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最寄もより/大体1000文字の読書感想文
2023年8月20日 19:23
この本の著者・伊藤詩織さんは同意のない性行為を強要されたとして、裁判を起こした人物である。MeToo運動の先駆けと言えば、分かる方もいるだろうか。フェミニズムは度々物議を醸す話題だけれど、Twitterで目にするフェミニズムはどこか歪んでいる気がして、深く学んだり考えたりしようとしたことはなかった。近年のフェミニストの代表とも言える(過言だったらごめん)方の著書を読んで、食わず嫌いをやめら
2023年8月17日 22:37
ほう、と新幹線で息を吐いた。良いなあ、素敵だな。あと、好きだ。人に会うときに、心一杯の期待をしていると現実が期待を下回る。相手は全然悪くないのにガッカリして、変な空気になって、(ごめんなさい)と思う。楽しみだなと思って10分前に着いたら『ごめん遅れる』と連絡が入る。5分くらい遅れても何とも思わないけれど、私の気持ちとの差に悲しくなる。会う前に大きな出来事があって、そこに心が取ら
2023年8月5日 09:37
余命宣告された主人公・雫は、瀬戸内海の島にあるケアハウス「ライオンのおやつ」に入居する。ライオンのおやつでは、週に一回おやつの時間があり、入居者は自分の好きなおやつをリクエストできる。例えばそれは、幼少期に母親が作ってくれた豆花(トウファ)であり、例えばそれは父の誕生日を祝いたくて幼い自分が作ったミルクレープだった。この本は、入居者の方々がリクエストするおやつを通じて、雫が自分の病と現状と