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ベストな育児を追求した結果、奈良に移住を決断

かなり久しぶりの投稿。

前回投稿時には考えてもみなかったことが現実となりました。

これからのベストな育児環境を追求した結果、地方移住を決意しました。東京・世田谷区から、実家のある奈良県に家族と共に引っ越しをしてきてしまいました!!18歳から奈良を離れて、早20年近く?!まさかこの地に戻って来ることになるとは。整理解雇を受けたときから、なんだかどんどん、色んな変化が起こります。

出産直後から悶々と考えていた「仕事をせねば」という気持ちも一旦落とし所が見つかり、かなり落ち着いて育児と向き合えるようになった気がします。何より、穏やかな気持ちで愛おしい子供との時間を楽しめるようになりました。

フリーランスの方が直面するさまざまな不安要素や、それを解決する糸口としてこの記事が参考になれば幸いです。

フリーランスとして、どうやって最適な子育ての環境を整えるか


一旦当分は働かない想定で書くが、まず頼りになる自分のパートナーの立場を、フルに活用することがとても大切。我が家の場合夫は正社員で働いているので、会社のサポートをフルに活用させてもらう方法が正解。大きな会社で働いている人は特に、自分では思ってもみなかったベネフィット(福利厚生)があるものなので、改めて確認することをお勧めしたい。特に夫が調べていない可能性がある人は、しつこくチェックさせてもらうこと!笑

一つ使えるベネフィットを見つけた一例として、ベビーシッターサービスの補助が挙げられる。地方に移住してからしか利用を開始するゆとりがなかったが(申し込みすら面倒と感じてしまっており..。自分のせい!)、家にいる間にベビーシッターに来てもらって、自分は仕事なり、家事なり、昼寝なり(いや、必要ですから...!)必要なことをすることができる。しかも内閣府が「ベビーシッター補助券」というのものを出してくれており、これをうまく活用することでかなり少額でベビーシッターサービスを利用することができる。

ポピンズの内閣府ベビーシッター割引券に関する説明がわかりやすいと思うので、初めて聞いた!という方は是非下記から。

他にも会社によって、いろんなベネフィットがあるだろうから、確認するのはもちろんのこと、小規模の企業で働いている方なのであれば、これを機会に出産応援のサービスを提案してみたりしても良いのではと思う。待ちの姿勢ではダメで、自分から提案してみるのが一番。

夫婦揃ってフリーランスの場合...思い切って次の項のように、引っ越しを検討してみるのはいかがだろうか。

出産後の育児を考える ー 地方移住を選んだ

育児もしたいし、仕事もしたいし。

こういう時、頼れるおじいちゃん・おばあちゃん(両親)が近くにいればなぁ...。

そもそもエレベーターもないし、引っ越しもしないと(当時3階に居住)。

こんな考えを何度も繰り返している最中、ずっとリモートで仕事をしていた夫に「会社に、節約のためにもどこか遠くに引っ越して良いか、聞いてみて?なんなら、ずっとリモートなんであれば私の実家がある奈良に引っ越したらダメ?」と聞いてみた。夫が会社にこの質問をしてみたら、なんとまぁ期待通り!日本全国どこに住んでも良いという取り組みを検討中とのこと!!人材を留めておくための、一歩進んだ取り組み!超・ラッキー!!!

前述の「待ちの姿勢はダメ」の通り、待ちの姿勢で待っていたら、このニュースを入手するのもきっともっと遅れていただろう。「待ち」はおそらく、私が最も苦手とするもので、そういえば行列待ちするのも大嫌い(笑)。言葉を変えれば、我慢強くないとも言える。

とんとん拍子でこの取り組みを利用することになり(会社の中でも、おそらく最も早く利用したはず)、あっという間に今年の1月、奈良に引っ越してきた。この決断に至るまでのことはまた機会があれば書きたいと思うが、最終的に承諾してくれた夫には、深く深く感謝。素晴らしい夫です。

同じ東京都内か東京近郊も検討してみたが、保育園の事情も分からないし、入れなかったときのことを考えると、両親が居る地元に帰った方が頼れる先が多いというのも決定打として大きかった。

本当は出産前に引っ越しをすべきだったが(そして本当はそれをお勧めしたい)、子供が産まれてからの引っ越しの良い点は、現実的に家の広さやレイアウトを検討できるということ。子供ができる前は自分の想像力しか頼りにならず、現実的な想像力に乏しい私たちにとっては(ということに妊娠・出産後初めて気づいた)、出産後の引っ越しで良かったと思っている。ただし引っ越し時は、家族なり友人なり誰かに絶対に手伝いに来てもらった方が良い。そして、お金はケチらず、引っ越し業者さんに頼れる部分は頼った方が良い。

地方移住の良いところは、家賃を抑えられること。実は思ったほど、家賃は抑えられていない。駅から近く、比較的アクセスの良い居住地域を選んだためこういう結果になったが、子供を育てる環境としてはとても良い環境を選べたと思っている。東京では考えられない広さがあり、1階・庭付きで、家の前には子供が車の心配をせず遊べる環境があり、駅前には必要なインフラが整っている。車を持っている両親(おじいちゃん・おばあちゃん)も、アクセスしやすい環境である。

すぐに地方移住を実現できるという人は、まだまだ多くはないと思う。でも、フリーランスで仕事をしているあなただからこそ、住む場所を思い切って変えるということもできるのではと思う。パートナーの方が正社員であれば、その部分がどうしても足を引っ張ってしまう可能性もあるだろう。そんな時は、リモートで仕事Okの会社に転職を検討するのもアリなのではないか。もちろん、リモートありきの仕事を選ぶようなことはお勧めできないが。

フリーランスとしての落とし所

我が家では結論、まずは子供が1歳になるまでは、家で育ててあげようということになった。出産前はお金の心配があり「出産後3ヶ月経ったら”絶対”働く」と決めていたのに、本当に面白いもので、仕事なんかより子供の成長を近くで見ていたいなと思うようになってしまった。

正確には私の場合、はじめの3ヶ月はやったことのない赤ちゃんのお世話にひたすら翻弄させられて、仕事のことなんか考えるゆとりがなかった。3−4ヶ月してちょっと慣れてきても、まだまだ食事と睡眠の確保が第一優先で、何か始めたくても日々の生活で必死。5−6ヶ月になってきてようやく赤ちゃんにもルーティンができてきて、お互い睡眠がまとめてとれるようになり、外食できたり、公共交通機関に乗ってお出かけできたりするようになった(ちょっと遅かったのかな、ここに辿り着くまで)。

この間、どうやってこれからの仕事を確保しようか、どうやって仕事をそもそもスタートさせるのか、自分でも分からず無駄にエネルギーを消費していた気がする。

仕事がしたいから、保育園に入れるのか。ーでも都合よく保育園に入れなかったら?それとも保育園に入れてから、仕事を探すのか。ーでも都合よく仕事が見つからなかったら?卵が先か、ニワトリが先か。

さらにそもそも保育園に応募する際、仕事を一定時間行っている前提であることが条件であることなんて知りもせず(地方自治体による)、ずっと頭の中で考えて、疲れて、寝て...というバカなことをやっていた。

いま子供は7ヶ月半。7ヶ月を迎えるころにようやく「一旦仕事はいいや」と思えるようになり、夫の扶養に入ることにした。夫は始めから、仕事のことは心配しなくて良いと言ってくれていたのに、ようやく自分の中で「期間限定だから」と踏ん切りがついた。自分で自分のタイミングで落とし所がみつかるまで、私はバタバタしないといけない人間なんだなと気づかされた。もう少し人のアドバイスに耳を傾けるべきなんだろう。

いまは扶養に入るための書類を絶賛かき集め中。引っ越しをしてしまったがために、納税証明書を世田谷区から取り寄せないといけないという余計な仕事が一つ増えたりと、扶養に入ろうと決めてからどんどんまた時間が経ってしまう...。フリーランスはダメだとのことで、唯一させてもらっている1日1−2時間のフリーランスとしてのお仕事は、アルバイトに切り替えさせてもらうことに(この話もまた今度書きたいな)。

母として、フリーランスとしての気づき

母になった一人の女性として、これまで7ヶ月を見返した結果をいくつか箇条書きにしてみると、下記の4点が挙げられる。

1. これまでやってきた仕事とは違った仕事に興味が沸き始める可能性大

2. 色んな意味で、仕事に対して自信を失う可能性大

3. 自信が無くて当たり前、を上手に受け入れられたら、全くしんどくない

4. これまで仕事にやりがいを感じて、楽しく仕事をできていた人は、育児が少し落ち着いたら、1日1時間でも良いので仕事を請け負った方が良い

以下にそれぞれ詳しく書いてみる。

1. これまでやってきた仕事とは違った仕事に興味が沸き始める可能性大

現在1日1−2時間だけ仕事をさせてもらっている仕事がある。ありがたいことに他にも色々お話はいただたが、今はこの仕事しかしていない。この仕事は出産後にスタートした新しい領域の仕事だ。出産時に体験した「女性が女性を助ける現場」に感動をしたあまり、私もほかの女性の役に立ちたいと思い、とあるスタートアップの会社でインターンシップさせてもらった延長で、お仕事を請け負うことになった。出産は人生を変える。価値観も大きく変わる。そのことをあらかじめ知っておくだけでも、出産後に想定もしていなかったような気持ちの変化が訪れても、戸惑わないのではと思う。

2. 色んな意味で、仕事に対して自信を失う可能性大

都合よく子供の面倒も見ながら、仕事をしたいと考えていた私は、自業自得だが自信を結構失ってしまった。まずそもそも、仕事をやるのであればこれだけは稼ぎたいというゴールの金額的なものが私の中にはあった。そのゴールを達成するには、自動的に必要エネルギーと時間のコミットメントがみえていた。出産後半年が経とうとしていた頃、ほぼ同時に2社からお仕事の依頼に関する相談が来た。どちらか一つを選択しないといけないのは明白だったが、両社とも少なくとも1日1−2時間のコミットメントでは到底無理な仕事内容だった。この時間の捻出をどうすれば良いか分からなかった私は、すっかり自信を失った。保育園の申し込みもまだ行っていなかったのもそもそも大間違いで、たとえ保育園に子供を預けていたとしても、小さな赤ちゃんを第一優先で考えたい私としては、仕事を優先できないであろう事態がいくらでも想像できた。フリーランスの立場で、そんなことはできまい。怖くなった。そして自信がなくなった。

3. 自信が無くて当たり前、を上手に受け入れられたら、全くしんどくない

この3点目が一番重要で、勘違いされないようにちゃんと書きたいなと思っているのだが、優先順位が絶対的に子供となる母としては(父でもそういう人はいるかもしれないが、私は生物学的にこの確率は母の方が高いと思っている)、仕事に対して一度自信がなくなって当然なんだろうと思う。母になった女性の自己肯定感の低さがよく指摘されている。私もご多分に洩れずだったが、なんとかそれを上げるための方策を考えるのではなく、別に自己肯定感、低くなっても別に良くない?普通のことじゃない?と思うのだ。特に会社組織に守られていない自分の身ひとつのフリーランスになったら、自信なんて無くして当然。

自信=自己肯定感 でもないかもしれないが、とにかく自分より大切な存在がこの世にできてしまったからには、自分のお世話やキャリアのことなんか、後回しになるのはしごく当たり前のことで。自分にも毎日言い聞かせていることだが、「仕事なんか、いつでもできる」わけで。間違いなく、仕事は1年後でも2年後でも、17年後でも見つかる。薄井シンシアさんという方をご存じでない方は、彼女の考え方に触れるとさらに楽になるだろう。彼女は17年間専業主婦に徹したあと、現在はホテルグループのカントリーマネージャーとして大活躍している。

4. これまで仕事にやりがいを感じて、楽しく仕事をできていた人は、育児が少し落ち着いたら、1日1時間でも良いので仕事を請け負った方が良い

3. と相反することを言うようだが、まずは一度自信がなくなる状態を当たり前のこととして受け入れたうえで、ほんの少しだけ、仕事を請け負ってみてほしい。出産後の事情に理解のあるクライアントを見つけよう。私も現在1日1−2時間の仕事を請け負っているのは先述の通り。少しでもクライアントの役に立てていると言うことが確認できれば、少しだけ安心できる。自信がつくというまでには至らないかもしれないが、精神安定剤として非常に有効だと思う。ただし仕事を請け負える環境をまずは作るのが大切なので、自分にとっての最適な子育て環境を整えることが、一番最初に取り組むべき点だと思う。

まとまりがあまりないのだが、他のフリーランスママたちへのエールになれば嬉しいなと思っている。あまり頭で考えすぎず、一緒に子育てを楽しみつつ、仕事のことも考えていきましょう!

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