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本を読むために仕事を辞めたし、カフェに行くために上京した

言葉のスペシャリストみたいな人を社長にもつ会社で、フルタイムのアルバイトとして働いている。社内には当然、言葉やコンテンツと呼ばれるものに造詣が深い方ばかり。そこにいて、凄まじいスピードで移りゆく「なんかおもろそうなこと」を垣間見る日々。
最近、会社の上司?みたいな人と面談した。若いころには演劇をやっていて、きっといろいろあって社長とも距離が近く、いろいろあって社会的にも少し影響力が強い人に分類されるであろう人。その人がいるだけで少し緊張する人。みんな(勝手にみんなにしてごめん)が、この人に評価されたいと感じさせるような人。書くことを仕事にしている人。あともう一人、頭の中を形にすることを、仕事にしているお姉さん。
将来やりたいことはありますか、と聞かれた。
入社するとき、カフェに興味があって、いつかどんな形でも良いからそこに携わるようなことがしたいと言った。けれどいまの興味はめっぽう、書くこと、読むこと、感じることだ。
大の大人相手に、ましてや専門家に、書くことに興味がありますなんて言えるか、とも思ったけど、いまはそれ以外興味がなかった。

書くこと、のヒント

そうかあ、書くことね。良いじゃない、やりたいことがあって、前途は明るいね。
そう言ってもらったことは覚えている。
よかった。バカにされなかったし、もう遅いとも言われなかった。こんな歳にもなっていつまでそんなことを言っているんだ、とか、頭の中の自分が、うるさいから。
一度口に出してみるとあとは簡単だった。とにかくエッセイのようなものを書いてみたいと。何かアドバイスをください。最近本を読むようにしているけれど、興味がある人のものしか読めないじゃないですか。知らない人の文章なんて読んでくれないじゃないですか。それでも人に読ませる文章って、どんなものなんでしょうか。
考えながら話してくれた、必要なもの。一つには、やはり肩書き、または特定の立場にいるただその人によって書かれたものだという価値。また一つには、読む人へのサービス。前者のためには、自己紹介というか、前提が必要だろう。後者については、どんなに良い文章でも、読み手にとってタメになったり、人を喜ばせるようなものでなくてはならない。それがないと、何かフニャッとして、ありふれた文章になってしまう。いまはたくさんの人が書く時代だからね。あとはとにかく動き回ること。
なるほどお〜。生の体験を。野心を。そして書きたい、伝えたいことを。何が書けるかしらん?そんなの、すぐ出てこなくて当然か。
編集された世界を生きている。インスタで見つけた、ほかの人が撮ったイイ感じの写真を見てイイ感じのお店を知る。なんかもう、そこにオリジナルってない。それっぽい文章を書くのはやめたいものだ。とにかくまずは読むこと、書くことの練習をしたい。量、量、まずはとにかく量。タイムリミットは二年半だ。
出勤するたびにその店舗のツイッターを更新しているのだが、最近初めて会った同じ職場のお姉さんに、みんながツイッターの文章がすごくうまいと言ってる方ですよね、と言われて、そういうのがもう、たまらなくうれしい。いまは、わたしの人物像を知っている人が読んでくれていると思うけど、いつかどうにか、もっと。
人生はスタンプラリー、インスタは手札を切り合うカードバトル、ツイッターは生き地獄。そんな時代でも、やっと生まれてきたこの時代に、世界は美しいと言う人になりたい。

自己紹介を乱雑に

結子。ゆいこ。きむ。きむちゃん。ゆいちゃん。ゆいこちゃん。
1999年愛知県生まれ。蠍座。B型。INFP。本を読むために仕事を辞め、カフェに行くために上京した。金なし彼氏なし。好きな家事は食器を片付けること。嫌いな家事は洗濯。ハンパない優しさを身につけたい。世界をおかしむ目を持ちたい。日々を祝福するために生きている。生まれ変わったら何になりたいかというと、静かだけど確かないまの幸せにたどり着くにはこれまでの人生すべての瞬間が必要だったので、やっぱりもう一度自分。インスタは自分のホームページであり、ツイッターはいつか使ってみたい言葉とnoteに書きたいことのメモ帳。大切な場所は台湾。かなり弱い作りのこころを持つ。意地悪でない。ひねくれてはない。ずっと同じこと言ってる。浮世離れ。世間知らず。せっかち。いまは余生。

以下散文

視点と想像力は多ければ多いほど良い

電車のドアの両脇で、頑として動かない人を見ると狛犬みたいだと思うようになったの、オリジナルかと思ってたら受け売りだった。ごめん!自分のものにするところだった。

言葉が好きです、という人に出会って、おお!!誰の言葉が好きですか?どんな言葉に救われましたか?その人の経験と考え方と、言語化能力、センスが最大公約数みたいに合致して、その人がその言葉を持っていてくれてありがとうみたいに思う人は誰ですか?と聞いたら、逆に誰ですか、と、途中から特定の人が思い浮かんでいたのがバレた。その時は又吉さん。でも、好きになる人はだいたいそんな風に捉えていると思う。その人がその感性と、その発現手法を持っていてくれて、それが結実してくれてありがとうと思っている。

例えば、この人にかわいいと言われたい、この人にはおもしろいと、この人にはおしゃれだと、この人には落ち着くと、言われたいとする。それって、そのままそっくり自分が相手に対して思っていることじゃないかと、最近ふと思った。これって当たり前かなあ?だから言ってほしい、言われたらうれしいことを、その人に言おうと思う。そんな簡単なことで喜ばせられるとしたら、減るもんじゃないし、どんどん喜ばせたいものである〜。

おわり

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