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資生堂、あなたがそばに居てくれて本当に良かった

好きを自覚してしまった

今回は柄にもなく化粧について語る。

友人である笹塚チェンに熱烈に資生堂を語っていたら愛が止まらなくなってしまった。「これは……恋?」と衝動に動かされ、気づけば書いていた。すると、止められない止められない。あっという間に5000文字だ。

先に謝罪しておかなければならないことがある。今回の記事は、長い。
長いがタイトル通りだ。

この記事は、そんな私が愛する資生堂をただ褒めるだけの記事である。それ以上でもそれ以下でもなく、とにかくあんまり化粧に詳しくない人が資生堂が大好きであることを語っているだけだ。
当然、資生堂からは一銭もいただいていない。

私はコスメに対して意識が高い方かと言えば、「意識が低いです」と正面を向いて自信満々に断言できる。化粧よりラーメンと小麦粉とじゃがいもが好きな人だ。当然、体重も標準より上である。

だが、そんな私は今、あるコスメメーカーに愛を注いでいる。

そのコスメメーカーは、散々前置きした通り資生堂だ。

言うまでもなく国内の化粧品メーカー売り上げ二位の、あの資生堂である。(イメージが強いが一位ではない。一位は花王だそうだ。……マジ!?)

マキアージュからマジョリカマジョルカインテグレートなどで有名な資生堂である。
高級ブランドであるクレ・ド・ポー・ボーテは調べながら名前を知った。知らない。資生堂好きだけど知らない。その程度の知識量の人が書いている記事だと思ってほしい。

今、そんな私は全身がみなぎるように資生堂への愛に溢れている。ありがとう、資生堂。大好きです、資生堂。

一応添えておくが、私は資生堂への愛に気づいてしまったのだが、ほかのブランドが嫌いなのかといえば答えはノーだ。
資生堂に操を立てられないのは愛する者として非常に残念なのだが、化粧ポーチの中身が全部資生堂なんてことは別にない。欲張りなので他のブランドも色々使っていし、気に入ってもいる。

化粧水はアスタリフトだし、マッサージはニベアの青いカンカンだ。浮気性で資生堂だけを愛してあげられない自分に心は痛むがどうか許してほしい。資生堂、私はそれでもあなたが好きだ!!!!

また、本記事では本来であれば資生堂を「資生堂さん」、「資生堂様」と敬称をつけて敬うべきところだが、敬うことによって愛を確かめるという目標が達成できてしまい、いちいちにやけてしまう。そのため、心を鬼にして資生堂と呼び捨てすることにする。

ありがとう、資生堂。

資生堂を好きになったきっかけ

資生堂への愛は積み重ねなのだが、きっかけは昨年の秋口だ。意外と最近である。
私は何を思ったのか、すっぴんのままドラッグストアに寄った。
当時は今よりもメンタルがずたずたで、何をするにも体が重く、化粧をする手間すら辛かった。
すっぴんのまま出かけることも辞さないような状態であった。

何で寄ったのかはいまいち覚えていないが、おそらく髪を切って気持ちが大きくなったため、アイシャドウを買うことにしたのだろう。

販売員さんの協力を得てマキアージュのアイパレットを選んだ。
その時、私は自分の変化に驚いた。
たかがアイシャドウ。そう思っていたが、今までのアイシャドウと仕上がりが違う。
ずっと気にしていた小さな目が明らかに大きく、大人っぽく見えたのだ。

冗談ではなく、鏡に映ったその人は、ずっとバカにしてきた自分などではなかった。

私は歓喜した。だが、当時は「高いアイシャドウは凄い」のだと思っていた。
マキアージュや資生堂の努力によるものではないと信じていたのだ。愚かである。

ちなみに、どの化粧品メーカーも女の子を「理想の自分」に近づけるための努力は必ずしている。そこに値段は関係ないと思う。
化粧品とは、私が以前思っていた敵などではなく「理想の自分」になる手伝いをしてくれる道具なのだ。

ちなみにこちらの商品だ。


色番はSBR725 ミロワールカシスだが、冬感の強い商品だし、瞳の色に合わせた商品のため自分に似合うかどうかは必ず実際に試して欲しいし、日差しが優しくなった今、ハイライトにはこちらのパレットにある銀を使わずに別ブランドの商品のピンクを使っている。

二度目の感謝はプレゼント

こちらが資生堂大好きマン誕生の「自覚」一段階目だとすると、二段目は友人へのプレゼントだった。

私には高校時代、同じグループには所属していたものの、社会人になってから仲良くなった友人がいる。彼女は29歳になってデビューした遅咲きのコスプレイヤーでもある。

そんな私たちは誕生日を迎えた彼女に贈るスキンケア用品を買うために、私は水戸市唯一のデパートビルである京成百貨店に来ていた。当然彼女も一緒に来てもらって。

余談だが茨城県民にはイオンを「デパート」と呼ぶ者もいるが、実はデパートではない

なぜ彼女に来てもらったかというと、化粧品コーナーで肌を測定してもらったり、気に入ったものを選んでもらうためだ。
私もだが、友人は更に輪をかけて化粧品に明るくないため、生活に添ったもの(めんどくさいものはNG)、ニーズ・肌状況に添って、持続可能な予算に合った商品を選ぶ必要があったのだ。昨年のプレゼントはスキンケアお試し〇点セットみたいなのを渡したのだが、とにかく面倒だったらしい。

結局、色々なブランドを回ったが、彼女とスポンサーである私の条件を満たすブランドは見つからなかった。それだけでないものの、特に予算面がきつかった
少し高めの美容液を勧められてしまったりして実現も難しく、べたべたするなど、友人の満足する使用感も得られなかった。

が、最後に訪れた資生堂で奇跡は起こる。

資生堂は他に比べて親切だったという訳ではない。どのブランドも親切だった。そりゃあいかにも新人でちょっと不慣れかな? という方もいたが、とても一生懸命だった。そちらの商品は残念ながら使用感で除外させてしまった。

何が違ったのかわからない。
だが、資生堂にだけは「予算があるんです……」と正直に伝えることができた。他のブランドではどうやっても無理だったのにだ。
もしかすると、最初にカタログを拡げずにお話を聞いてくれたからなのかもしれない。実際はわからないが、当時の私は資生堂だけを特別視していたかといえば、そんなことはない。今行ってその感想を抱いていたら、ただの贔屓目な気もしなくない。

資生堂は、すぐに対応してくれた。勧めてくれたのはエリクシールシュペリエルだった。
エリクシールのエイジング系の商品だ。

販売員さんは迅速に友人の肌状況を見抜き、彼女が気にしていた美白よりもエイジングを選んだ。乾燥していたのだ。美白が予算に届かなかったというのもある。

そして問題の使用感は、エリクシールが一番良いという結果に。
べたつくのを嫌がった友人も満足する使用感だったのだ。

それがエリクシール シュペリエル リフトモイスト ローション T Ⅱである。三段階あるうるおい度「Ⅱ」は販売員さんの判断によってⅡとなった。
理由は忘れたが、適切なのはⅡだという説明に納得が行ったのだ。

低価格帯だってすごいんだ

その後、運命の出会いを前に、私は色々あってマキアージュとインテグレートのファンデーションを併用することに決めた。
年齢的にはどう考えてもマキアージュ一択なのだが、化粧頻度を増やすと決めたため、特別な日以外は安価なインテグレートを使うことにしたのだ。

この2つのブランド、価格帯は違えども両方資生堂だ。

当然、肌に付けた感覚は全然違う。マキアージュのファンデーションはなんというか「ふわっ」なのだ。

だが、マキアージュほどではないにしろ、インテグレートでも戦える。
マキアージュはパレットがなくても3000円以上するのだが、インテグレ―トはパレットつきで2000円しない商品なのだ。とても安い。
……なのだが、ちゃんとしている

変な表現なのだが、ちゃんとしている。全てにおいてマキアージュには勝てないし、充分なんてことはない。だが、ちゃんとしているのだ。
確かに崩れるし、カバーしすぎるし、多分マキアージュと比べたら不自然だ。

この表現でいいかもわからないが、うまく語れないが、ちゃんと使える。インテグレートでも十分使えるのだ。

私は今まで、「肌を作る」ファンデーションだけは安価なものは選べなかった。なので、なくならないようにちびちび使うしかなかった。
それが万年すっぴんたる理由第2位(1位は不動・めんどくさい)だった。だからこそ、この使用感はひたすらに嬉しい誤算だったのだ。

かといってマキアージュの使用を停止するのかといったらそれは全く別の話だ。私は何としてもマキアージュを使用停止しないために働かねばならない。「絶対防衛ライン」。それが私にとってはマキアージュのファンデーションなのだ。

資生堂は低価格帯のブランドにも信頼がおける。
マジョリカマジョルカとインテグレートについて少し触れる。

私は厨二病オタクだったのでマジョリカマジョルカの雰囲気ある商品展開がとても大好きだったし、大学頃になって登場したインテグレートも大好きだ。

アイシャドウはKATE、VISEに次いでこの2ブランドをよく買ったし、高校生の頃、下がり眉で悩んでいた時にマジョリカのアイブロウにお世話になっていた。

(ちなみに眉はまだ悩んでいるし資生堂の力を借りても解決できなかった。今後しばらく悩まされるに違いない。)

多感な時期の子も利用する低価格帯ブランドが二種類展開されているというのもいい。

インテグレートが好きな子とマジョリカが好きな子はきっと、掲げている「なりたい私」も違う……かもしれない。

そんな資生堂のブランド展開は、色んな「なりたい私」に優しい気がする。……勝手にそう思っている。

シズカレッドに打ちぬかれる

そんな私は今月18日に誕生日を迎えた。永遠に20代なんだろうと思っていた20歳の私を裏切って、31歳になってしまった。

31歳2日目、友人と再び京成百貨店に足を運んでいた。

先日の友人。予算内で誕生日プレゼントに好きな物を買って頂けるという。神かな?
私は迷った末に「口紅をお願いします」と頼んだ。
だが、これは友人の審査つきだ。彼女が苦手なタイプの色味は(友人に悪いので)許されない。

しかしこれ、ただの手形取引である。
だが、私は今年も友人に百貨店で一緒に選んだものを贈る予定である。今年はコスプレとリアル、両方で使えるコスメにする予定だ。

そして例のごとく数店舗回り、一目ぼれした某ブランドの口紅を買うとほぼ決めた状態で「一応寄ろう」と資生堂に立ち寄った。

そこで勧められたのがこちら、SHISEIDO ヴィジョナリー ジェルリップスティック 223 shizuka red(シズカレッド)である。

販売員さんはこの色を「ネットで人気ですよ」と言っていた。余談だがその感じも押しつけがましくないのがすごい。あくまで事実として言うのだ。「ネットで人気だから買わなきゃ損」みたいなニュアンスがなく、「へ~何でだろう」ぐらいの気持ちだ。ストンと来る。

だが……そのシズカレッド、どう見ても茶色だった。
「え~~~」と思いつつ、茶色い口紅に好奇心があった私は早速試してみることに。

するとどうだろう。

鏡を見た瞬間、私は魔法にかかった

茶色いはずの口紅は、すとんと私の肌に寄り添うかのように自然な赤に変化したのだ。

私はいつもレッド系の口紅を使っていたが、「派手さ」に悩まされていた。
とにかく唇の色が悪いのがコンプレックスだったので、隠すために濃い色を塗るしかなかった。

だが、シズカレッドは主張しない。
あくまで自然な赤として、私の血色の悪い唇に一滴だけ赤いエキスを差したかのように自然に色を分けてくれたのだ。
そう、塗るのではなく「色を分ける」。そんな表現がよく似合う自然さなのだ。

私は感激した。別ブランドでも口紅を買うので予算オーバーとなったため、過剰額を払ってまで欲しいと思った。しかも他ブランドに比べて安価だった。それも嬉しかった。

そして、家に帰って口紅を塗る。塗るというか、少し添えるだけで後は綺麗に伸びてくれる。もったいなくてがっつり使うことができないというのもある。

口紅を塗るたびに嬉しくなる。
資生堂への感謝が溢れる。

こうして私は完全に資生堂信者を自覚することになってしまったのだ。

おわりに

というのが、私と資生堂が歩んだ半年間の軌跡だ。

私にとって、化粧はずっと「めんどくさくて金のかかる」存在だった。

大学時代、「ブス」であることに悩まされた私は、常に開き直って全く化粧しないか、化粧を厚くしすぎるかのどちらかだった。

普段チャラい人たちから「真面目女」「イモい」と馬鹿にされる割に、コンプレックスを隠して下ネタを話すとなぜか「ケバい」と回りに言われ、化粧による自己表現が心底嫌になっていた。

だが、資生堂は「化粧品はあなたの味方だ」と商品の威力を以て教えてくれた。
恩人である。やっぱり本来なら操を立てるべきだし、資生堂さんと呼ぶべきなのだ。

数々の資生堂商品との出会いが、「化粧品は女の子の自己実現のための補助に多いに役立つ存在」だということを認識させてくれたのだ。

私は冗談なしに、この文章を心からわくわくしながら書いていた。
資生堂を語るのはとても幸せだった。
確かに邪念(毎度思っている今回こそnote編集部にピックアップされたいという気持ち)を抱いてしまったが、それでも邪念よりもわくわくがはるかに勝っていた。

まるで初めて恋を自覚したような、そんな気持ちでキーボードで指を躍らせる。そんな素晴らしい時間をくれた資生堂に感謝だ。

これからどんどん年老いていき、実現したい自己とのギャップに悩まされていくだろう。
だが、ずっとずっと資生堂を、メイクを好きでいたいと思う。

何度も言うようだが、敢えてまた言いたい。なぜなら、感謝してもしたりないからだ。

ありがとう、資生堂。

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頂いたサポートは資生堂で化粧品を買うお金に充てさせて頂きますが、頂かなくても近いうちに資生堂で何か買いに行こうと思います。私は資生堂が大好きです!!!

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