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新たな旅でコンクリートに思いをはせて

建物に使用されるコンクリートなどの素材も楽しんで

旅が終われば旅を振り返り、現在の風景を楽しみ、過去
の風景も懐かしみながら、また新たな旅を続けていく。
日常の延長の小さな旅の積み重ねの中、旅の思い出を
つなぎ合わせれば、また違った旅の側面も見えてくる。

旅が終われば、また新たな旅へ。道の途中の建物を楽しみつつ
やってきたのは大阪大学の吹田キャンパス。北端の入口の
すぐ近に建てられたコンクリート打ち放しの新しい建物
設備置き場は有孔折板で目隠しされて
奥には打ち放しコンクリートによる近代建築の面影も
ここは核物理研究センター。周辺案内を確認しつつ
新しい建物の打放されたコンクリートの壁を見上げたり
化粧の打ち放しではなさそうな外壁を眺めつつ
階段と手すりが作り出す影の形も楽しんで
ぐるりと周り入口の方へ。こちらの上部の設備スペースも
有孔折板で覆われて、デザイン要素のひとつにも
いつものように建物を下から見上げるアングルを
まずは竣工間際の打ち放しコンクリートの建物から

日々生み出される新たな技術にも触れながら

建物を後にすると、またすぐ側に木々に囲まれて建つ
打ち放しのコンクリートの建物。外壁は入り組んで
ずらされながら外観を構成している
木の影が落ちるコンクリートの壁た建物デザインを楽しんで
周辺案内図をたどりながら、吹田キャンパスをめぐる旅


今回、訪れたのは大阪大学の吹田キャンパス。ここは
平日、土日を問わず自由にキャンパスを見学すること
ができる。街並みを作り出している建物の形や素材も
楽しんで。訪れた4月半ばにはTATサイクロトロン棟
という建物が竣工間近で、側には1995年に建てられた
荒田記念館。打ち放しのコンクリートの壁は、それぞれ
に表情を持ち、記憶を刻み物語を内包する。そんな旅の
途中のコンクリートの様々な表情にも思いをはせて。


杉板模様のコンクリートの壁が記憶をつなぐ空間へ

奈良への旅では奥村組記念館を楽しんだ

寺院の建築をモチーフとしたコンクリートの手すり壁は

奈良の街の中心に位置する奈良県庁舎に

美しい打ち放しコンクリートの壁といえば

ANDO建築。東大阪に建つ司馬遼太郎記念館も訪れた

コンクリートは様々な形にデザインされて。構造体自体が

デザインにもなる新たな大阪大学の箕面キャンパス

コンクリートの打ち放しの壁はらせんを描きながら

驚くべき建物の外観を構成したりも

また時の経過とともに表情を変えていくコンクリート

京都の桂で教会堂の風景と椅子のデザインにもふれて

教会の風景といえば五島への旅も思い出し

その旅で泊まったホテルには記憶をつむぐデザインも

九州で過ごした2年半。その間に長崎にも何度か訪れて

音楽を奏でるようなコンクリートの建物も

風雨にさらされた打ち放しのコンクリートは時代を超えて

運良く上陸できた軍艦島。海と共にある九州での旅

頑丈に造られた軍事施設のコンクリートにも記憶が刻まれて

時が閉じ込められたような圧倒的な空間へも

そして驚くべき打ち放しコンクリートの構造物へも

それは100年の時を超え、今も風景の中にそびえ立つ

様々な打ち放しコンクリート。時にはキャンパスのように

打ち放しコンクリートは主体を引き立てもする

もちろん打ち放しコンクリートそのものが大胆なデザインの

建物も。それは彫刻のように自由に凹凸が設けられて

そして懐かしい旅の思い出。クレパスをイメージした壁にも

これからも様々な旅の風景を、楽しむ心を持ち続けて


打ち放しのコンクリート。それは様々な形にデザイン
され、時と場所を超えて迫ってくる。風雨にさらされ、
時が染み込むその壁に、物語や記憶が刻まれて。建物
を素材や形だけでなく、背景も含め楽しんでいきたい。

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