲劇

悲劇はここから起きました。

小松を出て暫く快調に走っていたのですが、加賀温泉の手前で急に速度を落とし、加賀温泉駅で停まってしまいました。通常では小松を出ると福井まで停まらない筈です。

停車はしていますがドアは開かず、そうこうしている内に後続の貨物列車が反対側のホームに入線してきました。

加賀温泉で30分ほど停車した後、取り敢えず隣の大聖寺駅まで動くと放送がありました。この時点ではそれ程経たずに復旧するだろう、と高を括っていました。

加賀温泉駅を出てゆっくりと1駅隣の大聖寺駅に移動します。

大聖寺駅ホームで運転再開待ち

しかしここで再び抑止がかかり、運転再開は当分無理と判断したのか本来は一瞬で通過するはずの大聖寺駅でドアが開きました。

車外に出て深呼吸をしてから写真を撮っていると、隣のホームに入った後続の金沢発大聖寺行きの普通電車が到着し、金沢へ折り返していきました。

運転再開の見込みが立たず大聖寺駅停車中の中で乗客もホームに出て思い思いに過ごしています。

しかしお名残り乗車としている人も少なからず思わぬ撮影会場と化していました。

1時間以上の遅れの中、追加の放送がありました。福井県の今庄駅付近でレールが折れてしまった、との事。最初車掌さんが「せっそん」と告げていましたが、少しして「折損」かと理解しました。「鉄道」の名の通りレールは当然の如く鉄なので冬の寒さで縮んでしまい、ポッキリと折れてしまったのかもしれません。

毎年大雪による運行障害で話題になる今庄ですので、保線係員はいるのでしょうがレールが折れたとなると折れた部位を溶接するのかレールを丸ごと交換するのか、すぐに対処出来るようではなさそうです。

車外で写真撮影するのも飽きて座席に戻ります。

そうこうしている内に遅れは2時間を超えました。JRの規則上目的地に着いたとしても特急料金は払い戻されます。

大聖寺駅は石川県加賀市役所の最寄り駅であり長年山中温泉・山代温泉への玄関口の役割を長年担ってきました。また、石川・福井県境にあり運行上も重要な駅ですが特急は全て加賀温泉駅停車になり近年は駅員も引上げて無人駅になりました。

1時間半以上の停車の後、やっと福井まで前進するとの放送が流れ、ホームで一服していた乗客も車内に戻りました。

取り敢えず福井まで牛歩の歩み

大聖寺を発車し、ようやく石川・福井県境を越えました。しかし芦原温泉駅で再び停まりました。恐らく福井駅の線路が埋まっているからだと推測されます。

芦原温泉駅ではドアは開かず、運転再開を待ちます。

芦原温泉駅発車後もゆっくりと進み、福井駅に入線しました。新幹線側のホームでは見学会が行われていたらしく多くの見物客が遅れて到着した特急サンダーバードを眺めていました。

福井駅で折り返し

ここまで来ても関西に着くのは遅くなる、と思い福井駅で折角の特急サンダーバードを降りました。改札で事情を話して一旦外に出てコンコースのセブンイレブンで新聞を購入。丁度北陸新幹線金沢~敦賀間延伸初日の指定券発売日明けでしたが地元紙の内「福井新聞」は1面には載ったものの左カタの扱いであり、中日新聞系の「日刊県民福井」は1面トップで報じていました。

再び改札に入り丁度来ていた金沢行き特急サンダーバードに飛び乗り、空いていた座席に座りました。近くでは金沢に向かう外国人観光客のグループが楽しそうに話しをしていました。
通りがかった車掌さんに事情を話しました。列車の遅れや運休による旅行中止は乗車した駅まで戻る事が出来ます。行きとは対照的に好調に北陸本線を飛ばし、金沢までノンストップで走り抜けました。

特急サンダーバード惜別乗車、強制終了

金沢駅ホームに降り立ち失意の内に精算所の列に並び、切符を差し出して旅行を断念した旨係員に告げると計算して全額が現金で払い戻されました。

取り敢えずIR/あい鉄の富山行き電車に乗り、クルマを停めていた高岡駅に戻りました。当初の予定では夜遅くに戻ってくるはずが昼過ぎに帰着となりました。

その後の行動

停めていたクルマに戻り午後の時間をどうしようか、と暫し考えた後、次の行動に出ました。
途中で昼食を取り、高岡砺波スマートICから高速に入り南下。1時間半位で岐阜県高山市に着きました。

高山駅白山口にある駐車場にクルマを停めてJR東海・高山駅の窓口でこの1週間後に実行する旅行の切符を購入した後観光案内所へ。全国各地の温泉をキャラクター化した「温泉むすめ」を高山でも展開しているのでグッズを扱っている店舗を確認し、高山市内を散歩します。
冬の高山市は標高の高さも相俟ってかなりの寒さですが外国人観光客は元気に歩き回っています。
1km程歩きお目当ての店舗でグッズを購入し、高山駅に戻ります。
クルマに戻り富山県への帰宅の途に就きます。国道41号を北上する途中で道を逸れて温泉に入りました。

日帰り温泉施設の休憩所で高山市で発行しているローカル新聞「高山市民時報」を読みます。市内での普及率は高い地元紙ですがコンビニ等での即売は一切しておらず、10年以上前ですが本社に赴き紙面を入手しました。
身体を温めた後再び国道41号を北上し、凍結路となっていた数河峠を越えて2時間程のドライブで帰宅しました。

今回入手した地方新聞(ブロック紙含む)

北日本新聞(富山県)
富山新聞
北國新聞(石川県)
福井新聞
岐阜新聞
北陸中日新聞(富山県向け)
北陸中日新聞(石川県向け)
日刊県民福井
中日新聞


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