米大統領からみる、融和実現の難しさ

米大統領選という4年ごとのお祭りが終わり、互いを非難していた選挙キャンペーンから融和に持っていく、そうですが。どうなんでしょうか。

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米最高裁:
米最高裁の変化の流れ
最高裁に関連する雑念
Post-RBGの最高裁
米大統領選:
米大統領交代の可能性が上昇中?
来る大統領選までのアメリカ①
対中政策は更なる強化の方向か
来る大統領選までのアメリカ②
トランプ大統領のコロナ感染
残り一週間
明日の米大統領選
米大統領選と日中関係
バイデン大統領着任まで

トランプ大統領の目にも、大統領選でバイデン候補の勝利が段々と現実味を帯びているような中で、今後バイデン候補が進めたいと思っている政策なり考えは届けられるのか、という視点で見ると、下院でも民主党は、過半数は取れても全体では議席減となり、上院では過半数は取れなかった、という事情から、かなり難関である模様。また民主党は社会主義的な政策をうたっている左派も下院にはいるので、総合的に見て、民主党が一枚岩ではない、とは言えるでしょう。

またバイデン候補が勝利演説の際に行っていた、赤や青の州もなく、合衆国である、というセリフは確かによく聞いたな、と思っていたら、従前の大統領も何度も仰っていたようで。

オバマ、ブッシュ(第43代)、クリントン各氏も自らの大統領就任時に同じことを口にしたが、全員失敗した。バイデン前副大統領は「5度目の正直」となるか。このタイミングで大統領交代の意義を軽んじるのは無神経に違いない。ただ、すぐに冷や水を浴びせられるのは目に見えている。

共和党・民主党の党派対立が出そうなトピックとしては、環境問題、増税問題(それに繋げた公共投資などの案件)、予算や貿易問題もあるでしょうか。トランプ大統領が一方的に離脱したい、と言っていたWHO参画などの再度国際協調へ、といった機運に関しては、問題がそれほど多くないのかな、と感じてはいますが。トランプ大統領からバイデン候補へのスムーズな移行も行われなそうで、ここから2年間の中間選挙までの期間は米政府・政権は前途多難なんだな、と感じております。

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