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#66 奨学金の金額ってどうやって考えたらいいの?

おはようございます!
ファイナンシャルプランナーの梶川です。

今回は、奨学金を活用するときの
目安額について書いていきます。

結論を先にお伝えすると“返還
できるか?という視点を含めて
活用金額を検討すること”です。

ニュースなどで、奨学金の返済が
負担になっているケースも見受け
られますので、活用する前に返還時
のイメージを具体的に考えておくと
無理のない返還計画が立てられて
安心ですよ!

今から具体例を挙げて説明して
いきますね!

例えば、返還義務のある貸与型(第二種)
の奨学金を4年間、上限金額の12万円
で借りた場合・・・

総返還額は、576万円です。
※わかりやすさ重視のため利子は省きます。

(12万円 × 12ヵ月 × 4年)

これを定額返還方式を選択して、
機関保証制度の活用をせずに返還
金額を計算すると・・・

月々の返還額:2.4万円
返還回数:240回

となり、返済が終わるまでに20年
かかります。

月々の負担を減らすためにボーナス
払いとの併用も選択できますが、
ボーナス払いの金額を増やしすぎると、
ボーナスを当てにすることができなく
なったときにやりくりに悩まされます。

そのため、初任給から無理なく返済
できる金額に留めておくことも一つの
目安になります。

また、就職をして2年目以降は住民税の
支払いも始まり、1年目よりも手取り額が
減る可能性もありますので、少し余裕を
もった返還計画を立てておきたいものです。

高校を卒業すると、アルバイトなどで
自由に使えるお金ができ、お金を使う
楽しさを知ることになります。

奨学金を多めに借りれば、ゆとりを
もって生活ができる反面、必要以上に
借りすぎると、返済時に困ります。

そのため、奨学金を活用する前に
親子でお金の話をしておくと、
お子さまの学びに対する意識も変わる
かもしれませんよ!

今年も高校を卒業したお子さまが
お金の勉強をしに来られたのですが、
親子でお金の話がしっかりとできている
様子を見て微笑ましくなりました!

実際、私の出番はなかったのでは?
と内心思っていましたが…お声かけ
いただけたことが嬉しかったです!
(●*’v`*人)

少し話がそれましたが、日本学生
支援機構のHPでも、シミュレー
ションができますので良かったら
ご活用くださいませ。

★独立行政法人日本学生支援機構「進学資金シミュレーター」
https://shogakukin-simulator.jasso.go.jp/

学生生活費のシミュレーションと
奨学金選択のシミュレーションの
2種類があります。

学生生活費シミュレーションでは、
収入と支出の入力を基に必要な
奨学金の金額を計算してくれます。

どのくらいの支出になるのか想像が
できない方は、各出費項目の平均額が
表示されていますので、こちらの数字
を基にシミュレーションをしてみて
くださいね!

奨学金選択のシミュレーションでは、
給付奨学金と貸与奨学金の計算が
できます。

また、給付奨学金については学生の方
向けのシミュレーションも準備されて
いますので、お子さまご自身でも
シミュレーションができます。

★独立行政法人日本学生支援機構「奨学金貸与・返還シミュレーション」
https://simulation.sas.jasso.go.jp/simulation/

本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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