#216 大学に行くのにどれくらいお金がかかるの?⑪
おはようございます!
ファイナンシャルプランナーの梶川です。
【note 206】から始めた「大学に行くの
にどれくらいお金がかかるの?」という
テーマの続きです。
前回(【note 215】)は、自宅から通学
できる国立大学に進学する場合のイメージ
だったのですが、今回は県外の国立大学に
進学する場合のイメージについて考え方を
ご紹介しますね!
県外の国立大学を視野に入れる場合、どの
ようにお金のことを考えたら良いのか?
わからない方もいると思いますので、計画
の立て方のヒントになれば!との思いで
書いていきますね!
まず前提条件についてです。
ここでは、国立大学の4年間の学費(約
243万円)の準備ができたと仮定して話を
進めていきます。
それ以外のお金について、どのように
準備をしていったら良いのか?というと、
下記の選択肢で準備できるかどうか?を
考えていきます。
①そのときの家計の収入の中から支援する
②お子さまにアルバイトをしてもらう
③奨学金の活用
④教育ローン等の活用
ちなみに・・・
仕送りの平均的な金額は、102.3万円です。
このデータは、下記を参考にしています。
★日本政策金融公庫:『子ども1人当たりにかける教育費用(高校入学から大学卒業まで)が減少 ~令和元年度「教育費負担の実態調査結果」~』
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r01.pdf
この平均的な仕送りの金額を月々に直すと、
102.3万円 ÷ 12ヵ月 = 約8.5万円
です。
このお金を奨学金の活用で賄うこともでき
ますが、ここで、考えてみて欲しいことが
あります。
それは・・・
“8.5万円で生活できるか?”
という視点です。
住まいのお金、食費、水道光熱費、通信費、
テキスト購入費、お小遣い等のすべてを
8.5万円の中でやりくりできるのか?という
と、難しそうです。
実際、利子が付くタイプの奨学金であれば
月額上限12万円を上限にお金を借りることが
できますので、その中でやりくりができれば
県外の国立大学への進学もできそうです。
一方で・・・
仮に、月額12万円の奨学金を借りることが
できたとしても、大学卒業後のお給料で
“返済できるか?”という問題が生じます。
実際、月額12万円の奨学金を借りると、
4年間で総額576万円のお金を借りたことに
なります。
12万円 × 12ヵ月 ×4年 = 576万円
すごい大金です。
味方を変えれば、大学を卒業した時点で、
大きな借金を背負った状態で社会人生活が
スタートするのです。
ちなみに・・・
【note 66】で、576万円の奨学金の返済
イメージをご紹介しているのですが、月々
の返済額は約2.4万円、返済期間は20年に
なります。
(注)上記の返済額は、計算の都合上、
利息の返済を加味しない金額で大学
卒業後の月々の返済額を算出して
います。
社会人2年目からは住民税の支払いも
始まるので手取りが1年目より少なく
なる場合もあります。
一人暮らしをする場合には、奨学金の
返済が重くのしかかります。
何だか気の遠くなる話です。
つまり、何が言いたいのか?というと・・・
“借りれる金額と返せる金額は違う”
ということです。
これらを踏まえてどのように大学のお金の
ことを考えていったら良いのか?次回の
投稿でこの続きをお伝えしますね!
最後に・・・
奨学金にはご両親の所得制限がありますので、
このことも念頭に入れておいてくださいね!
★日本学生支援機構:申込資格・申込基準「第一種奨学金・第二種奨学金」
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/moshikomi/zaigaku/koho_kettei/index.html
本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました!
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