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【カナダ留学】3年2ヶ月の社会人留学を振り返って(ESL/Co-op/ワーホリビザ)

先日日本に本帰国して、約3年前に渡航したカナダの留学が終わりました。それに伴い、仕事の面だけでなく様々な面を振り返ってみようと思います。

既に帰国してから5日程経って、若干の時差ボケを未だに感じながらも、日本とカナダの小さな違いを少し感じながら毎日を過ごしています。こうして書く記事はとても穏やかな気持ちで色々思い出しながら書けますが、その時その時は色々な感情と共にあった時間でした。

留学含め色々な事は他人と比べすぎるのもよくないですが、自分に浸りすぎるといつの間にか掴めなくなる感覚や他社との距離感などを生み出したりします。

日本を離れ他の国に行き、現地にいる同じ日本人と馴染みたいと思う反面、そうしたくないと思う自分がいたように、なかなか正確に言葉にするのが難しい感情と時間の話になります。

人には人の留学の話があり、これもその1つにすぎませんが、毎日毎日自分にプレッシャーをかけながら、それでも海外(カナダ)を楽しみたい、しかし同世代の活躍も横目に、何かしら目に見える成長や成果が欲しいと考えていた時間の振り返りになります。

そんなにあれこれ急がなくてよい雰囲気の国で、何かしら焦っていた時間が多かったような人の話です笑

留学の目標と全体像

25歳くらいで留学にいったので、それなりに目的や目標などを考えて行きました。当時は世界的にコロナがあった時でしたが、常に「この年齢で留学に行く意味と価値」を考えていました。

まず目標は「英語とプログラミング知識(経験)の獲得」でした。

さらに細かくすると英語は「最低限でもTOEICやIELTS等の結果を持って帰る」、プログラミングは「現地での就職、無理ならインターン等の経験(何かしらの現地経験)」でした。

渡航時は2021年、色々と便利になっていた世の中で、日本でも英語とプログラミングの学習が出来る環境があるのに「なぜ渡航する必要があるのか?」と私に問う人もいたかと思います。

それが"普通"の感覚だと思っていましたし、私もそちら側にいたかもしれないような1人でした。それだからこそ、「現地に行く意味」を常に考え、行動に出来るように考えていました。

「海外経験」というのはどんな国でも期間でも特別だと思います。そこから生まれる成功も失敗もいいですし、どちらもあまりなかったという微妙な時間の時もあります。起こりうる全ての事を何かのカテゴリーに分ける必要はないですし、少なくとも「日本から出たから生まれた時間」と考えられると、少し特別感を持たせることが出来そうです。

そんな事も考えながら私は「体験」を求めてカナダに行きましたし、その方が英語もプログラミングも「その後(帰国後)どうやって伸ばすか」のイメージが付けやすいと思いました。

次に留学の全体像です。私の3年と2ヶ月はこの様になります。

ESL(英語のみ/5ヶ月)→プログラミングの学校(CICCC/Co-op/2年)→ワーホリへ切り替え(8ヶ月)

  • ESL

渡航後から約5ヶ月間CICCCのESLに通っていました。(現在記事を書いていたり、ブログから移行していたりするので準備出来次第関連する記事のリンクも貼っておきます)

その名の通りで英語のみを勉強する時間で、毎日学校に通って文法や英単語、英会話の練習をしていました。ESLに関してもタイミングによっては日本人が多めなクラスになったりしますし、休み時間に聞こえてくる日本語が気になっていました笑(日本人同士で話すのに英語を使うというのは違和感を感じてた側でした笑)

それでも英語を伸ばすにはいかに「日本語をシャットダウン出来るか」だと思います。家に帰って見るYouTube/SNSもどれだけ英語に出来るかで、最初の伸びと慣れを感じるタイミングが早くなります。

友達関係に関してはもちろん他の国の友達が出来れば良いですが、そう出来ない時もあるので、そこは自分の出来る範囲で沢山工夫してみれば良いと思います。

  • プログラミングの学校(CICCC)

ここではフロントエンドディベロッパーを目指せるようになる為の勉強をしますが、今思えば「未経験」での入学は辞めた方がよかったなと思います。それらに関してはこれらの記事で書いてあるので、興味があれば読んでみてください。

クラスに関して言えば、英語のレベルはまた1段階上がった様な人達ばかりで、プログラミング以外でも勉強になる事は多々ありました。自然とプログラミング学習の中で英語も伸びていきましたし、「英語で何かする」という事が大なり小なり自分の英語を伸ばしてくれるキッカケになるんだなぁと実感していました。

  • ワーホリへ切り替え

プログラミングの学校が終わった後は学生ビザが切れるのでワーホリビザへと切り替えをしました。それでも日本での転職を考えて8ヶ月しかいませんでしたが、このビザがあれば働けるので、学校が終わったあとに仕事探しや今ある仕事を続けるには良い手段だと思います。

元々ワーホリをするためにカナダに行ったわけではないので、私からするとCo-opの延長の様な雰囲気でいましたし、それでもどこでも自由に働けるビザなので、その後の就労ビザ獲得や他の仕事を経験出来るチャンスでもあるので、人によってはかなり貴重なビザと時間になります。

留学中の住まいや家賃

留学中の住まいの流れはこんな感じでした。

ホームステイ(4ヶ月)→シェアハウス(約1年)→彼女と同棲(約2年)

  • ホームステイ

留学当初はフィリピン系の人の家にホームステイしていました。本当に優しい家族で英語があまり出来なかった私に対しても優しく接してくれて、何一つトラブルなく過ごすことが出来ました。

同じタイミングで滞在していた日本人の子やブラジル人の人とはその後もたまに遊んだりしていましたし、良い人に出会えたなと思います。

家賃は3食込みで月900ドルくらいでした。(2021年)

  • シェアハウス

ホームステイの後はシェアハウスに移りました。今度はマレーシア出身のオーナーと日本人1人で住んでいました。その家は2階建てで(1階とベースメント)、ベースメントには別の家族?が滞在していました。

ここは長くお世話になりましたし、オーナーと同じ家に住んでいたので設備トラブル等もありませんでしたし、人柄もよかったので恵まれていました。

自分の部屋もクイーンサイズのベッドととても大きな机、ゲーミングチェアなどを購入して快適に暮らしていました。

家賃は月650ドル(途中から700ドルに値上がりしました)でした。(2021, 2022年)(光熱費/Wi-Fi等込み/食事は自分で用意)

  • 同棲(ダウンタウン)

彼女と付き合い始めてからはダウンタウンで同棲をしていました。それまでジョイスの方に住んでいたので、学校やあれこれが一気に近くなるダウンタウンの便利さに感動していました。

もちろん引っ越し時は家賃が急に上がった感はありましたが、その後オーナーは私の部屋を900ドルくらいでネットに掲載していたので、そこに定期代の100ドル程を足すと1,000ドル近くなります。

ダウンタウンに住むと定期の購入は要らなくなったので、300ドルくらいの違いの範囲で住むことが出来たのでよかったです。(家賃は半分にする為)

もちろん彼女と住んでいただけだったので、ストレスも全くなかったですし、カナダに来て初めて快適に家の時間を過ごせていたタイミングでした。(お風呂とかトイレとかキッチンの共有が特に)

1件目のコンド:月2400ドル(光熱費/Wi-Fi/家の保険等は含まない)→月2600ドルへ値上がり(2022年~2024年時の家賃)
2件目のコンド:月2350ドル(光熱費/Wi-Fi/家の保険等は含まない)(2024年時)

仕事に関して

仕事の流れはこんな感じになります。

ステーキレストラン(皿洗い/バッサー)(約1年半)→法律関係の会社で事務(1年)

大きく書くとカナダでの職歴はこの様になります。他にもフロントエンドディベロッパーに関するインターン等はやっていましたが、時系列がゴチャゴチャするので省きます。

最初はESLが終わると同時にステーキレストラン(Hy's Steakhouse)のキッチンで働き始めました。私は仕事探しに当時それほど困ったわけではないですが、その理由としては「仕事を選んでなかった」からだと思います。

レストランの仕事でもサーバーやバッサーなどの実際にお客さんと関わる仕事が人気ですが、それに比べるとキッチン(特に皿洗い)はまだハードルが下がります。

もちろん時給は最低時給もしくはそれより1ドル高いくらいですし、チップも2週間に1回約100ドル~150ドルでした。

日本から持ってきた貯金もどんどん減る中で、早く仕事がしたかったので、レストランのキッチンの仕事を中心にダウンタウンでレジュメを配ってました。そこで一番早く連絡をくれたHy'sで働き始めました。

その後はラッキーでバッサーになる事が出来て、より英語を使う環境で働くことが出来ました。チップも比べ物にならないくらい増えて、12月の忙しい時の最高で1日150ドルとかを貰っていました。

その後は色々あり現地の法律関係の会社で事務として働き始めます。

収入だけを考えると、レストランで働いた方が良いですし、その間にプログラミングの仕事を探せば良いと思っていましたが、その仕事探しが難航していて、「日本の履歴書に書ける事」を考えると、仕事を変える必要性を感じていました。

結論として私のIT転職にはそこまで事務の仕事が大きく作用したわけではありませんが、職歴としてレストランの仕事を履歴書に書ける気がしなかったので、個人的には良かった判断だと思っています。

もちろん事務の仕事とは言え、英語でメール、電話対応、社内での仕事など「英語を使って仕事をする」という意味では大きな経験になりました。今では英語でのメールや電話が怖くなくなったのもこの仕事のおかげだと思います。

ちなみに仕事に関してはIndeedやLinekedInで自分で求人を見つけて申し込むか直接レジュメを渡したりするのが一般的なので、日本での転職や職探しとは違った部分もあります。

旅行

せっかくカナダにいたので色々な所にも行けました。私は何かを終わらせないと存分に何かを楽しめない少し残念な性格だったので、いつも「仕事や仕事探し」が頭によぎるような感覚があり、今思えばもったいなかったと思いますが、当時はそれほど毎日「結果を出す」事に必死になっていました。

行った国や場所はこんな感じです。

  • Whistler

  • Victoria

  • Toronto

  • Montreal/Québec City

  • Los Angeles

シアトルやNYは行けませんでしたが、カナダの国内は結構行けたと思います。アメリカも1度は行ってみたかったので、とても嬉しかったです。

カナダにいるのでカナダ国内はもちろん、アメリカやメキシコなども下に降りるだけで、日本から行くよりも格段に近いので行きやすいと思います。

なかなか留学中に時間を作っていくのは難しいとは思いますが、せっかくなので1つでも2つでも行ってみるとよいと思います。日本に帰ってきた今思うのはカナダやアメリカに日本から行くとなるとお金が沢山かかるので、そうそう簡単には行けないのかなと…笑

バンクーバーにいるならトロント方面に行くのはよいと思います。同じ国で同じくらい留学の地として有名な場所を見てくるのも大事だと思いますし、ナイアガラの滝もあるので、短期の旅行でも充分だと思います。

まとめ

もう日本に帰国したので、あれこれ全部を振り返ろうとは思いませんが、簡単に私の3年2ヶ月をまとめるとこうなります。

25歳くらいで留学を考える人の中にはお金や仕事の事を考えている人も多くいると思いますし、なかなか自分にとって参考になる情報を見つけるのも大変だったりします。

SNSを開けば人の興味を引き付ける為の話題性や発信内容ばかりが多くて、嫌になる事も多いですが、異国の地で「自分にとって必要な情報を探す」という練習にもなると思うので、全ての情報を信用しないで上手くやってもらえるとよいと思います。

本当にSNSというのは人を惑わすツールでもありますし、使い方を間違えると嫌な方向にいくものでもあります。それでも最新の情報を掴むには最適なツールですし、情報も生ものなので常に最新のものを掴むことが大切です。

これを読んでこれから留学の考えている人の参考になれば幸いです。

今回もここまで読んでいただきありがとうございました。私は来週から仕事が始まるので、一旦はそれを頑張って、また将来の事を考えていきたいと思います。

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