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業界、企業の絞り方について、思うこと-学生Yのひとりごと#1

最近就活を始めたという方、まだまだこれからで、明確な見通しが経ってないという方、絶賛就活中という方(つまり、就活を見据えている方全員)におすすめしたい今回の記事はこちら!
2021卒就活経験者に聞いてみた!#1-1 『就活の第一歩~業界、企業の絞り方編~』にて、当時横国生だったYさんにインタビューしましたが、実は掲載しきれなかった内容がありました。この記事では、既に掲載した#1-1に続き、Yさんがどのような考え・価値観に基づき就活を行なっていたのかが、より詳しく書かれています。(所要時間:約4分)

Yさんのプロフィール&あらすじ

今回インタビューしたYさんは一体何者か?というのは、Yさんへのインタビューの際には毎回紹介させていただいています。それがこちら。

就職に直結するスキルを学ぶことはない芸術分野専攻の学生。部活動はトライアスロン部に所属し、アルバイトはフィットネスインストラクターとCOGOO運営。部活が夏まで忙しかったため、秋ごろから就活を開始し、最終的に第一志望の企業に内定。受けた企業はすべて最終選考まで残っていたが、最初に第一志望の企業から内定が出たため、最終選考を受ける前に辞退した。受けた業界は自動車、服飾、SC開発の3つから合計10社。

まず初めに、就活最初期の課題として「業界や企業を選び、絞り込むこと」について、どのように行動すればよいか、実際にどんな考え方でやっていたのか、Yさんの意見などをインタビューしました。Yさんの思う業界や企業の絞り方のポイントは、以下の4つでした。

・「将来の夢」を叶えられる企業をまずは30~40社リストアップ
・就活の軸になる「条件」をもとに、受けられる数まで企業を絞り込む
・余裕のある就活スケジュールを組み、1つの企業にかけられる時間を増やす
・本当に行きたい企業は自分で「受からなそう」と判断せず、本気で受けてみる

こちらの記事について詳細を確認したい方は、後に紹介する『就活の第一歩~業界、企業の絞り方編~』を是非ご覧ください。

続いては、この記事のメインである、Yさんの思う「業界、企業の絞り方」について紹介したいと思います。

業界、企業の絞り方について

私は自分が好きな商品を作っているというよりも、企業としての考え方に共感できる企業を選んで就活を進めていました。
「この商品が好きだから」という志望動機を話したら、面接官に「これからもファンでいてくださいね!」と面接で落とされたなんて言う話はよく聞きますが、よく考えたら当たり前の話なんです。
企業はあくまで「営利団体」であってボランティア団体ではありません。
志望動機としてベタな「世界を笑顔に~」や、「お客様に寄り添った~」などといったものは、企業にとって全く魅力的ではない考え方です。
あくまで、企業の利益になることを行ったうえで、付加価値として「世界を~」とか、「お客様に~」が生まれればベターという考え方が企業にとって基本的なものです。
コーポ―レートメッセージでどんなにきれいごとを謳っている会社でも、利益を出さないことには運営していけません。

だからこそ、企業の商品を好きだから、とかではなく、「品質の高さに他のどの企業よりもこだわっている」ことや、「生産数の多さにどの企業よりもこだわっている」ことのような、企業の性格的な部分に共感できる企業を選んだ方がいいと思います。
極端な話ですが、ある商品のことがどんなに好きで、その商品が世間で評価されていても、実はその商品の開発は利益追求至上主義的で、人体や環境のことを全く考えていない方法で行われているものだったら、見当違いも甚だしいことを言っている可能性があります。
また、その商品を今後も好きでいられる保証も、その企業が自分の好きな商品を作り続ける保証もないわけですから、商品を基準に企業を選ぶのはよくないでしょう。
その企業が提供している商品群すべてに共通する方向性が自分に合っているかどうかを見極めることが大切です。

私は性格上、「普通は誰も気にならない部分に強いこだわりを持つ」ことが自己分析の結果からもわかっています。
だからこそ、同じ業界のなかでも、「独自の技術」や「独自の方針」に強いこだわりを持っている企業を選ぶことが多かったと思います。
その結果、一般大衆に広く受け入れられている業界のトップ企業は自然と選択肢から外れていきました。

そして、私の就職活動において、業界が1つに絞られることはありませんでした。
当然、同じ業界に同じような考え方をする企業は少なく、企業が多い業界であったとしても自分の考え方と一致する企業は1つか2つになると思います。

どうしても商品を基準にして企業を選びたいという場合は、自分の考え方と企業の考え方が一致しないことを知ったうえで活動した方がよいと思います。
そうすれば、企業とのミスマッチを防ぐ対策を打ったうえで就職活動を進めることができるので、内定を取りこぼす可能性を下げることができると思います。
また、どうして自分がその業界でなければいけないのかについて、しっかりと考えておく必要があると思います。
そうすることで、自己分析も進みますし、自分の人生の中で就職して働くということがどういうことかという位置づけができ、考え方の一致しない企業であってもなおその業界で働く覚悟があるのかどうかを考えるいい機会になると思います。

こういった方針で私は就職活動における業界と企業を絞っていきました。
夢のかけらもないように見えますが、自分の人生の中で「働く」ということがどういった位置づけなのかを考えると、私には適した方法だと思います。
私にとって就活で最も大切なのは、自分の考え方と合う企業で、余計なストレス(企業方針との摩擦など)をできるだけ抱えないように働けて、できた余裕で自分の好きなことや将来のための自己投資にエネルギーを回せる生活ができる企業に就職することでした。
やりたいことの領域が狭く、どうしてもその業界や職種でなければ達成できないことを達成することを、人生における「働く」こととして掲げている人は、業界を絞るというよりも、その業界や職種のなかで自分に合った企業を探すことが重要になってくるでしょう。
とにかく、「働く」ということに対して、どういったモチベーションを持っているのかをしっかりと自分自身が把握してかないと、就活生と企業とのミスマッチが生まれ、いつまでも内定が取れないといったことになりかねないです。

就活のはじめの一歩ですから、そこまで重大なことだと考えない人が多いですが、私は就活における内定が「とれる」「とれない」の差は、この段階である程度決まってしまうような気もします。
自分がどんな企業と性格が一致するのかを見極めることが、「内定を取れる業界の絞り方」であり、そうでない企業をけるのであれば、自分と企業の性格が異なることを理解したうえで、企業に合わせた就職活動を今後行っていく必要があると思います。

まとめ

『学生Yの独り言#1』は以上となります。気づいた方もおられるかもしれませんが、実はこのコラムは月1連載となります!
次回は『企業研究の進め方』をテーマにお送りしたいと思います。6月25日に掲載予定です。

「業界、企業の絞り方」についてのYさんへのインタビューはこちらの記事からCheck!

「企業研究の進め方」について予習したい方はこちらも要Checkです!

その他も含め、Yさんへのインタビュー記事は全部で6つあります。是非ご覧ください!

最重要!自己分析編
正しく自分をアピールしよう!ES編
会話のキャッチボールが肝心!面接編1/2
会話のキャッチボールが肝心!面接編2/2

『不採用から学ぶ就職活動』と題したHさんへのインタビューも含めた21卒の方へのインタビュー記事は、マガジンにまとめています。待ち合わせや移動中などのちょっとした時間にいかがでしょうか?

今回も読んでいただきありがとうございました!

(文責・やなぎ)

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