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やっとかめ大使レポート2020

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#寺子屋

石垣で感じる名古屋城歴史の流れ

石垣で感じる名古屋城歴史の流れ

11月11日寺子屋「石垣から語る名古屋城」午前の部。
講師は、名古屋城調査研究センターの木村学芸員です。

名古屋城の石垣は江戸時代の初めに20大名の割普請によって築かれました。
江戸時代中にも濃尾地震後にも大正時代にも所々修理や積み替えをおこなったそうで、その時期により積み方が異なっています。
先の戦災で天守閣が燃えた時、変色したりヒビが入ってしまった石があります。
築城以来変化がないと思われる

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尾張の老舗の縁を唄から学ぶ

尾張の老舗の縁を唄から学ぶ

名古屋には江戸時代から続く老舗企業が数多くあります。11月3日のまちなか寺子屋「名古屋甚句で読み解く尾張老舗物語」はそうした老舗の一つである料亭河文さんで行われました。

講師は南山大学経済学部教授の林順子(よりこ)先生。
名古屋のまちは、家康が名古屋城を築城した時に新たに碁盤割の城下町を作り、それまで尾張の中心地であった清州から町ごと引っ越してきた「清州越し」が始まりとのこと。
林先生のお話には

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言の葉で繋ぐ名古屋いまむかし

言の葉で繋ぐ名古屋いまむかし

11月3日午前の寺子屋「言の葉で繋ぐ名古屋いまむかし~古今の女性歌人の短歌から読み解く名古屋の暮らし~」に参加しました。
講師は、中部日本歌人会顧問の小塩卓哉先生、歌人で未来短歌会彗星集所属の戸田響子先生・小坂井大輔先生、寺子屋コーディネーターは、近藤加奈子さんです。

会場の名古屋市短歌会館は、全国唯一の「短歌」の名の付く公共施設で、歌人の青木穠子先生が、私財を投げうって造った施設です。

主に

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名古屋で長年愛される「地元パン」

名古屋で長年愛される「地元パン」

名古屋の地元パンとは?

11月1日(日)午後、東別院会館で開催された、まちなか寺子屋「名古屋の地元パンとは?」が開催されました。

やっとかめ文化祭の和菓子めぐりでお馴染みの文筆家・甲斐みのりさんに名古屋で長年愛される「地元パン」についてのお話しを伺いました。

2016年に「地元パン手帖」を執筆された甲斐さん。まず何故パンに注目したのか、お話し頂きました。

幼少の頃からお菓子の包み紙のデザイ

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あんこ食べ比べと貴重な和菓子作り体験

あんこ食べ比べと貴重な和菓子作り体験

10月25日に、愛知県菓子会館において、あんこトークと和菓子づくり体験が開講されました。
コロナ禍の中の、開講の為、検温、アルコール消毒、連絡先の申告等の、万全を期し、3密を回避しての開講となりました。

まずは、高島屋全店和菓子バイヤーの、畑主税さんから、あんこについての基礎知識のお話がありました。あんこに使われる、豆の種類や、その豆から作られる餡のお話をお聞きし、スーパーに行った際には、是非、

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本を開いて世界を拡げて

本を開いて世界を拡げて

10/31まちなか寺子屋「貸本屋゛大惣゛とジャーナリスト猿猴庵」

かつての拠点だった地に立つ中日新聞社ホールにて、服部仁先生と山本祐子先生の軽快な語りで貸本屋大惣と猿猴庵が紐解かれました。
大野屋惣八が名古屋で確固たる事業として始め、名前の二文字を略して様々な身分の人達に親しまれた貸本屋「大惣」。

安価で利用出来る貸本文化は、貧しい人 にも気軽に文化や娯楽に触れられる手段として海外でも広く愛さ

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喫茶店文化と出来立てシロノワール

喫茶店文化と出来立てシロノワール

10月25日(日)「名古屋の喫茶店文化~愛される理由を探るワークショップ~」へ参加しました。

名古屋人の生活に欠かせない喫茶店。その代名詞とも言えるコメダ珈琲店本社にて、名古屋の喫茶店文化を学び、名物・シロノワールを作ろう!と、なんとも贅沢なプログラムです。
名古屋の喫茶店といえばこの方、フリーライターの大竹敏之さんを講師にお迎えし、名古屋の喫茶店文化を学びました。もちろんコメダの珈琲付き。

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香を楽しみ豊かな人生へ ~聞香体験~

香を楽しみ豊かな人生へ ~聞香体験~

志野流香道 特別講座 聞香体験~まちなか寺子屋 (午前の部)

香道では、香りを楽しむことに加え、自然本来の『香木』のかすかな香りによって人間本来の感覚を取り戻し、人生について考える体験ができます。

指南していただいたのは、室町時代から香道を継承してきた志野流の次期お家元。

普段は一般公開されていない松隠軒で行われた特別講座。お弟子さんでも入ったことがない方もいると伺い、さらに緊張が高まりまし

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渋ビルのススメ~高度経済成長期の渋ビルをたずねて金山周辺を探索~

渋ビルのススメ~高度経済成長期の渋ビルをたずねて金山周辺を探索~

謡口志保・寺嶋梨里(名古屋渋ビル研究会)のお2人の案内で、東別院駅から金山駅まで晴れた秋空の下、高度経済成長期建設の「渋ビル」を求めて歩き、最後、渋ビルのラスボス的存在、日本特殊陶業市民会館を館長副館長両名様のご案内で、舞台や楽屋まで巡るという贅沢ツアーです。

ツアー後は金山駅の名古屋都市センターで研究会のお2人の締めの講義という「まち歩き名古屋」と「まちなか寺子屋」の両方を合わせたような企画で

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リモートでは決して味わえない「香り」体験

リモートでは決して味わえない「香り」体験

志野流香道 特別講座 聞香体験~まちなか寺子屋 (午後の部) 

10月24日(土)、名古屋市西区にある「松陰軒」で、まちなか寺子屋ー志野流 香道が開催され、私が訪れた午後の部も、午前と同様、15名の参加者が、500年の歴史を持つ香道に触れました。

 若宗匠さんの講義では、「聞香(もんこう)」という言葉には、五感を研ぎ澄まして、自然と会話することの意があり、遥か東南アジアのジャングルから到来した

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名古屋の仏教寺院と縁日

名古屋の仏教寺院と縁日

10月24日,愛知学院大学アガルスタワー放光台にて,同大学の石田尚敬先生によるまちなか寺子屋「名古屋の仏教寺院と縁日」が開催されました。

縁日というと,特定の日にお寺や神社の参道などに露店が並びにぎわう様子が思い浮かびますが,そもそも「縁日」ってなんなのでしょう。
実は,仏菩薩には毎月1日から30日までのいずれかの日が割り当てられており(三十日秘仏),それぞれに割り当てられた日をその仏菩薩の「縁

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