殴り書きにつき一切の責は負いません

殴り書きにつき一切の責は負いません

マガジン

  • いいゆめみてね

    h:わたなべとまりさん

最近の記事

  • 固定された記事

風穴

ピアスをまた開けた 金が無いから、片耳だけでも十分だった 半年前でなく1人で鏡に向かって 痛くはなかったけど吠えた 怪獣みたいだ年相応でもないな 同盟の歌の終わり、関係ないメドレー すこしの熱を持った耳朶で冷たい息を吐くから これからの季節赤く悴んだら生きれますように 嫌な事があったから新しい穴を開けたんだ、に 自傷じゃん…と思ってる漫画もあった 多分そうだよ、けどその痛みは呼吸だよ 髪を久々に上げた時と似てるよ 気に入りの靴もその通りだよ きっと私を守るよ、アウリンにな

    • ペリドットのように

      私は青が好きだった 好きだと思う、確か始まりは歌だった 以来 身につけるもの、目の惹かれるもの 私の耳朶・二択・自転車・カメラロール そろそろ呪いかしらと、思い始めた頃 突如差し出したペリドット うれしかったなあ。 幾度読み返して、読み返せるように強請って あぁ私たち似ているのかなと思ったりして 無防備に私の存在が許されて あなたは必要ないくらい気を配るから いいんだよ断りを入れなくて、大丈夫だよ あなたの思うままで良いと、 思う人しかここにはいないんだよ 傍で弾いていて

      • 題はつけなくても良いでしょうか

        怖かった話をしてもいいか 小雨だから大丈夫だろうと、そのまま坂の上を目指す間。使い勝手の悪い私のホーム あの最後の日、私が外れる2月の末日 私の逃げ場のオアシスの、顧問 そうか、ここを離れるのか お前はまた次の場所で自分勝手に迷惑掛けるんだ と 痛かったその場で殴られた方がましだった 友人が庇ってくれたところで何も、だって 私は逃げた私は仲間と呼ばれる資格も そしてそれ以上に正しかった身に覚えがあった これから先その言葉だけで死ねると思った ペダルを押す度に、近づいて

        • シニカリアリズム

          私今幸せよ 前みたいに冗談めかさなくとも許されると思うもの あの子の帰る家がなくなったとしても 端からなかったとしても 彼女も私も知らなかった、彼女は知っていた? 会う度抱きしめたって爪を塗ったって 気付きもしないのに戦わせてたのね 頼るべく人があちら側なんて反則じゃない なんて私は幼いことを 私を泣くタイミングが同じ人と言ったわね 彼女は笑うタイミングだと 2年前首を絞めて泣いて世界を止めて その頃笑ってるって信じてたのに 劣等感を抱く程幸せでと祈るまでもないと あなたに

        • 固定された記事

        マガジン

        • いいゆめみてね
          2本

        記事

          地面には何でも落ちてる

          じきに壊される校舎のトイレで、私の名を呼んで 「笑顔に救われる」と言ったこと覚えています 実はあなたが誰かあやふやでも、覚えています 教えて貰ったという "加油" の意味を暗号のように 彼でない誰かに訊ねたあなたも 今日、講義の〆に出てきましたよ 顔を顰めた事、教授にバレてないと良いんですが 目の光だけ、音も無い確信 どう解釈しても構いませんがあれは電車の目でね ホームに入ってくる光、舞い上げる風 そういうものが昔から好きでした この夏すこしばかりの旅に出ます まだ、私

          地面には何でも落ちてる

          「あなたはヒーロー」

          数ヶ月間、特に理由もなくリピートした自己解釈 リンクこちらですが松岡粥さんのナースロボ_タイプTをよく聴きます。申し訳ない ※以下はフィクションです セーラー服なんて思い浮かべつつ、どうぞ 病院で診断された帰りに 「ずっと味方だからね」って言ってくれてごめんね 何の役にも立たなくて、今日も外に出なくってごめんね 頭の中ぐるぐるしてるけど、たまに首も絞めるけど ケータイ弄って日中を誤魔化してるだけなのに "ただいま、すぐご飯作るからね"って 抱きしめられた体が薄くて怯え

          「あなたはヒーロー」

          枯れる身體に

          新しく通う道に守られた鈴蘭 鈴蘭、鈴蘭、花愛づる鈴蘭 私の愛した鈴蘭、嘘 、私は向日葵の方が好きだった 私の食べた青い花より緩やかに枯れてく鈴蘭 ねえ最後はその毒が良かった 最後にもそれだけは嫌だった 鈴蘭、鈴蘭、ねえいつまで枯れ続けるの 悟ったように諦めたくないよ 私らしい花は鈴蘭だって 勝手に混雑した笑顔で反抗したって 私は向日葵でしょ、って

          枯れる身體に

          ra pai

          四肢や内臓と同じと思ってた 言う前より存外、私は苦しまなくて 合わせて目を覚ましておいた、 夜が簡単に眠れなくなった 重ねた物語にけじめをつけた 彼の名前は「夜」にした 会いたいと思う、思う。思うだけ これを以って終止符を打とう 君でない人を君と呼ぶ、未来がくる 私はここに居る、情けない烈情ごと。 幸ではなくともその世界を祈っている

          И

          私のアウリン、私の傘 "ここに残しとこう、カメラロールからは消しちゃおう" 君を好きなことがバレた

          チロンヌプカムイ イオマンテ

          ・気に入った人間の矢に当たってお土産として持ってきた皮と肉を渡す ・獲物がとれないのは感謝が足りてないせい。神が動物の入った袋の口を締めたから フクロウをコタンコㇿカムイ(コタンは村、カムイは神)と呼ぶなど動物、植物、それら全ては神である。 天の神様が作った人間の国が美し過ぎたので、動物のカムイ達が行きたいと口々に言ったため来た ・鹿や鮭、つまり主に狩っていたものを一々カムイとは呼ばない →現代大量消費している豚牛鶏とも言えるのかも知れない →だからこそイオマンテ(霊送り)

          チロンヌプカムイ イオマンテ

          画像は太陽です。太陽です

          去年は映画とラーメンで生き延びた 竦んだ体を三つ折りにして。 丸める癖はまだ直らない 偶の贅沢の中華屋 雨宿りの絨毯屋 入れば良かった時計屋 まだ足りなかった酒屋 わたし達の小児科。もっと言えば、その花壇 "いつもの場所"の灯台 失くしたイヤフォンを買った本屋 私の知らないうちに。 それらすべてを傍目に翻る、入居者募集中 新顔のライトに石をぶつけたい もう人の住まないガラスに体当りして、ぼろぼろになってみせたい ツツジを両手でむしって口に詰めたい 衝動を、掻き消すのか、

          画像は太陽です。太陽です

          喉にも詰まってくれなくて

          聞いて、私ね ネモフィラ食べちゃったの 私が迎えるとなんでも枯らしちゃって 大好きな青い花が 大切に大切にしたかったの 土に触っていると正しい方向にいける気がするって本で読んで私もそう思ったの 花束を青い花束を作りたいの いつか、それで誰かを迎えるの 大切な大切な誰かを 頭痛いの痛くなったの こんなこと君に言おうとしたの文字を打ったの 言えると思えた相手は君くらいなの でも昔みたいにただ何も考えずに縋ってた私ではないし君は何も言ってくれないし君は抱え込んで、 それをまた誰か

          喉にも詰まってくれなくて

          そんな訳でどこも消せやしないよね、って

          Twitterも、noteも、まるきり別でやれば良い。 真っ新で始めれば良かったのに。 足跡を残して…繋がりを絶たぬようにと 承認欲求とは違うと信じてる。 それでも誰かが、誰かに 願えるなら近しい誰かが見てくれたら。と 推敲もせず吐いたこれらを、受け止めずとも 感情の存在を知っていて。ねえあなた 泣き喚いた私が報われるなんて気の所為

          そんな訳でどこも消せやしないよね、って

          別に君は死なない

          君は飛び降りない君は深海に沈まない 君のもとに地震も火事もミサイルも来ない でも今。瞬きのうちに私の知り得ないうちに君が 君が死んでしまわないように。 君が消えてしまわないうちに。 愛してる愛してる愛してるどうか 君が今も生き延びていますよう

          別に君は死なない

          図書室より

          紙で満ちた空間特有に空気が重い。 上手く息が吸えなくて、それでも孤独でない静けさに歩くのは幸せと思う。 本を探す。 今の私に必要な本を もう少し人が居なかったのなら、机なんかでなくその辺の階段に座り込んでいたい。 表のカバーが外されて並んでいた。 素っ気なく、迎えてくれているような "幽霊"の字に暫し体を硬める。 乙女に脱力する。ここにも居るのか。 未だ放棄したままです、最初の100頁ほどで止まっているはず 少しばかり軽くなって、隣の隣の更に隣にあった本を取った 江國香

          図書室より

          2024.4.3.

          8:20 もう乗らないバスを見送る。 彼は今頃慣れたように自転車と居るだろう 塗りつぶされた定期に現実と見る これを書き残すためだけに使い慣れないリュックを漁る ひとり、気になっていた立ち食い蕎麦屋に行く そういえばこちらのを食べるのも初めてだった よく聞きな、東の蕎麦は食べた後空気が甘いぞ。 近所の甘味屋でみたらしを持ち帰る。 春の陽気に足を遅めた 春一番のフキノトウ