年収800万円を超えると幸福度は頭打ちなるのは本当か?
見出し画像

年収800万円を超えると幸福度は頭打ちなるのは本当か?

山本恵亮

年収の話しですが、最近はグローバル企業の年収と
国内企業の年収の差が目立ち始めましたね。

私が人材エージェントの仕事で接する企業は、
金融やコンサルティングなのですが、
これら多くの企業が(多少の調整はしつつも)
ほぼグローバルで統一の年収水準を適用しています。

グローバル企業の年収事例

”外資投資銀行は新卒で1000万超え“などと
キャリア系の記事やコラムで見かけますけど、
具体的な例を述べると次のような感じです。

新卒1年目や2年目の一番下のスタッフで
年俸900万円+賞与で計1200-1500万円前後。
その1つ上の職位(アソシエイト)で、
年俸1500万円~2000万円+賞与(年俸と同額)
で計3000万円超の水準。

経営戦略コンサルティング会社だと、
上記アソシエイトと同等クラスで
年俸1300万円+賞与(300万円弱)位です。

こんな金額を20代で得ているイメージです。
高いですよね。

この水準は最近上がりましたし、
また、近く引き上げる予定の会社も散見されます。
テクノロジー系の会社などで年収が高騰しており、
グローバル企業は優秀な人材を採用する為に、
自社の年収水準を上げているとい背景です。

で、別に年収を上げたいのであれば私に相談を…
と言いたいのではなくて(笑)、
このコラムで述べるのは収入と幸せについてです。

高年収と引き換えに…

もちろん良いことづくしではなくて、
労働時間が深夜2時3時まで徹夜も珍しくなく、
土日も10時間程度は仕事する、、、という労働環境は
当たり前です。
最近ジュニアスタッフは働き方改革で
労働時間が軽減されるなど改善傾向ですが、
それでも本質的なところは同じです。

職場の1割超の社員が精神を病んで休職をしている
ことは珍しくありません。

忙しい中でも何とか時間のやりくりをして
友人やパートナーと会う約束をしても
急に仕事の予定が入って会えなくなる、
といったことは日常茶飯事です。

この世界に入ったけれども、
この働き方では長くは無理だと判断して
国内企業へ年収を落として転職する人も多いです。
(→そんな人も是非ご相談を。冗談ですw)

やはり余程好きでやりたいことでないと、
これほどのしんどい仕事をやり続けることは
きっと難しいでしょう。

800万円を超えると幸せは上昇しない?

ノーベル経済学賞受賞者のカーネマンが
年収7万5000ドル(約800万円)までは
年収の上昇に比例して感情的幸福度は向上し、
7万5000ドルを超えると比例しなくなると
述べたことは有名ですね。

それ以上の金額を追求しても、
例えば上述のような2000万円、3000万円
を超える年収を得たとしても、
幸せ度合いは変わらないのでしょうか?

少し違和感はありますよね。
800万円は日本人の平均年収の倍ほどもある
高い水準ですけれども、
800万円も、1500万円も、3000万円も
幸せ度は同じなのでしょうか?

生活状況で満足を感じる年収は変わる

結論から言えば、各自の生活状況によって
その幸せ度を感じる年収水準は変わると思います。

800万円を超えると伸びが鈍化する幸福度は
「感情的幸福度」でしたね。
ふわっと「幸せか?」という質問に対する答えが
Yesということです。

実際には、各自の生活状況によって幸福度を感じる
年収水準は変わってくると思います。

・個人の場合:
独身でお金のかかる趣味や高額な自己投資
をしないのであれば800万は十分かもです。
ただし、これくらいの収入を得ている人は、
自己成長の為に勉強やネットワークづくりなどに
お金を使っていますので、
少なくとも1000万円位がその水準ではないかと思います。

・子育て家庭の場合:
一方で、家庭があって子供が2名以上いて
子供を私学に入れていて都内で山手線内に在住
となるとどうでしょうか?
1000万円では全く足りませんね。

この2点だけでも考慮すると、
学費300万円(150万円×2名)、
家賃の上乗せ分(他地域より)200万円、
これだけでも1000万円+500万円で1500万円です。

多くのご家庭は夫婦共働きでこの水準を
得ているのが実情ではないかと思います。
この水準で何とかやりくりという感じでしょう。
いやはや東京での暮らしは辛いものですw

ちなみに、これには都心での生活費の上昇分や
なによりもレジャー費(年1回の家族旅行や時々の外食)
は考慮されていません。。。 

これらの費用と将来に備えた貯金なども出来たら
ようやく安心出来て幸せ度を感じ始めるのかな、
と思います。

そうすると、上記のモデル家庭だと世帯年収で
2000万円~2500万円位でしょうか。

幸せを感じるリアルな年収

個人の場合と(お金がかかる)子育て家庭の場合で
生々しい例を挙げながら述べてきました。

個人だと1000万円、子育て家庭だと2000万円
あたりまではお金の満足度は感じない。
つまり、その水準までは金額の向上に比例して
幸せ度は増していくということです。

幸せを感じる年収水準とは、
感情的な幸福を感じる年収水準に
生活満足度を感じる年収金額を加えた水準
なのかなぁと思います。

こう考えると、ほんと資本主義社会での
サバイバル競争と生活は楽ではないですね。
どこかで見切りをつけないと辛そうな気がしてきます。

経済競争に心まで絡め取られずに、
見栄や世間体を過度に意識しすぎずに、
時々自分を突き放して見る冷静さを持っておく
ことが幸せには必要な気がしてきました。

なんか年収のテーマで書くとミーハーな
キラキラ記事になるかと思いましたが、
リアルに書くと疲れますね(笑)
ま、気楽にやっていきましょう。

(2021年11月15日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
・参考ツール(無料):タイプ分け診断
・推薦図書一覧:キャリアの図書室
・お勧め記事:
 転職の自己分析
 退職交渉マニュアル

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ありがとうございます!嬉しいです!!!
山本恵亮
キャリアコンサルタントです。キャリア形成の相談 https://yanee.jp/ と 人材仲介 https://www.antelope.co.jp/ をやっています。働くことや仕事をテーマにした記事を主にアップします。1級キャリアコンサルティング技能士。