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子供はなんでも信じる。だから他方で親がリテラシー教育を怠らないこと。

リテラシー
正しい情報を取得して知識をつけ、問題を解決する能力


私が会社経営をし始めたのは25歳。
従業員を初めて雇ったのは26歳。

この頃から、社員や選手に教える事の一つに、この言葉がある。

「お前の目で見た事。耳で聞いた事。それ以外は信じるな。事実ではない」。

事実か嘘かはわからないから、それを分かるようにしなさい、という意味がある。ビジネスとはそういう側面も大切である。

上記の動画のように、子供へのボクシング指導は難しいが、事実の見極めも難しい。

例えばテレビのニュースで、こんな報道が流れたらどう思うだろうか?。

「本日早朝、福岡県警はコンビニで弁当を盗んだ疑いで、40歳の男を逮捕しました。この男は過去、窃盗の前科が10回あり、県警は他にも余罪がないか、追求するとの事です」。

皆、この男が犯人と思うだろう。
しかし真実は違う。

ニュースの報道番組でアナウンサーが、こう言う報道をした。
この事だけが、この時点での事実である。

もしかしたら誤報かもしれず、40代の女かもしれず、40代の男は真実は盗んでないかもしれない。

だから刑事訴訟法では、この男が自供し、起訴されても裁判官は、「この男に前科があるからどうせやったんだろう」と予断してはならない「予断排除の原則」や「推定無罪の法則」が働く。

よく「みんなが言ってるよ」という言葉を聞く。

私は小学生の頃、すでに「みんな?世界中のみんなか?」
こんな減らず口を、よく叩く嫌な子であった。

しかし経営学を学んでると、みんな、という言葉の裏には、何が何でも意見を通したい人が使う言葉、または怪しい理屈、であることに気づく。

子供は歳を取れば取るほど、友人が増え情報量が多くなる。
悪徳宗教や悪い大人が、子供を洗脳する事は簡単である。

だから親が、情報をどう受け止めるか。
人を見る時や、友人に頼まれごとをされた時、どう言う心構えでいなければならないか。

特にこう言う事は、父親が行う事だと切に思う。

騙すより騙された方がいい。
私はそう教える。

人にお金を貸したら、あげたと思え。

これは「情けは人の為ならず」の意味を先日、ボクシング終わりの道徳授業で教えた時、私は子供達に言った言葉である。

しかしリテラシーの問題は、もう少し高度になる。

そのためには教育者や、組織のトップが正しい知識と解釈能力をつけ、情報が入る様な者になり、人を見抜く力をつける。

親は専門家ではない。だから我々教育する者や、特に経営者が、常に正しい判断能力をつける事。
多くの正しい情報を、取れるように心掛けなばならん、と思う。

子供は純粋な分、それを教えるものが「噂話を信じる暇があれば、テメエで事実を勉強しろ!、話はそれからだろう!」。

こういう事が言えるようにならねば、ネットやYouTubeと、これだけ多くの情報を、正しく理解する事は出来ぬ。

そして人を見る目を育てる大人が、多くいなければならない。

こんな事を子供のうちから、教育せねばならぬ。
そう考えると残業がどうだ、という学校の教員には無理だと思う。

「子の言う事八,九聞くな」と言う諺は正しい。

しかし、である。

「人の噂とテレビに出てる人の言う事八,九聞くな」

そういう事も、言えるのではないだろうか。

自分にポジティブな噂は信じ、ネガティブな噂は聞き流す。
まずはそこからだろうか。

教育は現場で真面目に考える程、難しい。
少なくともテレビで出る教育者もどきを、私は肯定しない。

何故?
こういう事に気づき、そして考え、正しい答えを導く勉強をする時間が、テレビに都度都度出てる人にある筈がない。



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