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次は日本建築のモチーフをたどって

京都といえばやはり日本建築。町家の建ち並ぶ風景に、
寺院や神社の歴史のある建物を楽しんだ。その中で、
日本建築のモチーフを拾い集めた京都の旅もひとまず
終わり。楽しい京都の旅を和のモチーフで振り返ろう。

瓦に格子、木の組み方や金物も面白い。場所や時代や
手掛けた人によっても異なる建物。少しずつ知識を
増やして、京都の町に流れる歴史を、より感じ取ろう。


京都をめぐる旅を3回に分けて楽しんだ
まずは京都の通りをめぐる。町家の窓や格子は
新しい建築にもつながって
老舗の暖簾。日本建築には暖簾もよく似合う
古い町家が改装されて。日本建築は長く使い続けられて

京都の街のデザインをめぐる楽しい旅


通り沿いに歩けば新しい日本建築
歴史のある鳩居堂の新しい建物にも
日本建築のモチーフは取り入れられて

京都には歴史をつなぐ建物がある



京都の街に散りばめられた日本建築のモチーフ
旅の途中の建物の意匠に目を止める
重森美玲庭園美術館にはまたいつか
知恩寺の古本まつりにも立ち寄って
旧三井家下鴨別邸の屋根の連なりにも目を止める

京都の街をめぐれば様々な日本建築の意匠に出会う


京都といえば社寺建築。1回目の旅の終わりに下鴨神社へ
舞殿の風景に、舞の様子を思い浮かべて
神社によって異なる鳥居も見どころのひとつ

神社の神聖な空気にふれて。京都の旅は2回目へ


今度は京都の西側をめぐる旅
火灯窓。日本建築のモチーフをたどっていく
建物と庭園に緑に灯籠に

西芳寺のかわりに訪れた鈴虫寺


社寺建築といえば立派な楼門
松尾大社の楼門には大きな吊り灯具
横桟の小口には双葉葵紋の飾り金物や
手摺には金色の擬宝珠(ぎぼし)

松尾大社ではお酒の風景も楽しんで


次は五本筋の築地塀に導きかれ
漆喰の壁に落ちる印象的な影を過ぎ
花頭窓ともいう窓とサザンカの風景を楽しんで
欄間には菱格子。日本建築のモチーフをたどりつつ
今度は黒色の擬宝珠(ぎぼし)
時を経た木々の色合いや質感にふれながら
山門を見上げ、迫力のある木組みにもふれる

建築の他にも、仏像や庭園と見所のあふれる京都の街


広隆寺を後にして、北に進めば妙心寺に
立ち並ぶ日本建築。ここにも火頭窓
鐘楼の木組みや、塀の屋根の破風の飾りにも目を止めて

妙心寺の広大な境内をぐるりとめぐり


大心院も訪れた。渡り廊下の空間を楽しみつつ
建具の装飾された格子の意匠や
建具の金物に施された意匠にも
大心院に広がる方丈と庭園の空間を楽しみながら

宿坊でもある大心院にもいつかまた


大心院の次は退蔵院。杉戸絵の意匠もおもしろい
和室にモダンな照明器具。左手の書院には
さまざまな障子がつらなり、視線は庭へと続く
板に開けられた開口の意匠も楽しげで
門戸の上の欄間には鯰。遊び心のある意匠も楽しい

退蔵院は枝垂れ桜でも有名で、いつか花咲く頃にも



社寺建築には木彫りの像も。力強い金剛力士像
その背面には狛犬。神社めぐりでは目に止めて
勅使門に施された意匠におどろきながら
境内に散りばめられた意匠をだどる
一層目を引く経堂の火灯窓
斗栱を角度を変えてみるのもおもしろい
五重塔にも近づいて、重厚な木組みに圧倒されて

初めての仁和寺。境内を歩けば様々なものが目に入る



続けて御園の回廊をめぐり
日本建築の各部を構成する意匠に目を止めて
建具には密な二筋格子の意匠
欄間に設けられた繊細な格子には
よく似た図柄が用いられて。建具の丁番ともつながる意匠

建物の全体から部分へと目をやって



旅も終盤に。龍安寺の方丈には繊細な縦格子
そして間がデザインされた石庭。日本建築を構成する枯山水や
圧倒的な質と量の襖絵も楽しんで
今回の旅では様々な瓦の意匠にもふれた

枯山水といえば龍安寺。世界遺産を巡る旅にもなった


きぬがけの路の最後には金閣寺。庫裏の屋根の上の越屋根や
池に浮かぶ金閣を間近にながめつつ
境内と庭園をぐるりとめぐり

日本建築のモチーフをたどり、築地塀に沿って歩く


そして最後に訪れたの北野天満宮。楼門の木組みに見とれつつ
六角の吊り灯籠や二筋の菱格子や
大きな絵馬にも目を止めて

旅先で年賀状の素材を探すのもまた楽しい


天満宮といえば御牛の姿も

龍に牛に。来年は巳年。まだまだ年賀状も楽しんで

そして楼門をくぐって帰路へつき

京都の日本建築をめぐる旅もこれでひとまずおわり


日本建築の全体から部分へと。楽しみを広げていこう


日本建築に散りばめられた様々なモチーフをめぐる。
全体から部分へと目をやり、また全体像を見回して。
いろんな意味のこめられた部分が重なり合い、建物や
風景を形作っている。その長い時を経た素材や形を
楽しんで遠い過去へも思いをはせる。京都への旅は、
ひとまず終わって、今度は関西を順にめぐっていこう。

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