【映画コラム】A GHOST STORY(2017)
幽霊となった夫が成仏できず、妻を見守る切ない話。「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のケイシー・アフレックと「キャロル」のルーニー・マーラが共演。この映画は有名な二人の俳優が出ているにも関わらず製作費約一千万円という低予算映画である。ケイシー・アフレック演じる夫はほとんどシーツを被っており、セリフも無いためスタッフでも入ってるんじゃないかと思ったが本人だそう。オスカー俳優にシーツをかぶらせて喋らせない贅沢な映画だ。
ストーリー要約(個人的な解釈含む)
妻との思い出の場所への執着心が強い主人公は交通事故で亡くなった後も地縛霊としてその場所に留まり続け、本当に大切なものが思い出の場所ではなく、妻の愛だったことに気づく。
執着はダメなものなのか?
執着とは仏教において、事物に固執し、とらわれること。主に悪い意味で用いられ、修行の障害になる心の働きである。
執着を捨てて前に進むことは大切だとは思うが何もかも簡単に捨ててはダメなんじゃないだろうか?時にはしがみついて、何かを成し遂げるための糧となる。それが自分自身を成長させるのではないだろうか。
切なすぎるよこの映画。久々にうるっときた。また見たい素晴らしい映画。
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