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京都で桜旅②平安神宮~東寺夜桜ライトアップ

前回の記事の続きから。

京都市京セラ美術館で企画展を鑑賞した後、
桜の名所で知られている平安神宮を参拝した。

京都市京セラ美術館からは徒歩5分ほど。
入り口の応天門を抜けると、広々としたスペースの先に大極殿が見えた。

季節限定(3月23日~5月初旬)で桜(はな)みくじを引くことができたため、
1回引いてみる。大、中、小の吉ではなく、「満開」や「七分咲き」といった表現で面白い。神様の教えを読んだ後、境内の木におみくじを括り付けた。おみくじを括り付けた気が桜のように見えるのが、シンプルだけど面白かった。
何かイベントなどに活用できそうなアイデア。

おみくじの後、いよいよ平安神宮神苑に向かう。
神苑に入った瞬間から、薄ピンク色の綺麗な桜が見えた。
4月の2週目のため京都では桜が散り始めていたが、桜の花と緑の葉を見ることができて、春らしいとても綺麗な風景だった。



神苑を進んでいくと、平安神宮を象徴するような池と社殿の風景が広がっていた。アニメーション好きとしては、室町時代を舞台にした映画「犬王」の、池と社殿のステージにそっくりだと思う。
1度は見たかった春の風景を堪能し、様々な角度から一眼レフで撮影をした。
桜のシーズン以外にも季節の花が咲くようなので、平安神宮を訪れた際は忘れずに神苑も散策することをお勧めしたい。

映画「犬王」を想起させた風景

平安神宮を散策した後、行きにたまたま通りかかって気になっていた、
近くの京都写真美術館に行ってみた。
美術館だが入場は無料で、小さな展示スペースが1階と2階にある、
居心地の良いギャラリーだった。
1階では清永安雄さんの作品を鑑賞。30年近くも写真の活動を行っているという作者の写真は、写真というよりも絵画のような印象を受けた。

中でもどう撮影しているの?と気になった作品が、「6%」というシリーズ。
目の水晶体を通して網膜に映し出される像は、脳が様々な処理を行った後に
見えた像のため、電気信号として脳に伝わり、脳が「見えた」と感じる前の
像を表現している作品。
「脳が処理をする前の像」という観点が面白く、ピント位置をずらして撮影した画像を重ねることで表現されているため、写真なのに水彩か何かで描いたように見える。
今まで見たことが無いような写真の表現を見て、少し写真の奥深い世界を
覗くことができた。

※撮影・SNS投稿OKのため、写真を掲載させていただきます。

清永安雄「6%_01」
清永安雄「6%_13」

せっかく来たからと、2階のギャラリーも覗いてみる。
2階では、吉田正さんの夏の風景を撮影した写真が展示されていた。

夏と言ってもカラーの眩しい青色はなく、ほとんどの作品がモノクロだ。
人や物の影を撮った作品が多く、テニスコートやビーチ、屋外にある椅子など、様々な場所で撮影を行っていた。
モノクロなのにとても夏らしさを感じる理由は何だろう?と疑問に思い、ゆっくりと作品を鑑賞。モノクロだからこそ明暗がはっきりと出ることに気づく。例えば外の壁を映した作品では、明るい場所に日光が強く当たっているように見えるため、写真を見るだけでも夏の暑さを感じとることができるのだな、と考えた。

最近になってソール・ライターという写真家を知り、人物をくっきりとは映さず、撮影された写真の後の人物の動きや物語を鑑賞者が想像するような写真が好きになった。少しソール・ライターの写真と近いところがあるように思い、じっくり鑑賞していると、作者ご本人から声をかけていただいた。
ギャラリーには私と同じようにひょっこりと顔を出した人が多いのか、
会話を聞く限りでは遠方から来た人が多いようだった。
自身も遠方から来たことを伝えると、「自由に写真を撮ってもいいよ」と気さくに仰っていただいた。
ふらっと立ち寄ったギャラリーだったが、
京都旅の1つの良い思い出になった。

京都写真美術館のHPに少し作品が掲載されていたので、
リンクをお借りしてご紹介します。
先にご紹介した清永安雄さんの作品ページもあります。

美術作品と桜の景色に癒され、ほかほかとした気持ちでホテルに向かった。
今回は東寺近くの「星野リゾートOMO3京都東寺」で1泊。
星野リゾートと言えば有名なリゾートホテルで、料金もそれなりに
するようなイメージだが、OMOは比較的泊まりやすい料金のため、
初めて星野リゾート系列のホテルに泊まってみた。
東寺まで歩いて10分程度のため、今回は参加しなかったが
朝の東寺散策など、ガイド付きのアクティビティが充実していた。
1人部屋のベットサイズはクイーンサイズで十分に広く、
1人旅でゆったりくつろぎたい人にもお勧めできる宿。

夕食をとった後、楽しみにしていた夜の東寺のライトアップを見に出かけた。
東寺と夜桜の景色を見ようと、21時頃でも多くの人が訪れていた。
大きな不二桜は葉桜になっていたが、この時期でも綺麗な桜と五重塔を楽しむことができた。



夜間拝観の料金に講堂・立体曼荼羅の拝観も含まれていたため、
夜桜見物の合間に拝観した。
夜に拝観をしたからか、外の観光客のにぎわいとは別世界の、
少し暗くて静謐な空間のように感じた。
室町時代の貴重な仏像を見た後、夜桜と名残惜しく別れてホテルへと帰った。

現代と室町時代が交差しているようで好きな1枚

次回、2日目の六波羅密寺散策に続きます。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました!



















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