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コツコツの呪いと、作り置きの美学

「毎日コツコツやりなさい、、!!」
子供の頃から、各所で口酸っぱく言われたことを覚えている。初期のYoutuberも、「毎日投稿系」のような呼び名をされていた(曖昧だが)記憶だ。

継続的な努力は必要だが、少し勘違いされた指導がされているとも感じている。
「ストックなしに毎日コツコツ」という前提だ。

夏休みの宿題で例える。休み前や休み初期に、一気に全て終わらせる。これを悪と捉える人も、少なからずいただろう。

①潜んでいる前提

ここには一つの「隠れた大前提」が存在する。
「足並みを揃えることがフェア」という前提だ。

ストックなくジャストインタイムでこなすことは、
アウトプットが遅れる人間もいなければ、自分達より抜きん出て優秀な人も出させない仕組みだ。
この前提では、出る杭を叩く、ブレイクスルーを許さない文化になってしまう。

当然工場のような、中間在庫が負債となり、一定品質を求める場所では妥当だが、クリエイティブにおいては、そう限らない方が良いと思っている。

まず大まかに、人は倒れる可能性がある。工場は作業員や生産機を補填できるが、当人ありきの事業家・クリエイターは倒れたら全て止まる。人間である以上、休息も継続のため必要だ。

②“メリハリ”と“コツコツ”のバランス

『努力=ずっと働く事』の神話は多くの犠牲を生む。過去の成功体験からか、抜け出せず社会を切迫していると思う。心の病、脳の不調に結びつく一因と個人的に思う。

『最終的な目標と達成に必要なタスクを逆算し、ペース配分できること』こそ、継続が上手な人だ。
メリハリを見極めてこそ、真のサステナブルな努力である。

なんとなくの指導は、うわべの言葉を擦り付け、気づかず人を疲弊させる。悲しいことに、それに気づく、目にすることが多くなった。本質を常に見つめ、無理ない継続で、社会で働いてゆきたいものだ。

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