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【最終回】『会話のキャッチボールが肝心!~面接編2/2~』2021卒就活経験者に聞いてみた!#1-6

この記事は「会話のキャッチボールが肝心!~面接編1/2~」の続きです。まだご覧になっていない方は、前編をご覧になってからこちらをお読みください。

過去記事一覧
21卒Yさんへのインタビューシリーズ
#1-1 業界、企業の絞り方編
#1-2 企業研究の進め方編
#1-3 自己分析編
#1-4 ES編
#1-5 面接編1/2

学生Yさんのプロフィール

就職に直結するスキルを学ぶことはない芸術分野専攻の学生。部活動はトライアスロン部に所属し、アルバイトはフィットネスインストラクターとCOGOO運営。部活が夏まで忙しかったため、秋ごろから就活を開始し、最終的に第一志望の企業に内定。受けた企業はすべて最終選考まで残っていたが、最初に第一志望の企業から内定が出たため、最終選考を受ける前に辞退した。受けた業界は自動車、服飾、SC開発の3つから合計10社。

(3) 面接官を面接モードにさせるな!

ヨココグマ(以下、ヨ)「面接官にいい印象を持ってもらうことが大切なのはわかったのですが、実際に面接の現場で実践できるような気がしません…。」
学生Yさん(以下、Y)「そうですよね(笑)私も就活生の時にそう思っていました。スーツを着込んだ年上の面接官に圧迫面接をされたらどうしようと、不安を抱えながら面接を受けました。しかし、あることに気を付けるだけで、面接をとても和やかに進めることができるようになります。」

「とても気になります!ズバリそれは何でしょうか?」
Y「それは面接官を面接モードにさせないことです。」

「えっと……?」
Y「わからないですよね(笑)これは実はすごく簡単なことで、面接をしに行くのではなく、企業の方とお話をしに行くのだと思って面接に臨むことで実現できます
一般的に面接のイメージは、『面接官に質問されて学生が答える』という構図だと思います。つまり、面接官主導の会話が行われる場というイメージです。
では、実際にこのイメージを持った面接をやってみましょうか。私が学生役をするので、ヨココクグマさんは面接官のつもりで質問してみてください。」

「わ、わかりました。それでは……。なぜ弊社を志望したのですか?」
Y「それは、○○だからです。」
「……。ESにはこのようなことをしたいとお書きですが、それはどのようにして実現できると思いますか?」Y「○○することで実現できます。」
「……。えー、それを実現するのに、弊社でなくてはいけない理由はありますか?」
Y「それは……。」

「あの、なんだかすごく気まずいです。」
Y「そうなんです。面接官が聞いたことにただ答えるだけでは次の会話が誘発せず、キャッチボールが成立しないため、面接官は面接用に用意した質問を聞く以外に話を進める方法が無くなってしまいます。
さらに、こんな気まずい会話をしたという印象から、どんなに素晴らしい回答をしていても、面接後の印象は悪くなってしまうのです。」

「つまり、面接官と会話のキャッチボールをすることが大切なんですね。今のでとても実感しました。でも、実際にどのような会話をすれば、面接モードから抜け出せるのでしょうか?」
Y質問の内容に答える際、面接官が興味を持ちそうなワードを織り交ぜることで、面接は会話に発展できます。つまり、こちらから会話のボールを投げ返すことが大切なんです。例えば、質問に回答すると同時に、面接準備で想定した他の質問に関わる内容を会話の流れを遮らない程度に含ませることで、次の質問を誘導することができます。例えば、志望動機を聞かれたら、志望動機を簡潔に答えると同時に、なぜそのような志望動機を持つに至ったのかについて少し触れておくことで、面接官はそれをきっかけにして次の質問を投げかけることができるようになります。」

「質問に答えるだけ、つまり、投げられたボールをキャッチするだけでなく、ちゃんと投げ返さないといけないんですね。」
Y「そうです。ただし、ここで気を付けないといけないのは、あくまで聞かれた質問に対して簡潔に答えることが最重要であるということです。聞かれた質問の回答を長々と話したり、さらに関係のないことまで話し始める独演をすれば、必ず落とされます。自分をアピールしたい気持ちをぐっと抑えて、面接官と対等に会話を進めることに集中しましょう。」

(4) 面接官も人なんです

「面接は気まずい会話になるものだと思っていましたが、その原因は面接を受ける私たちにもあったんですね。会話の流れを作れるようになるために、たくさん練習をしようと思います。」
Y「いいと思います! 会話は練習をすればするほど上達しますから、機会があれば積極的に練習するようにしましょう。ところで、面接の合否を分ける最も重要な要素は何だと思いますか?」

「そうですね。やはり質問に対する回答の内容じゃないでしょうか? ここを重視するからこそ、ESで事前に選別をしたのではないでしょうか。」
Y「確かに、回答内容は大切です。しかし、最も重要なのは印象なんです!
先ほども言いましたが、どんなにいい内容を答えても、面接官にいい印象を持たれなければ確実に落とされます。逆に、内容が合格ラインを超えてさえいれば、それ以降の合否は人物の印象で決まってしまいます。そこで、面接官にいい印象を持たせるためのポイントをお伝えします。」

「お願いします!」
「それは、『できるだけ面接官に語らせる』ことです。この効果は面接の段階が進めば進むほど強くなっていきます。面接官も人ですから、自分主導で気持ちよく会話が進めば、その面接に対していい印象を持ってもらえて、合格する確率がぐんと高まります。
『面接官に語らせる』ためには、ここまでお伝えしてきたすべての就活準備が生かされます。私の第一志望の会社での最終面接を例に挙げてお話しますね。
面接官は部長クラスの社員で、50代くらいでした。はじめは1次や2次で聞かれたことと似たような内容の想定質問と、会社のウィークポイントを聞いてくる意地悪質問が主でした。途中で、私の将来のキャリア設計について聞かれたところで、「○○のような想定をしています。○○(面接官)様は○○分野の部長としてご活躍されていますが、御社の○○という人事制度がある中でご自身のキャリア設計を実現しやすかった部分、そうでない部分などあればお聞かせいただけますでしょうか。突然お聞きしてすみません。」と切り返しました。
すると、面接官が自身の過去のある商品のプロジェクトに関わっていたことを話してくれたので、「○○(商品名)の開発に携わっていらしたんですか! 当時○○は~~して世に送り出されたと聞いておりますが、御社ではどのような方針が打ち出されて、そこに至ったのですか?」と、こちらが質問をし、相手が話すという立場の逆転に成功しました。
ここからは、企業研究を通して、社員にしか知りえない情報以外のすべてを徹底的に調べ上げた知識を総動員して、面接官の功績についてひたすらお話を聞く側に回る立ち回りをすることで、面接官が話をしやすい環境づくりをします。悪い言い方をすれば、「年齢層の高い人のほとんどは、年下の人に対して武勇伝を語ることに歓びを感じる」ことを利用した手口です(笑)この結果、30分あった面接の内、半分の15分は面接官のお話を聞く時間になりました。面接官にとってこの面接は、過去の自分のプロジェクトについて、30近く歳の離れた若者が知っていて、興味をもって話を聞いてくれるという、承認欲求の満たされる楽しい時間になったのです。」

ヨ「なんだか、面接官に悪い気がするくらいに周到な手口ですね(笑)面接の時間を、面接官にとって楽しい時間だったと思わせることが重要なんですね。」
Y「こうすることで、自分に不利な面接の時間を減らせると同時に、いい印象をもってもらえるので、一石二鳥です。逆質問をきっかけにこの方法を切り出すのが一番無難で簡単だと思います。ただし、この方法は相手が何を話すのかを想定できないイレギュラーまみれの会話になるので、十分に企業研究を行ってからやるようにしましょう。」

「ここまで頑張ってきた企業研究や自己分析の集大成が面接だということですね。」
Y「まさにそうですね。面接は尋問ではなく会話です。社会人の先輩とお話できるということを楽しむつもりで臨み、内定を勝ち取りましょう!」

「ありがとうございました。今回でYさんの就活インタビューは終わりになってしまいます。教えていただいたことを生かして、就活に臨みたいと思います!」
Y「就活は楽しんだもの勝ちだと思います!初めてのことばかりで緊張することも多いと思いますが、しっかりと準備をすることで自信をもって就活を進められるようにしましょう。ありがとうございました。」

【今回のポイント】

! 面接官を面接モードにさせず、会話をしよう
! 会話の流れを誘導しよう
! あくまでも聞かれた質問に的確に答えることが大切
! 面接官に語らせて、好印象を持たせよう

企業分析から自己分析、ES、そして面接に至るまで、Yさんの就活経験についてたくさんお聞きすることができました。この場を借りて、今回のインタビューにご協力してくださったYさんに感謝を申し上げます。

ということで本記事にてYさんへのインタビュー記事は最終回となります。今後も就活に関する様々な情報をnoteにて提供していく予定ですので、引き続きCOGOO for YNUをよろしくお願いします!

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ここまで読んでいただきありがとうございました!

(文責・やなぎ)

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