【映画】がんの不安を持ちながら2時間パリを歩く‐ 「5時から7時までのクレオ」
■邦題:5時から7時までのクレオ
■原題:Cléo de 5 à 7
■監督:アニエス・ヴァルダ
■主演:コリンヌ・マルシャン
アントワーヌ・ブルセイエ
アンナ・カリーナ
ジャン=クロード・ブリアリエディ・コンスタンティーヌ
サミー・フレイ
ミシェル・ルグラン
ダニエル・ドロルム
セルジュ・コルベール
■ドラマ
■1961年 フランス
ヌーベルヴァーグの祖母、アニエス・ヴァルダの代表的な作品。
アニエス・ヴァルダは2019年3月にがんの為他界されました。
この作品の主人公クレオは
「がん」検査の結果を不安な気持を抱えながら、
パリを2時間彷徨います。
占い部屋、Cafe, 帽子屋, アパルトマン, アトリエ, 公園, 病院。。。。
様々な場所へ歩いて、タクシー、バス、車。。移動をしますが、
カメラワーク、アングルがとても豊富で、
まるで一緒にパリを巡っている感覚に。
春から夏にかけて夏時間の一番季節が良いパリが描かれ、
5時から7時なのに日が明るく光りがきれい。
1960年代のパリは街並みは今のまま、
作品に出てくる人々は様々な職種で、
当時のパリを見事に表現しています。
本当に皆おしゃれ。
こんなパリジャンは今、残っているんだろうか。。。
白黒映画なのに、色濃い印象が残ります。
14区のMontsouris公園は、今も素敵な公園でパリジャンの憩いの場。
当時、ここには鉄道も走っていたはずで(la Petite Ceinture de Paris)、
個人的にはその鉄道にもぜひ乗ってもらいたかった!
出演者も音楽も、豪華そのもの。
旅が出来ない今、パリに行きたくなる作品です。