見出し画像

もう言い逃れは許しません

「はい、20キロオーバーね」
「ちょっと今回は見逃してよ〜お巡りさ〜ん」
なんてやりとり。日本ではよく(?)見られる光景。

香港は去年のデモが起こって以来、たくさんの警察がデモ鎮圧の為に駆り出されて、交通の取り締まりにまで手が回らなくなってしまってから、香港の道路は現時点でもひどい有様になっております。

路上駐車は当たり前。それどころか3車線の車道の2車線が不法駐車で塞がっていたり、道路の曲がり角にある三角形の中洲地帯にまで、つまり、道路のど真ん中にまで駐車してあったりと、個々の政治に対する意見は別として、モラルを疑う、ひどい無法地帯と化しています。

この一車線だけかろうじて残して、後は違法駐車で埋め尽くすという、えげつない無断駐車のせいで、救急車が通れずに立ち往生しているのを私も何度も見ました。

って言うか、こういう非道な光景がある意味日常化してしまっている恐ろしい部分がありました。

画像1

コレは今、香港の警察が新たに採用を始める、「交通違反撮影取り締まり法」を知らせる標識。

中国がかなり早くから取り入れているやり方です。
スピード違反、駐禁、停禁等は、道路に設置されたCCTVや、交通機動隊が巡回の際に写真を撮影して、切られた切符が自宅に郵送で届くという仕組み。

コレだと「違反は違反」。言い訳の余地ゼロ。一網打尽の様相です。

早くからこの方法を採用している中国は、もっとCCTV網が細かく設置されている為、例えばUターン禁止の所でUターンすると、数分後に携帯電話に「貴方は今交通違反されました。」と言う通知がSMSで届く仕組みです。

あっという間に。漏れなく。

今は地域を限定しての試験ケースのようですが、近い将来香港も全面的に採用をすることになるでしょう。

今の日本が特別にモラルが良いと言えるかどうかわかりませんが、こちらの人達の横暴さ、自分が違反しといて切符切られたら逆ギレして反抗するわ、職務を執行する警察官を撮影してネットに挙げて報復するわ、自分達の政治に対する主義主張と、警察を敵視する事が混同されていて、正直目に余るものがあります。それは自分達が交通違反をしているという事実を正当化する理由には全くなり得ません。関係のない事です。

私の家の周りも違法駐車だらけで、特に近所にホテルがある周りは狭い二車線道路の一つを曲がり角ギリギリまで全て大型観光バスが完全に埋め尽くしている為、道路の中間にある信号のない横断歩道も、車が来てないかどうか、バスを通り越して見るまで全く見通せず本当に危ないです。

私は、早く道路がスッキリして、道路が道路たる役割を果たし、安全な交通状況が回復したらいいと思っています。

サポートしていただけるとありがたいです。