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手を合わせるという文化、終わりの時をしっかり持つということ

昔、がじゅまる という猫を飼っていた。

まだ当時は今の地域に移り住む前。
京都のお町にて働いてた頃。
半同棲の彼女と がじゅまる と僕の3人暮らし。


まだ6歳にもならないやんちゃ盛りの男の子
クリスマス直後の繁忙期。
ある朝 がじゅまる のおねしょで目を覚ました。


ぐるぐる唸って微動だにせず
全く動き回る気配もないので、
彼女と二人、心配になり病院に電話をする
「急いで病院へ連れて来て下さい」とのこと。

だがしかし
当時、僕も彼女もそれぞれに
大手ではない個人が営む飲食店に勤めていた。

バイトでもない立場であり
年末の超絶繁忙期に急に休みなんて取れる立場ではない。
それこそ朝8時前に現場に入り、
夜11時過ぎまでぶっ通しで働く一年で一番忙しい時期

ちょうど翌日はお互い店の定休日ということもあり、翌日病院に伺う予約をお願いし、
がじゅまる の体調を心配しながら仕事に向かうこととなった。

病院の方は、電話口にて
非常に心配して下さっていた。

それでも、昨晩までは元気そのものだったわけで、
この一日だけ乗り切れれば、と思い

なるべく暖かくしてあげた上で
年末超絶繁忙期の職場へ向かった。
一週間以上続く連続勤務で疲れもピークに達しており
少し現状認識が狂っていた。


結局、
がじゅまる とはそれが最後となった。

翌日、予約の取り消しと共に
病院へことの顛末を連絡した際に聞いた話だが

ビニールだか、ゴムだかの
何か消化できないものを食べてしまい
腸などに詰まらせてしまったパターンだったと思われるとのこと。


たったの1日
もしくはたとえその場では一命を取り留めたとしても、
内臓が壊死してしまい
その後数日でダメになってしまう
という、よくある話だそうだ。


以来、
自分の身の回りのことも満足にできないうちは、
他の命なんか抱えられるものではないなと思い知り、
新しいペットをお迎えすることはなく、
気がつけばかれこれ20年近くが経ってしまった。


最近、知り合いづてに
ふと不思議なご縁をいただいた。

住んでる地区のすぐ近く
創建1300年のお寺の中にある動物霊園

少し山に入った沢の隣にあり、
ちょうど今の時期は地元では有名な蛍の隠れスポットにもなる。
自然に囲まれ野鳥の鳴き声などに包まれ
心身共にリフレッシュできるそんな場所

そんなお寺の動物供養で
お手伝いの人手に困っているという話を頂いた。


業界的に
少し遠慮される方もいるのかも知れないが

20年近く前に亡くした がじゅまる のことが
ずっと引っかかっていたのか
少し自分でも思うところがあったのか、

とりあえず様子見でお手伝いしてみることにした。


手を合わせる、終わりの時をしっかりと持つ


火葬という文化は、
世界的にみても日本ほど徹底された国はないらしい

文化としては仏教と共に飛鳥時代に入って来て、
鎌倉仏教と共に広く民衆に知られるところとなる

が、設備がまだまだ至らないゆえの問題もあり、
江戸時代くらいまでは土葬の方が一般的だったとのこと。

明治時代になり、自葬が禁止され、
設備技術の発展と共に火葬が国民に義務化され
今日の100%火葬という社会に至るそうだ。


さて、この火葬という独特の文化は
残されたものに非常に優しい風習のように感じる。

生前の姿をどんなに保とうとしても、
どうしてもそこには生前とは違う何かの気配が残ってしまう。

どんなに愛すべき相手だとしても、
そこには拭いきれない違和感が残る。

だからこそ、人は
葬儀を行いお別れの時をもつ
さらには火葬というプロセスを経て
改めてお骨となったその相手と対面する。

生々しい肉体とはまた別の
白く確かな存在となったそれを目の前にする

そこからゆっくりと

その相手が、
すでに失われてしまったものであるということを
自分の中で受け入れる時間を設ける。


49日、そばに置き、
毎日気がついたときに
あるいは朝夜の決まった時間に手を合わせる。
生前と変わらずご飯をよそう。
声をかけることもあるだろう。


ゆっくりゆっくりと、
日常の生活の中において、
自分の人生に馴染ませていく。

整理する時間をおく。
とても静かに、そして確かなものとするために
区切りとなる日々を、共に過ごす。


和尚さんに供養をしてもらうということ
送られる相手にとって、
どれだけ幸せなことだろうかと考えてしまう。

送る側の、その相手を愛しむその姿
お別れを名残惜しむその撫でる手に

幸せな一生だったねと、
そして、目の前の残された人々のその在り方に
深い感銘を受ける。

体のどこかに、しこりとして残っていた
僕の中の何か もゆっくりと、昇華されてゆく



なんだか普段発信している地域界隈の話とは
ジャンルがあまりにも変わるため、


このnoteを書き残すのは如何なものかと
しばらく考えていたのだが

色々な方々のお別れの時を
そばで見守らせていただく中で

共に過ごした身近な相手の最後の時を、
粗末に扱わずにしっかりと慈しむ、受け入れる心、と

近しい誰かのために
身の回りのことから目を逸らさず、
将来にむけて地域のことをしっかりと考えるということ、と

この2つには、
何か似通った部分があるのではないか?と感じるようになったので

改めて一つ投稿の形にて
書き記しておくこととした。

これからも
何か考えさせられることがあるたびに
投稿にまとめるかも知れないし、
そうでもないかも知れない。





★★★★★★★★★★★

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