見出し画像

さあ、プーアル茶を今すぐ晒し者に!

 色んな點心を食べながらお茶を飲む習慣ーーー飲茶。

香港で一般的に飲茶に使う湯呑は小さめのものが多いです。大き目のぐい吞みくらいしかありませんが、少し飲むと並々と継ぎ足しながら、お茶がお湯になるくらいまでティーポットにお湯を何度も何度も足してもらいながら、楽しみます。

 飲茶の時に飲む茶葉は鉄観音、水仙茶、プーアル茶、ジャスミン茶、壽眉、牡丹などたくさんの中から選べますが、香港の人たちに一番ポピュラーなお茶はプーアル茶です

画像1

プーアル茶が一番人気な理由は中医的な視点からの話になります。

お茶にも身体を温めるものと冷やすものがあり、紅茶やプーアル茶は茶葉の性質的に「温和」、身体を温めてくれる効果があります。

飲茶では一般的に紅茶は選択肢にありませんのでどんな体質の人にも悪影響が少ない、という意味でプーアル茶が好まれる傾向があります

「The中国茶」として有名なウーロン茶も、一口にウーロン茶と言ってもたくさん種類がありますが多くは「青茶」の部類で軽発酵茶に分類され、茶葉の性質は「中性」ですが、ウーロン茶の中でも発酵が進んだ黒茶になるとプーアル茶同様「温和」性質に変化します。

 日本人が一般的に飲むお茶;緑茶、抹茶、番茶、煎茶、ほうじ茶は全て緑茶類つまり発酵茶ではありません

特に、干したり煎ったりしない緑茶は「一番摘み」などと鮮度を重要視しています。

でも、カテキンが豊富で一日4杯ほど飲めば、基礎代謝率を100キロカロリーくらいベースアップしてくれる作用があり、3か月で1.5キロ減量できる計算になるらしいです。(このサイトを参考にしています。)

が、茶葉の性質的には身体を冷やすお茶です。

自分の体質に合わせて、飲むお茶を調整したりブレンドしたりしてティータイムをより楽しいものにできたらいいですね。

さて、今日は中医的な視点からの紹介がメインではなくて、プーアル茶の保管方法について紹介したいと思いました。

 ある時、帰国して地元に戻り友達とお茶をしていると友達が「こないだ知り合いからプーアル茶おみやげにもらったけどプーアル茶苦手だから飲んでくれない?」と言われたのです。

プーアル茶。私も日本にいた頃は、ちょっと腐葉土みたいな土臭い匂いが苦手でした。

でも義兄が大のプーアル茶マニアで、茶餅(上の写真みたいな)丸い円盤状になったもの(もしくはレンガ状になったもの)をたまにくれるのですがそのプーアル茶を飲んで、クセのないまろやかな深い味わいにプーアル茶を見直しました。

プーアル茶は保管する時に緑茶のように密閉しない事です。

プーアル茶にも厳密にいえば生茶と熟茶の違いはあるのですが、生茶の場合は空気に触れさせることで発酵が進み、まろやかな味わいになります

(熟茶はもう発酵済みなので、空気に触れさせてもそんなに大きく味が変化する事はありませんが、多分香港の人はそんな細かい事は気にせず、プーアル茶はみんな空気にさらして保管しています。)

画像2

プーアル茶はこのように包み紙を少し破った状態で置きっぱなしで保管しています。包から出したものもタッパーに入れて蓋をしないで置いてあります。

だから保管はラクチンです。ただ、日光に当たらないように気をつければほったらかしでいいのです。
そうすれば発酵が進んで未熟な土臭さがだんだん抜けて、深くまろやかな味に変化してくると思います。

後はティーポットに入れて茶葉にお湯を掛けたらそれで茶葉を洗うように軽く揺すって、そのお湯を棄てて、もう一度注いだお湯でお茶を出します。

どうしてもホコリが気になる場合は蓋をぎゅっと閉めずに上に少しずらして置いておくのでも良いと思います。

プーアル茶は閉じ込めずに晒し者にしてみてください。

サポートしていただけるとありがたいです。