恋愛の価値観「ナルシズムへの移行」

20代独身男性の約4割がデートをしたことがない

「令和4年版男女共同参画白書」で発表された調査結果が、「若者の恋愛離れ」を示すものだとして、大きな話題となった。

20代男性の7割が「配偶者・恋人いない」

2022年6月14日に内閣府が公表した「令和4年版男女共同参画白書」によれば、20代独身男性の約40%、30代独身男性の約35%が、中学卒業以降にデートの経験をしたことがないという。また、20代女性の約5割、20代男性の
約7割が、「配偶者・恋人はいない」と回答している。

この調査結果をめぐって、ツイッター上では、若者がデートや恋愛をしない理由について、大きな議論が巻き起こった。

収入が少ないなどの経済力の低下を指摘する声が相次いだり、1人でも充実した時間を作ることができるといった恋愛に対する価値観の変化を指摘したりする声などが上がっていた。

また、インタビュー調査でも、恋愛が面倒だという意見や、「コスパ」重視の恋愛観が見られたという。

ここでいう『コスパ』というのは、デートにかかる費用だけではなく、時間や相手にかける精神的なコミットメントなどさまざまな要素が含まれる。

経済成長が停滞し、生活が苦しくなる中で、時間もお金も、精神的な余裕も有限であるからこそ、生活に直接的には影響しない恋愛の優先順位が低くなるという考え方みたいです。

また、日本ではジェンダーによる役割期待から依然として男性から女性にアプローチすることが求められます。

若者のコミュニケーション特性と重ね合わせて考えてみても、特に日本の男性にとって、友人という境界線を超えて、アプローチすることは超えるべきハードルが高く、いつのまにか自己を大切にする現代人にしては断られ、傷つく可能性のある「恋愛」は難易度が高い。

そもそも「モテ」っていうものの地位が下がってきているように感じる

これは奥手なわけでも興味があるとかないとでもなくて。(モテの)優先順位が下がっている

「この洋服が流行っています、この髪型が流行っています…っていう言葉も昔ほど聞かなくなり。流行っってモテの部分が大きく他者によく思われたいとういのがファッションの行動の根底にあった。

「モテ」が人間の上昇志向すべての原動力になっていた時代はずいぶんと昔の話にかんじる。

昔は、モテるために外車を買って、分かりやすいロゴの付いたブランドをを着て、日サロに通って、ゴルフに行って……星付きイタリアンや高級リゾートホテルをリザーブしたり、記念日でもないのにドンペリを開けてティファニーのアクセを女子にプレゼントしたり……。

最近の現代人は「モテたい」と「自分磨き」がイコールで結びつかないヒトが急増しているようである。

「じゃあ、なんでオシャレしたり、脱毛したりするわけ?」という疑問がでれば、純粋に彼ら彼女らはわりと本気で「自分を磨きたいだけ」らしい。


結論を申せば、現代社会において、人間の上昇志向の原動力は「モテ」から「ナルシズム」へと移行しつつある

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