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新たな自分を始めたければ、まず過去をリセットする

「終わり」とは人が最も恐れていることの1つでしょう。人生の終わり、雇用関係の終わり、大切な人との関係の終わり、楽しい時間の終わり、日曜日の終わり(?)などなど、良いことが終わるのはみんな嫌ですよね。
先週、先々週と掲載したキャリアチェンジの事例、2回目の転職をすべきか?敏腕セールス・マネージャーのキャリアチェンジ(1/2)同(2/2)も「終わり」をテーマにした内容でした。

終わりに直面して混乱する

人は終わりを感じると終わらせたくないと焦ります。これまでに私は人生の節目にある多くの人々にお会いしてきましたが、終わりに直面し混乱している人々も沢山いました。

金融不況で職を失った外資系投資銀行の男性は「金融は崩壊した。投資銀行ビジネスはもう終わりだ」と普段の聡明で自信ある態度からは想像できないくらいに取り乱していました。また、ある友人は恋人との別れに直面して「俺の人生は終わった」と本当に世界が破滅したかのように号泣して悲しんでいました。人は終わりを迎えると、過剰なまでに悲観的に反応してしまう傾向があります。

終わった(はずの)彼らのその後は?

現在、それぞれの出来事から10年程が経過していますが、投資銀行業界や彼の人生は終わったのでしょうか?

現状を申し上げると、金融も投資銀行ビジネスも終わってはおらず2022年現在では業界の業績は良く採用活動も活発です。

失恋した彼は、元気に生きています。

投資銀行業界も、彼の人生も終わってはいません。それどころか、職を失った投資銀行の彼は別の業界の会社に転職をして財務分野の経営幹部として活躍中で活き活きとしています。

失恋した彼は、別の女性と結婚してお子さんと3人で幸せに暮らしています。仕事をバリバリやりながら、休日は家族で楽しむ子煩悩なパパです。

上述した2つの終わりは、終わりではなくて新たな始まりの入り口だったのです。終わりの後、しばらくは二人とも辛い時期を過ごしたと思いますが、数年後には新しい幸せを手に入れていました。

終わりは変化のプロセスの入口

この2つの事例からも、「終わり」は単なる1つの出来事ではなく、その先に続いていく変化のプロセスの入口であることが分かりますよね。

ただ、誰も「終わり」を望んではいませんよね。「終わり」は恐ろしくて避けたいという気持ちが自然です。しかし、この恐ろしい「終わり」を苦しみながらも消化することが新たな自分に変わる為の第一歩です。

「終わり」を消化出来ていないと、過去をいつまでも引きずって新たな始まりは訪れず、新たな自分には変われないのです。

具体的に言えば、自分の古い考え方や思い込み、習慣などを維持したままでは新しいものは育ちません。ガーデニングで木の古い葉を取り除いたら、新しい葉が芽吹き始めるのと同じです。「終わり」に向き合い消化する必要があるのです。

自分に起こっている「終わり」を理解して、過去をとらえ直して、古い自分を終わらせるのです。古い自分のリセットです。そして、新たな自分を始めるにはどうしたらよいのか、探索を開始しましょう。

(2022年5月16日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
山本恵亮
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