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諫言と利他的行動と独裁の話

本を出版すると言い続け、早や1年。

まるで、本出す出す詐欺のように思われたらいけないので、進捗をお知らせしたい。(笑)。

写真中央は現在、内閣某副大臣第一秘書で、私の人生の先輩。

「一度はアメリカを見てこい」と、若い人に教えるくせに、パスポートを一度も使った事のない私は、この方から学ぶ事が多い。

政治経済のみならず、日本の国益をどうするか?
永田町、霞ヶ関で、その指南役の1人と言っていい程、頭が切れる。

今度私が出版する本は、この方と何度も擦り合わせをし、大幅に内容が変わった。

「私でさえどん底から今のようになった、だからあなたもできる」。

これが当初、私のコンセプトであった。

しかし、この方との打ち合わせを重ね続けて、趣が変わっていく事となる。

「会長だからできる事が多すぎる。読者に自分の行動を自伝として出したいのか、それとも思考を書きたいのか?コンセプトが大切だ。一般の親御さんはそれが出来ないから、悩んでるんです」。

そう諫言された時は、驚いた。
この時はバトルだった。

どう言うバトルかといえば、独学でここまできた私は当たり前だが、読んでもらえる本というものが、如何なるものか分からない。

優秀な高校大学を出て、正しい学問を身につけ、私の知らぬ海外を見た人に、伝える事の大切さを、正しい根拠に基づき質問される。

つまり、突拍子もない私の行動を書いて、教育に悩む親御さんのためになるのか。それでいいか?

そういう質問であった。

アスペルガーの私は、これに感覚で答える。
それをことごとく、論理的に返される。

例えるなら、証拠が全部揃ってるのに「やってません」と言う被疑者と、証拠は見せず言葉で正義を追求する、取調べ担当検事のようだった。

取り調べは多岐に、そして長期に渡った。

こうして紐を一つ一つ紐解くと、すごくシンプルになる。

この方は、私の本のステージを上げ、読み手の考えに沿う質問をして下さるのだが、こうしたらいい、という答えは言わない。

昔から頭のいい人は、答えを言わず本人に考えさせ、納得した言葉を相手から導く。

この方の、私を出版する行為に対する著書の本質への導き方は、まるで自分が出す本の様に情熱的で、論理的であった。

私は答えに詰まり、追い詰められ「先生。何度言われても私の思考は利他的に、と子供に教える。これしかないんですよ」。

そう答えると「それです!現実に会長が行ってる日々の利他的な行動、その思考に至る経緯を父兄の方に解る様書けばいいのです」。
そう仰った。

やはり人間、1人では何もできないと感じると共に、本当に良い言葉は苦い、という儒教の教えを思い出した。

実は私は諫言されることを好む。

命令されることが嫌いで起業したが、全く知らない分野に進む時や、もうこれはできている、と自分で思う事に、相反するが成る程、と思う事を言われると、嬉しい。

打ち合わせを重ね、やっと出口が見えてきた。

諫言や、アドバイスされる事を嫌う人の、末路は哀れである。
晩節を汚す人の殆どはこれである。

出処進退の、退。
人が墓場に入ってからの価値は、退、次第で大きく決まる。

ボクシングと教育。
これをここまで掘り下げ書くのは、私が初めてだと思う。

ボクシングと教育に注ぐ熱意が、同じ思いになり、じゃあ本でも出そう。
動機はここにある。

品性はないが、子供に恥じる事はせず、これからも生きていく。

子供は素直なので天才とか神童という言葉は、死後になった。

教育すれば15歳で、プロ顔負けの俳句を描いた人やその時例は、戦国時代前に、既に多く出てる。

子供を教育するのは親である。
もう経験や先入観、知識があるから、新たな知識を排除してしまうのが、大人である。

私は行動と言葉、そしておそらく本年中に出す教育本で、親御さんに教えるのではなく、新たな事を気づいてもらいたい。

私は親御さんに時にアドバイスをし、時にともに悩み考え、まずは北九州の少年や子供に、義というものを教えたい。

そうすれば勉強も楽しくなり、自分で考える力がつく。

私の様な年齢になっても、冒頭に書いた様、諫言され指摘され、これを素直に受け止める。

本来の人間の形成は、こうでなければならない。

自分が絶対正しい。
諫言は要らぬ。

そう思った時、独裁が始まり結果、裸の王様になる。

人間は中身がなければない程、虚言や自分を大きくする言動が増える。

当然、最後は嘘つきで終わり、誰にも相手にされなくなる。



さあ、今日もジムで子供に文と武。
プロには道徳とボクシングを教えに行こう。

我が人生は最近、平和で刺激がない。
しかしこの地味な事も、考えると楽しい。

いや、幸せというのだろうか。


宜しければサポートお願い致します。正しい教育活動に使います。今後とも宜しくお願い致します。