深田萌絵さん界隈が日本の半導体製造について認識を間違えているので指摘します。
深田萌絵さんと深田萌絵さんを支持する方たちは、日本の半導体産業の現状について、明らかに間違った認識をしているので指摘しておきます。
2021年10月20日の深田萌絵さんは、自身のチャンネルの動画でこのように話していました。
深田萌絵さんは、
「22ナノとか28ナノなどは、ルネサスでできること」
と解説しています。
つまり、熊本に誘致されるTSMC の工場で製造予定の22nmや28nmプロセスの半導体は、日本のルネサスが製造できるんだと、深田萌絵さんは話しています。
22nmや28nmなんて既に日本の半導体企業が製造できるのに、何故わざわざTSMC を誘致する必要があるのかと、深田萌絵TVの視聴者の方達は思うことでしょう。
以下引用は深田萌絵さんを支持している方のnoteの記事の一部です。
はい、この深田萌絵さんと深田萌絵さん界隈が言っている「22nmや28nmなんて既に日本の半導体企業が製造できるのに、何故わざわざTSMC を誘致する必要があるのか」という主張は、ハッキリ言っちゃいますが、
間違っています。
ルネサスは確かに20nm台の車載半導体製品があります。
ただし、製造はTSMCに委託しています。
ルネサスが自社工場で「製造」まで完結できるのは40nmまでです。
その40nmすらほぼTSMCに製造委託しています。
深田萌絵さんと深田萌絵さんの界隈の方達は、何故か
「設計ができる」
ことと
「製造までできる」
を混同しています。
TSMCは製造に特化したファウンドリです。
自社のチップ製品はありません。
半導体製造工場はあるが40nmで微細化製造技術開発を止めたルネサスや、半導体製造工場を持たないファブレス企業で設計されたものを、委託製造を請け負う事を専門としています。
微細化技術だけでなく、ライブラリの蓄積と顧客への提供など、様々な研究とサービスで現在の地位を確立しています。
ルネサスのファブライト化
工場を全く持たず設計まで行い、製造はファウンドリに委託するのがファブレス企業。
工場はあるが、コストなどの関係で一定のプロセス以外はファウンドリに製造委託するような企業はファブライト企業といいます。
ルネサスは、自社で製造工場を持っています。しかし、製造コストや微細化技術等の問題で、一定のプロセス以外は、製造をTSMC等のファウンドリに委託するファブライト化へ進んでいるのが、ルネサスの現状です。
深田萌絵さんは、支持者の方達に半導体のプロのような認識を持たれているようですが、彼女の半導体産業(だけではないですが)の認識には、かなりの誤認が見受けられます。
自身の都合の良い解釈をしているのか、間違った知識を広めています。
お気を付けください。
私の話が信じられない、信心深い深田萌絵サポーターの方へ。
「ルネサス 28nm 製造」で検索してみて?
製造はTSMCだということは、様々なニュースでオープンになっていますよ。
まあ、普通にプレスリリースでもわかりますけどね。
ルネサスとTSMCが次世代エコカー、自動運転時代を牽引する28nmマイコンの開発で協業 | Renesas
まとめ
✕深田萌絵「22ナノとか28ナノなどは、ルネサスでできること」
◯ルネサスは40nm以降のプロセスはTSMC に製造委託している。
ということです。
動画で解説しました。
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