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来る大統領選までのアメリカ②

2020年11月の大統領選まで、あと二か月を切りましたが、個人的に感じていることに過ぎませんが、なんかまた風の吹き方が変わったような気がしています。

米大統領選に関連した過去の投稿について、下記リンクもご確認ください。
米大統領交代の可能性が上昇中?
来る大統領選までのアメリカ①
対中政策は更なる強化の方向か

上記記事やチャートのように、一応支持率だけ見るとまだ民主党バイデン候補の方は共和党トランプ大統領を上回っているものの、似たような現象は2016年選挙でもみられ、最後は予想を覆し、トランプ大統領当選となったことも記憶にあると思います。でも足元、新型コロナ対策以外の争点も多く出てきており、どうもバイデン候補の支持率が伸びてもいない模様。

『新型コロナウイルス対策以外、重要なものは何もなかった。ここにきてバイデン氏が暴徒を批判せざるを得なくなったことは今夏、政治的議論の焦点が変わり、同氏に不利になったことを示す。政権のコロナ対応を問うはずの選挙だったが、犯罪や人種差別の問題が浮上したことで、今や争点が公共の秩序になった。窮地だったトランプ氏は頼みの綱を得たといえる』

またコロナ禍による倒産などの影響は、中国のせいだ、というような論調で、対中国の対抗姿勢を強め、強い大統領を見せつつ、そして民主党の伝統政策である大きな政府で雇用を守る、という政策をやり切るトランプ政権。一方でこの4年間のトランプ大統領の発言・行動から、減税など経済的メリットを気にしていた共和党支持層であった富裕層が、民主党支持に流れている、とか。

『庶民の雇用を守るのは、民主党の伝統的な政策である。その支持層のなかで、金持ち優先政策をとってきたトランプ政権や共和党への期待が膨らんでいる。逆に直近では、ある程度カネを持っているインテリ層のほうが、トランプ氏の言動や政策に対する懸念から民主党支持に傾く人たちが多い。支持層の逆転が起きているのである』

上記記事によると、因みにバイデン候補の対中政策も、それなりにトランプ陣営と似ているようであるし、米国内に製造業を戻そうとしている模様。どっちの大統領が当選し、本当に製造業を国内回帰させること自体実現するかどうかわからないが、外交など政策は米大統領選で重要な部分である一方で、ここ数十年民主党候補が勝てた時期の景気後退期(1992年のクリントン大統領、2008年のオバマ大統領)に民主党候補が勝てなくなる、となると、個人的には大きな米政治支持層のシフトを感じる。でもスイングステイトと呼ばれる州が結局は大統領選を決めるのだろう。

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