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ゲーム業界のデザイナーの特徴は? ゲーム会社のデザイナーになるにはどうすればいい?

お世話になっております!
株式会社ヨコゴシステムズ広報部のノナカです。

イラストレーター、デザイナー等を目指している方の中には、ゲームが好きでゲーム業界を志望している方が多くいらっしゃいます。

しかし、イラストを描くのに集中して、実際の業務がどんなものなのか詳しく調べたことが無い、という方も少なくありません。

という訳で今回は、ゲーム業界のデザイナーの特徴や、普段どんな業務を行っているのかご紹介していきます!


1.ゲーム業界のデザイナーの特徴

まず前提として、ゲーム業界とそれ以外のデザイナーは細かな業務内容こそ違えど大きな違いはありません!
「注文されたものをデザインする」という業務の流れはどの業界でも同じだからです。

特に変わった点を挙げるなら、線画や着色などのパートごとに作業を担当することが多い、という点です。
意外にも1枚のイラストの最初から最後まで担当することは少なく、他のデザイナーが作成したラフを元に線画を作成する、といったことが多々あります。

また、業界全体の特徴で言うと、ゲーム業界は実力主義な部分があるので経歴や学歴を問わないことが多いです。
前職が全然違う業種の方が沢山いらっしゃったり、そもそも会社自体が別業種から始まっていたりするので、懐の広い業界と言えます!

2.ゲーム業界のデザイナーの業務内容

・版権もの

ゲーム会社は自社オリジナルの作品を開発するのがスタンダード……かと思いきや、実はそうでないことの方が圧倒的に多いです!

有名な漫画やアニメをゲーム化したものを俗に版権もの(IPもの)と呼びますが、ゲーム会社はこういったゲームの開発がメインになります。
ゲームが元の有名な作品も沢山ありますが(ドラ〇エとかストリー〇ファイターとか)、大元が他社ならそれも版権ものと呼ばれます。

ゲーム会社にデザイナーとして入社したなら、まず始めに行うのはそういったゲームの素材作りでしょう。
アイテムのアイコンや小物、もちろんキャラクターの立ち絵も。
ゲーム業界のデザイナーは、ルールの違う様々なプロジェクトの素材を作る中で、知識を吸収し成長していくのです!

・キャラクターデザイン

恐らくゲームのデザイナー=キャラクターデザイナーを想像している方が多いのではないでしょうか。
もちろんオリジナルのデザインを作る仕事もありますが、大部分が版権ものというだけあって、クライアントからの指定の中でデザインする場合が多いです。

ですので、完全に1からオリジナルのキャラクターデザインを作りたい方は自社開発を行っているゲーム会社を目指すことをおすすめします!
弊社を例に挙げると、誰でも自社開発に参加することができ、自分が考えたデザインを自ら提案していけるので、キャラクターデザイナーを目指しやすいと言えます。

逆に自社開発をしているけれど少数精鋭で行っていたり、デザインを有名な作家に依頼している場合は、すぐに関わるのが難しいかもしれません。

・アニメーション用イラスト

ゲーム業界ではイラストだけで完結しない、アニメーションさせる用のキャラクターイラストを描くお仕事もあります。

よくあるのは戦闘中に動くSDキャラや、イベントシーンのCGなどですね。
こういったイラストは低頭身にデフォルメしたりポーズを考えたりするだけでなく、後で動かすための構造にしなければいけません。

具体的に言うと、腕や足、目や口をパーツごとに分けて、動かしたときに隙間ができないように描き足し、独自のレイヤー構造にする、といった作業が必要になります。

自分のイラストが最終的に動画になるのは感慨深いですよ!

・UIデザイナーの場合

デザイナーの中でもゲーム画面をデザインする「UIデザイナー」が存在しますが、意外にもUIデザイナーの業務内容は他と大きく違うため、ここでその特徴をご紹介します!

実はアイコンのデザインだけでなく、どこにボタンを置いたら操作しやすいか、ユーザーが直感的に理解できるかなどの機能的な部分もデザインするので、実はエンジニアと近い部分がある職種です。
実際、ゲームエンジンを使用してお仕事をすることもあります。

また、UXデザイナーも兼任する場合は、さらにその先のユーザーの体験までデザインします。
ですので、UIデザイナーを目指す方は、絵の上手さだけでなくゲーム開発自体への理解を深めることが近道となるはずです!

【↓実際に弊社へ入社したデザイナーへのインタビュー記事はこちら!↓】

3.ゲーム業界のデザイナーを目指す方におすすめのスキル

・ソフト

絵を描くソフトにも色々ありますが、ゲーム業界ではPhotoshopがよく使われます。次点でClipStudioも多いです。
もしゲーム業界を目指していて使うソフトを迷っているなら、Photoshopを使うのが1番無難かと思われます。

その他使えると役に立ったり目に留まるものとしては、有名なゲームエンジンのUnity、最近勢いを増しているUnreal Engineなどが挙げられます!
主にエンジニアが使うソフトで、前述のUIデザイナーでなければ必要ないと思えますが、「就職」という面で見るなら覚えていて損はないです。

というのも、最終的にイラストはゲームに実装されていくので、Unityも決して無関係なソフトではなく、できるお仕事の幅が増えるからです。
プログラミングに興味があるなら勉強してみるのもおすすめです!

・ポートフォリオに載せると良い作品

ゲーム業界のデザイナーとして就職するなら、ポートフォリオに「ゲームのどこで使うかが想定されたイラスト」を入れておくことをおすすめします!
例えばカードイラストを想定した構図やサイズで描いたり、前述したアニメーションさせることを前提としたイラストを描いたりなど。

会社は「この方ならあの仕事ができるかも」と考えて応募者を採用します。
ですので、業務に合わせたポートフォリオを作れば担当者は入社後の想像やしやすくなり、採用もしやすいということです!

また、その中でも特におすすめしたいのが「絵柄を似せて描いたイラスト」です!
トレスではありません。あくまで絵柄を真似て、オリジナルのイラストを仕上げるのです。

ゲーム業界にはIPものが多い訳ですから、それができれば就職の選択肢も大きく広がる、という訳です。
極端に言えば、実際に存在するゲームの絵柄を真似て、そのゲームに存在しても違和感がない絵が描ければ、そのゲームのお仕事は受けられることになりますからね。

絵が上手なのに就職できない方は、自分の技術をどう会社で活かせるかをアピールできていない可能性がありますので、こういった部分を変えるだけで大きく改善されるかもしれません!

・ポートフォリオに入れるべきではない作品

逆に、ポートフォリオに入れない方が良い作品は、強いて言うなら「クオリティを突き詰めていない作品」です。

ポートフォリオは作り方が自由なので、基本的に入れてはいけないものはありません。
しかし、なんでも無差別に入れてしまうと、ご自身の目指す場所が不明瞭に見えたり、技術力へ無駄に不安を感じられてしまいます。

例えば2Dの絵描き志望の方が、ゲーム業界だからとなんとなく作ってみた3Dを入れても「3Dは初心者なんだ」と思われるだけであまりプラスにはなりません。
それならいっそ2D一本に絞り、自分はこういうことがやりたい/できるということをアピールした方があなたの魅力が伝わるはずです。

もちろん、2Dも3Dもやりたいから突き詰めた作品を両方入れる、というのは良いと思います。
そこまでやっているなら、きっとあなたのやりたいことに合った就職先に入れる思います!

【↓その他ポートフォリオへの疑問に回答している記事はこちら!↓】

3.まとめ

ゲーム業界のデザイナーについて理解は深まりましたでしょうか?
デザイナーを目指して頑張っている方はぜひ参考にしてみてください!

今回は全体の傾向をお話しましたが、同じ業界や職種、会社でも、時期によって必要とされるスキルは変わってきます。
ですので、あなたが活躍できる場所も日々変わっています。
ぜひ自分にあった入口を見つけてチャレンジしてみてください!

以上、ヨコシス広報人事の野中でした~

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