マガジンのカバー画像

お仕事関連

246
運営しているクリエイター

#小説家日常

岡本柳之助『風雲回顧録』からどうやって伊地知正治を肉付けしたのか

岡本柳之助『風雲回顧録』からどうやって伊地知正治を肉付けしたのか

【PR】

イントロダクション

 新刊の宣伝に困っている谷津です。

 もちろん「買ってね!」という告知も大事なんですけど、宣伝というのは常に陳腐化するもの、新しい何かを提示していかないと、過去どんなに成功した宣伝手法であっても目的を達成できません。宣伝は宣伝で創作活動といえるのです。
 そんなわけで、新刊がある時分は本当に頭が痛いんですけど、何もやらないよりはやったほうがいい、というわけで、こ

もっとみる
拙作『ぼっけもん 最後の軍師 伊地知正治』(幻冬舎)はこんな話

拙作『ぼっけもん 最後の軍師 伊地知正治』(幻冬舎)はこんな話

【PR】

イントロダクション

 さて、発売になりました『ぼっけもん 最後の軍師 伊地知正治』(幻冬舎)です。とはいえ、文芸書の発売日はある種の記号に過ぎません。倉庫からの搬出日だったり、首都圏の書店さんに届くであろう日であったりと版元さんによってその基準がまちまちで、著者もよく分かっていないところがあります。首都圏だと、今週末くらいには書店さんに出回るか否か……という感じではありますので、皆様

もっとみる
八重洲ブックセンター本店フィナーレ企画・八重洲挿話に寄稿した拙作「南大工町の幽霊譚」のライナーノーツ

八重洲ブックセンター本店フィナーレ企画・八重洲挿話に寄稿した拙作「南大工町の幽霊譚」のライナーノーツ

【PR】

イントロダクション

 三日あまり八重洲ブックセンター八重洲本店さんにて開かれておりました企画「八重洲挿話」にお越しくださったみなさま、まことにありがとうございます。
 こちらは朗読集団「ある日の役者たちの自主練」さんと歴史小説イノベーション操觚の会との協働企画で、操觚の会会員の書いた、八重洲をテーマにした書き下ろし小説を「ある日の役者たちの自主練」の皆さんで朗読するというものでした。

もっとみる
『自由は死せず(上下)』(門井慶喜 双葉文庫)の解説を担当しました

『自由は死せず(上下)』(門井慶喜 双葉文庫)の解説を担当しました

【PR】

 本日はお知らせです。

 板垣退助を主人公にした歴史小説『自由は死せず(上・下)』(門井慶喜 双葉文庫)の解説を担当いたしました。
 このお話をいただいた時、ホントにビビりましたよね……。門井先生といえばミステリ・歴史小説の二刀流作家として知られ、小説分野ではもちろん、評論・エッセイでも高く評価されているすごい作家さんであり、そんな世間の評価をおいても谷津も普通に愛読している作家さん

もっとみる
谷津の2023年の予定

谷津の2023年の予定

【PR】

イントロダクション

 皆様、今年もよろしくお願いいたします。谷津でございます。
 新年ではあるんですが、わたしは三年一期、しかも三月に期が切り替わるので、正月だからといってなんら気分が一新することはなく、家で酒が飲めるぞやっほほい、という感じでおるばかりです(実は今年は年賀状を出せておらず、その処理をしないことにはヤバい感じなのですけれども)。
 とはいえ、世間並みのことはしておかな

もっとみる
2022年のお仕事を振り返る

2022年のお仕事を振り返る

【PR】

イントロダクション

 えっ、もう12/30!? 嘘だろ、まだ年越しそばとかかまぼこも買ってない! さあどうすべえか……。というわけでこんにちは。谷津矢車です。ぶっちゃけ仕事は終わってません! それどころか、明日にも仕事の告知があるんだYO! と、何に対してキレ散らかしているのかよく分かりませんが、なんもかんも収まる気配がありません。
 とはいえ、何も回顧せずに来年に突入するのもよくな

もっとみる
『しょったれ半蔵』(小学館文庫)、12/6、標準発売日です

『しょったれ半蔵』(小学館文庫)、12/6、標準発売日です

【PR】

 はい、というわけで、今年最後の刊行になるんじゃないかと思います。
 2018年(だったかな?)に単行本で刊行しました『しょったれ半蔵』(小学館)が文庫化の運びとなりました。

 気持ちは武士なのだけど、父親が忍者だったおかげでなぜか家康に忍び働きを期待され、その都度奮闘する羽目になるというエンタメ歴史小説でありつつ、徳川家康の覇道の前半期を描いた小説でもあります。なんでも来年の大河ド

もっとみる
拙作『北斗の邦へ翔べ』(角川春樹事務所)が第十二回本屋が選ぶ時代小説大賞にノミネートされました

拙作『北斗の邦へ翔べ』(角川春樹事務所)が第十二回本屋が選ぶ時代小説大賞にノミネートされました

【宣伝】

 というわけでお知らせです。
 拙作『北斗の邦へ翔べ』(角川春樹事務所)が本屋が選ぶ時代小説大賞にノミネートされました。

 ちょっと意外。
 というのも、『北斗の邦へ翔べ』、2021年刊行の作品だったからです。とはいえ、ノミネートしたんだからハッピー。
 実は本賞と谷津とは深い縁があり……。

 なんと六回目のノミネートです。
 今年で十二回を数える本賞のうち、二回に一回は登板。さら

もっとみる
2022年9/20頃発売予定『ええじゃないか』(中央公論新社)はこんな話

2022年9/20頃発売予定『ええじゃないか』(中央公論新社)はこんな話

【PR】

 さて、今日はもうそろそろ刊行が迫って参りました新作『ええじゃないか』(中央公論新社)のご紹介をしたいと思います。
 過去記事はこちらから。WEB書店さんへのリンクもあります。

さて、どんな話なのか、わたしなりに紹介しようと思います。

「ええじゃないか」ってなに?

 「ええじゃないか」、よく聞きますよね。今では某アイドルの曲のモチーフに使われていたり、某遊園地の絶叫マシーン名に使

もっとみる
2022年9月20日頃、新刊『ええじゃないか』(中央公論新社)が刊行されます

2022年9月20日頃、新刊『ええじゃないか』(中央公論新社)が刊行されます

【PR】

 はい、というわけで表題の通りお知らせです。
 2022年9月20日頃、新刊が出ます。

 『ええじゃないか』中央公論新社 です。

 というわけで、装画をイラストレーターの山本祥子さんにお願いいたしております。デザインは芦澤泰偉事務所の五十嵐徹さんにお願いいたしております。

 どういうお話か、って?

  本作は幕末に起こった「ええじゃないか」をモチーフにした時代小説です。慶応三年

もっとみる
日経新聞夕刊にて縄田一男さんより『宗歩の角行』の書評を頂きました & 7/2、タゲだ! 青森放送です

日経新聞夕刊にて縄田一男さんより『宗歩の角行』の書評を頂きました & 7/2、タゲだ! 青森放送です

【PR】

 

書評を頂いちゃいました

 いやー、ありがたい! どうも谷津です。
 新聞書評を頂いてしまいました!

 評者は文芸評論家の縄田一男さん。詳しくは書評に譲りたいのですが、

 著者としての新境地とお認め頂けたようです。まことにありがとうございます。実は今、かなり上り調子でして、たぶん本書から数作、あるいはそれからずっと、本作くらいのレベルの本が立て続けに出続けるんじゃないかという

もっとみる
『小説現代』にて柳亭小痴楽師匠より『宗歩の角行』(光文社)の書評を頂きました

『小説現代』にて柳亭小痴楽師匠より『宗歩の角行』(光文社)の書評を頂きました

【PR】

 少しご連絡が遅れてしまい申し訳ありません。
 (というか、様々なご連絡が諸々滞っており、本当に申し訳ない限りで……)
 新作『宗歩の角行』(光文社)に書評を頂戴しました。

 評者は落語家の柳亭小痴楽師匠。ありがとうございます!
 本作、語り物的な側面もある(なにせ二一人の一人語りで成立しているので、非常に語り物的であったりします)小説だけに、語り物を生業になさっている小痴楽師匠がど

もっとみる
小説すばるにて大矢博子さんより『宗歩の角行』(光文社)の書評を頂戴しました

小説すばるにて大矢博子さんより『宗歩の角行』(光文社)の書評を頂戴しました

【PR】

 少しご報告が遅れてしまいましたが、なんと書評を頂戴しました。

 本当にありがたいことです……。
  もちろん既に書評は拝読しているのですが、拙作『宗歩の角行』の美点を拾い上げてくださった、たいへんありがたい書評となっております。小説すばるで本書評でぐっと来た方、ぜひ『宗歩の角行』お手にとって頂けますと幸いです。
 将棋の魔と、ミステリ的な雰囲気を悪魔合体させた本作、なにとぞよろしく

もっとみる
今月売りの『歴史街道』さんに藤原秀衡と源義経の掌編小説を寄せました

今月売りの『歴史街道』さんに藤原秀衡と源義経の掌編小説を寄せました

【PR】

 皆様へのお知らせが遅れてしまいたいへん申し訳ございませんでしたが、上記の通りでございます。

 晩年の秀衡から義経を描く小説です。なお、たぶん本作で描かれているような史実はないでしょう。
 歴史小説の役割ってなんだろうと考えた際、よく話題に上がるのが「オブラート」機能です。すなわち、史実を呑み込みやすくするために物語の形を取る、という在り方ですね。が、実はオブラートにも味が存在して、

もっとみる