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往復書簡

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画家 小河泰帆とタシロサトミの往復書簡。制作について、日々思うことについてやりとりしていきます。
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#展覧会

美術史に名を刻む方法とか 往復書簡#44

美術史に名を刻む方法とか 往復書簡#44

画家・小河泰帆さんとの往復書簡44回目です。
前回はこちら。

小河さんがあげた美術館の展覧会で私も見たのは、アブストラクション、マティス、蔡國強、テート、ワールドクラスルームです。これ以外でこの夏に見たのは、DIC川村記念館でジョセフ・アルバース、山梨県立美術館でミレーと4人の現代作家たち、東京都現代美術館でホックニーと「あ、共感とかじゃなくて。」、オペラシティアートギャラリーで野又穣ですね。

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最近みた展覧会。アブストラクション展で思ったこと。 往復書簡#43

最近みた展覧会。アブストラクション展で思ったこと。 往復書簡#43

画家・タシロサトミさんとの往復書簡43回目です。
前回のはこちら。

タシロさんの経歴は35歳からムサビ通信に入りスタートしたとの事ですが、なかなかにできそうでできないことだと思うんですよ。
ムサビ通信っ大変なんですよ💦通信といっても課題は全くの手加減なく、卒業まで辿り着くのは1〜2割と聞いています。そこを超えてきているタシロさんは根性あるな。そしてそこから続けて作品発表して作家になってる。やは

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在廊中にどうしているか。往復書簡#29

在廊中にどうしているか。往復書簡#29

画家・タシロサトミさんとの往復書簡29回目です。
前回はこちら、タシロさんの作品タイトルつけ方のお話でした。

タシロさんは私と違ってシリーズでタイトルづけをされてるのでその理由と、シリーズ名を変えるときはなぜそうするのか興味あったので今回聞けてよかったです。
シリーズでつけてる方ってずーーっと変えない方も多いので。

そういう感覚すごく面白い。
私は言葉でも風景でも元々のものから膨らんで変化して

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展覧会だったり教職だったり 往復書簡#25

展覧会だったり教職だったり 往復書簡#25

画家・タシロサトミさんとの往復書簡25回目です。
前回はこちら。

お互いに見た映画や美術のことを往復書簡としてやりとりするのは面白いですね。
情報の交換とともにお互いの考え方の違いなども垣間見えて面白い。

ゲルハルトリヒター展、私も行きました。
リヒターの硬質な突きつけられるような画面、タシロさんも書かれてますが、共感によって気持ち良くなることを拒否している絵に見えたというのは私も同じです。圧

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最近みた展覧会、リヒターとか 往復書簡#24

最近みた展覧会、リヒターとか 往復書簡#24

画家・小河泰帆さんとの往復書簡24回目ですよ。
前回はこちら。

友人たちとミニシアターでオールナイト興行、とても楽しそうです。映画館の椅子の感触と眠気もセットで、良い思い出ですね。
私、オールナイト興行は15年くらい前に、タランティーノとロドリゲスの映画数本立てを見に行ったことあります。両監督による「グラインドハウス」という、60-70年代アメリカB級低予算映画へのオマージュ作品の、日本公開にあ

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映画だったり他者との距離感だったり最近見た展覧会だったり。 往復書簡#23

映画だったり他者との距離感だったり最近見た展覧会だったり。 往復書簡#23

タシロサトミさんとの往復書簡23回目です。
新しい発見がたくさんあるなと、毎回思います。

タシロさんが映画好きというのは以前もちらっと聞いてはいたのですが、見てる作品が深くていいですね。
コーエン兄弟は私も見ましたが、ウディ・アレンは実はそんなに見てない。「ハンナとその姉妹」未見なので、この機会に見てみたいです。「脳内ニューヨーク」も面白そうですね。
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