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mol対策マニュアル

TSMC熊本誘致に関して、深田萌絵(浅田麻衣子)さんの嘘を鵜呑みにした方(通称:mol)が関連自治体(熊本県・菊陽町)などに間違った知識を振りかざしてクレームを入れる可能性があります。
突然、異世界の話を前提としたクレーム電話を受けても、自治体の担当者は混乱してしまうと思いますので、私が今まで培ってきた知識をもって、ここにmolへの対策を示しておこうと思います。

molの生態系                

・molは陰謀論者             

基本的にmolは陰謀論が大好きです。
国際金融資本陰謀論、ディープステート(DS)、ユダヤ陰謀論、反ワクチン、トランプ大統領…etc

そんな陰謀論の中でも、特徴的なのが【青幇・浙江財閥】という中華系の闇の組織が半導体業界を牛耳っており、TSMCは【青幇・浙江財閥】の組織の企業としている。
これはITビジネスアナリストを自称する深田萌絵によりばら撒かれた陰謀論である。
青幇は昔の中華ギャングだが、中華安清総会というNGO団体になり、細々と活動している…という話をTwitter上などでしたところ、深田萌絵は闇の組織の名前を青幇から浙江財閥という言葉に変遷させた。

その後、青幇については、亜細亜新聞CHさんのサイトに、青幇をよく知る方から書き込みがあり、
青幇は今も闇組織としてあるが、台湾や半導体産業を牛耳るような組織ではなく、深田萌絵の主張する「青幇のトップはWinbondの焦佑釣氏」などという事実はないと、青幇半導体陰謀論を否定されています。

プロからもらったガチの青幇(チンパン)情報 - Yatabi Yo(八度妖) - 台湾建国支持CH(仮) ブログ 参照)


molの主な間違った認識

・mol「TSMCはファーウェイのフロント」

いいえ、違います。
TSMCは台湾の護国神山と言われています。
李登輝総統がバックアップして成長させた台湾企業。
どのようにして創業されたかを確認すれば、「TSMCはファーウェイのフロント」などという深田萌絵さんの話が全く事実と異なることがわかります。
深田萌絵さんによる台湾とTSMCへのデマが酷い件 ①TSMCはファーウェイの為に、チップの技術を盗むために創業された会社? 参照)


・mol「TSMCと中国SMICは兄弟企業」

mol「TSMC創業者のモリスチャン氏は浙江省出身だから浙江財閥で、中国のSMICの創業者リチャード・チャン氏とはテキサス・インスツルメンツ時代の上司と部下の関係だから兄弟企業。」

・・・と言いたいようですが、リチャード・チャン氏はWSMCトップであったが、WSMCがTSMCに買収されるタイミングで、モリスチャン氏がTSMCに誘ったが、それを拒否して上海に移住しSMICを創設している。
またSMICはTSMCの人材引き抜きや特許侵害など技術盗難が酷く、TSMCに訴訟を起こされ敗訴した時にリチャード・チャンは引責辞任させられている。

深田萌絵さんによる台湾とTSMCへのデマが酷い件 ②TSMCと中国SMICは資本関係にある兄弟会社?参照)


・mol「TSMCはSMICに出資している株主」

SMICからの度重なる技術盗難があり、訴訟の結果多額の賠償金を受け取ることになり、賠償金の一部としてSMICの株式を受け取っただけ。出資した事実はない。株主として経営に参加する事も放棄を宣言していた。
また、受け取った株式は都度都度売却されており、トランプ制裁発動時に全て売却完了している。

深田萌絵さんによる台湾とTSMCへのデマが酷い件 ②TSMCと中国SMICは資本関係にある兄弟会社?参照)

※その他、「TSMC は山口組と繋がっていて資金洗浄している」など深田萌絵さん発の雑なTSMCへのデマを↓のnote記事にまとめてあります。

深田萌絵さんによる台湾とTSMCへのデマが酷い件|八洲子|note


・mol「TSMCは受託製造した半導体のマスクを勝手に使い、中国解放軍にチップを横流ししている。」

そんな事実は見つかっていないし、やっていたらTSMCは終了します。
米国にはマスクの著作権を保護する法律もあり、受託元とも厳密な契約を取り交わしている。
万が一横流しをやっていたら受託元から訴えられてTSMCは終了する。



・mol「TSMCに技術はない。製造装置があれば微細化はどこでもできる。」

製造装置があっても、蓄積したノウハウや高度な技術者がいなければ製造はできない。TSMC独自のIPライブラリの提供など、サービスの強みもある。
↓でもうすこし詳しく解説しています。



・mol「28nmとか誰でも作れる、ルネサスも作れるのにTSMCを誘致した。」

ルネサスは28nmを自社工場で製造していません。
現状の日本は、40nm~20nmプロセスの生産能力が皆無である。

ルネサスは28nmの車載半導体製品があるが、TSMC等のファウンドリへ製造委託しているのが現状で、ルネサスの自社工場で製造できるのは40nmまで。40nmもTSMCに製造委託している。
ルネサス自身に20nm台を自社製造するという動きは見られない。

ルネサスはIC設計会社を買収を進め、ファブライト化を進めている。

ファブライトとは、開発・設計のみを自社で行い、製造を外部に100%委託するファブレスに対し、自社で最小限の製造規模を維持しながら、製造を外部へ委託すること。

製造業技術用語集
https://www.ipros.jp/monosiri/term/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88


・mol「政治家は日本企業に補助金を出さずにTSMCに使ってキックバックをもらっている。」

キックバックを貰っている事実は明らかになっておらず、ただの妄想話。

また2022年3月1日に施行された
特定高度情報通信技術活用システムの開発供給及び導入の促進に関する法律(特定半導体生産施設整備等関係)をみても、
TSMCに限定しているものではない事はわかる。

①特定半導体生産施設整備等計画の申請・認定に関するフロー
②申請・認定対象となる計画

また、政府は日本企業にももちろん補助金を出している。


・mol「3月1日施行の半導体支援法は、車載半導体(マイコン)を無視している。」

深田萌絵さんは、動画でこのように主張しています。

なぜか一番必要な車載のマイコンではなくて、先端のロジックやメモリー半導体が対象という。
これは何かと言うと、ルネサスを救いたくないという、ルネサスとか日本企業は助けたくないのだ。

経産官僚が語る「TSMC誘致?●●のウソです」 (2022.3.31) No.263
https://nihonwomamoruhito.blog.fc2.com/blog-entry-263.html

しかし、マイコンの中にはロジックに分類されるCPUやメモリが含まれています。
ルネサスの Renesas Engineer Schoolという解説サイトを確認してみましょう。

マイコンはCPUとメモリ、周辺機能などで構成されています。私たち人間に例えると、CPUが思考、メモリが記憶、周辺機能が視覚などの感覚と手足を動かす神経とイメージ出来るのではないでしょうか。

マイコンの基本構成、動作
https://www.renesas.com/us/ja/support/engineer-school/mcu-01-basic-structure-operation
図1 マイコンの構成要素(ルネサスのサイトより引用)

こちらの記事も参照ください↓
半導体とは
https://www.ferrotec.co.jp/semiconductor/semiconductor1.php

つまり、ルネサスに先端半導体の製造に取り組む気があれば、申請できます。
ですが先ほども述べた通り、ルネサスはファブライト化しているのが現状です。

さらに、深田萌絵さんはJASM(TSMC熊本)で車載半導体を作らないかのような主張を繰り広げていますが、2022年02月15日のデンソーがJASMに出資することを発表したTSMC・ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社・株式会社デンソーの3社連名のプレスリリースを見ても、車載半導体の製造について言及されています。

TSMC、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下「SSS」)、株式会社デンソー(以下「デンソー」)は、TSMCの半導体受託製造子会社で、TSMCが株式の過半を所有するJapan Advanced Semiconductor Manufacturing 株式会社(以下「JASM」)に対して、デンソーが約3.5億米ドル(約400億円*)の少数持分出資を行うことを発表しました。この出資により、デンソーはJASMの10%超の株式を取得します。

(中略)

株式会社デンソー 代表取締役 有馬 浩二
自動運転や電動化といったモビリティのテクノロジー進化の中で、半導体は自動車業界においてますます重要になっています。今回のTSMCとのパートナーシップにより、車載半導体の中長期的な安定調達を実現し、自動車産業全体に貢献していきたいと考えています。

デンソーによる、JASMへの少数持分出資について
https://www.sony-semicon.co.jp/news/2022/2022021501.html

デンソーが出資するんだから車載用半導体を作らないわけがないですよね(笑)

↑のニュースでも、車載用マイコンに利用するって書いてあります。


・mol「TSMC熊本はヒ素やフッ素など廃棄物垂れ流しにする!」

molの一人が菊陽町に問い合わせたようです。
なんとTSMCが工業排水を排水処理もせず下水に垂れ流す前提で話をしています。
自治体の下水処理の話とTSMCの排水処理の話がごっちゃにしてしまっていて、どうしようもありません。
現在の日本には工業排水には排出基準がありますね。
工場は排出基準を守った状態で下水に流し、その下水の処理をするのが自治体ですね。
また、TSMCの排水処理施設には日本企業が関わっています。
↓の記事で問題点を解説しました。

・TSMCの電力消費量が熊本の全産業の4倍!

全世界のTSMCの工場や営業所等の電力消費量と熊本県の全産業の電力消費量を比べたようです。
また半導体製造で電力を極端に多く消費するのは、1ナノ世代を製造する際に利用するEUV露光装置だそうです。
熊本で製造予定の12~28ナノではEUV露光装置は使用されません。
詳細は↓


なんで深田萌絵さんは、台湾やTSMCを嘘情報で誹謗中傷しているの?

それは、主に深田萌絵さんの会社の技術者ジェイソン・ホー氏の過去が関わっていると考えられます。

ジェイソン・ホー氏は台湾出身で現在は米国籍。
2000年〜2005年頃に台湾で、金銭の絡みのトラブル資本金の虚偽記載で刑事事件になり最終的に指名手配(2016年に時効成立済)され、国外逃亡している過去が確認されています。

彼らが「青幇のトップ」と言っているWinbond社の焦佑釣氏とは、1997年からチップの共同開発契約がありました。
その共同開発中にジェイソン氏の会社に出資してもらったが、出来上がったチップには問題があったようでWinbondのカタログに載ることはありませんでした。
また、資本金虚偽記載事件の件で焦佑釣氏は台湾検察に聴き取り調査を受けていることが確認できています。
その他にも、Inochip、Socle Technologyという会社とのトラブルが確認されています。

詳しくは、私のYoutubeチャンネルで動画で解説しています。
【八洲子の部屋第20回】TSMCがF-35計画を妨害した?!検証シリーズ⑩総集編 - YouTube


TSMCがF-35計画を妨害した?!検証シリーズ - YouTube

資料
【八洲子の部屋第20回】TSMCがF-35計画を妨害した?!検証シリーズ⑩総集編の資料画像紹介|八洲子|note

https://note.com/yascosan/n/n1c3c9e9230c8




補足情報

深田萌絵さんが代表取締役を務める会社は、1000万円の債務の弁済を求められる裁判を債権者から起こされました。
2013年に始まった裁判は、裁判官・書記官への除斥・忌避を繰り返すなどのテクニックを駆使して弁論期日を飛ばすことにより、9年もの間引き伸ばされていましたが、先日ようやく地裁の判決が出ました。

証券非行被害者救済ボランティアのブログ : 220630深田萌絵対藤井一良https://youtu.be/zgvF5U87w9o - livedoor Blog(ブログ)

深田萌絵さんは、この裁判の原告(つまり1000万円の債権者)の出自(中国残留邦人3世で、残留邦人等の帰還事業で日本に就籍)を悪用し、原告を【背乗りスパイ】など騙っていますが、その主張は間違いだらけのものであり、
中国残留邦人の認識もメチャクチャであることを、日本維新の会の足立康史衆議院議員に国会質疑で確認されています。
メチャクチャな認識の詳細は↓

中国残留邦人の認識がメチャクチャなのに改めない深田萌絵さん|八洲子|note

また、深田萌絵さんは、主張の間違いを指摘されると、間違いを訂正したり、反論をすることはほぼなく、間違いを指摘してきた相手をなんの証拠もなく中国や台湾の手先として、不可思議な相関図に入れられてしまう場合がありますので、ご注意ください。
私、八洲子も相関図いりしています(笑)


また、こちらの記事では、深田萌絵さんが中国企業と共同原告となり日本政府を訴えた行政裁判の主張内容を読むと、三権分立すら理解していないトンデモ内容のオンパレードを確認できます。

深田萌絵さんが、中国半導体関連企業と共同原告で「中国の発展を妨害した」と日本国を訴えたお話|八洲子|note



随時更新予定。
認識に間違いがあればご指摘いただけると嬉しいです。


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