Post-RBGの米最高裁
米国の最高裁判事のルース・ギンズバーグ(RBGと言われています)氏が、2020年9月18日に他界されました。ご冥福をお祈り申し上げます。基本的に民主党寄りの方を批評することが多いトランプ大統領も、RBGに関して高く評価していました。
過去の投稿について、下記リンクもご確認ください。
米最高裁:
・米最高裁の変化の流れ
・最高裁に関連する雑念
米大統領選:
・米大統領交代の可能性が上昇中?
・来る大統領選までのアメリカ①
・対中政策は更なる強化の方向か
・来る大統領選までのアメリカ②
彼女の功績は色んなところで見られるかと思いますが、特にマイノリティや女性の権利に関して、よく彼女の名前が出てきますし、アメリカでの革新的な考え方と彼女の判事としてのDedicationについて、多くの人から評価なり、ファンとなるほどでした。(Super Diva!というパーカーやTシャツも売れるほど)また彼女の歴史は映画『ビリーブ 未来への大逆転』や『RBG 最強の85才』にもなっているほどです。
そしてRBG死去により、米最高裁判事の席が一つ空白となり、ルール上は現職の大統領がこの終身制の最高裁判事を指名でき、上院の過半数の支持で承認されるわけです。以前の投稿にも書いたように、トランプ大統領は現在の保守5-リベラル4の判事体制を、リベラルであったRBGの席を保守系の新たな判事に座ってもらうことで、6-3に持っていき、大統領退任後も保守的な最高裁判決が多く出るような環境を整えようとしているわけです。
RBG死去後の女性権利やマイノリティの問題、また直近のBLMなどにみられる人種差別問題など、移民がルーツの米国が抱える根深い問題の解決は、個人的に程遠い感じがしてきました。
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