大人が諦めたら子供は終わる。プロボクシング西軍代表決定戦に向けて閃いた事。

現在プロボクシング全日本ライトフライ級新人王　西軍代表決定戦の計量の為、大阪に向かってる最中、つまり、新幹線でこれを書いている。

今日は私の誕生日だが、先日、早いけど子供から友達から、心に響く誕生日プレゼントを頂いた。

今、横に同行するYANAGIHARAジムの楢崎錬が、明日西軍代決定戦の試合を、エディオンアリーナ大阪で行う。

明日は漫画の、はじめの一歩でいう「千堂タケシ」になり、1日遅れの誕生日プレゼントを頂く事を祈る。

さて、私はこの最近の1〜２週間、将棋で言う長考状態だった。
これからどう言う戦略で行き、どう死んでいくかを考えていた。

そう言えば、昨日。
いつも思考停止で利己的で、物事を考えない男が、言われた事をせぬ結果、後手後手に回り、会社に約4000万円の損害発生が起こる事を隠してたことがバレた。

我がYANAGIHARAホールディングスの情報は、時に警察より早い。

ホールディングス別セクションから上がった情報を、本人に問う。

「最近、会長が長考中だから言わなかった」と弁明した。

本当にお金に詰まる人は、こう言う嘘を言う。

長考どころか、私が鎖骨を折って入院してた13年前。
病院から私を連れ出し、金策の相談をしてきたのがこの男なのだ。

だから、これが嘘だと言う事は分かるが、正直、最近こう言うことが時間の無駄だとイライラする。

若い時、お金の有り難みを知った私。
既に手は打ってあるところが、私の手堅い所である。

何も会社にダメージは与えないよう、二重三重に防御と攻撃の準備はしていた。

よって当社に、金銭的ダメージはない。

しかしこの作業時間が勿体無い。
これはそんな人を使ったので、因果応報として返ってきている。
これからは利他的な事のみを決断し、事業を行えば良い。

そう考え直した。

さてそんな事より、ここで長考、の意味を書こうと思う。

私は25歳から、コツコツとお金儲けをしてきた。
大金を求めず、かと言って普通の生活でもない。

最近、北九州を改革するには10億円程度のお金を留保し、市の改革のここぞという時に備えたい、そう考え出した。

ボクシングと貸しビル、経営コンサル以外、何に特化すればいいのか？

変に行く道がありすぎて、ボクシングはやる気のある子だけに絞るようにし、教育部門に力を注ぐ事をやる。

では、今ある天命は何か？

人を育てて、結局正しく残るのは100人に2、3人。
そんな時間を今費やすべきか？

こう言う事をずっと考えていた。
長考するのは若しかしたら、人生初かもしれない。

そんな事を考えてると、息子さんの誕生日と私の誕生日が同じと言う、ゼネコンの方が律儀に、オフィスへハンカチのプレゼントを持ってきてくれた。

この人と話したり、安岡正篤を師事する孫正義の指南役、北尾社長の本を読み今、錬と隣合わせに座り、思う事がある。

これからは自分から積極的に動くんではなく、お行儀よく子供たちの手本になる。そうする事がビジネスに繋がる、と。

誕生日プレゼントありがとう

自分を顧みろ、と当ジムマネージャーの中野を叱ると、中野は必ず反応が来る。

例え中野がミスを続けても、私は彼が逃げない限り、必ず私なりに育てていく。

20代の頃、30代の頃。
それぞれ興していた会社での、従業員の教育経験。

ボクシングでは松尾佳彦を始め先例があるので、育てる実績はあるし、やらねばならない。

もっと言えば若いうち。特に小学生。
この時に一番預かりたい、というのが本音である。

歴史に学べば、人は25歳で人格が決まり残りは惰性で生きる、と言う。

そうすると、25歳で良く形成された者が、更に勉強し自分を磨けば、より醸成されるに決まっている。

私はこの1ヶ月、1人イライラしていた。

こう言う事はよくあるが、このイライラは自分に対してのイライラで、不思議な事にこれが起きた後、何かを達成してしまう。

私のイライラより、愚痴ひとつ言わず喉が乾き切り、とてもまともな精神状態ではないであろう錬。

プロボクサーとは、こういう人種ばかりで構成されるが、当ジムは躾や道徳に煩い。

楢崎錬

これを経て大阪に向かう錬は、少なくとも嘘をついたり、自分の金ばかり追う経営者、邪道な格闘技を行う王道を知らぬ若者。

これらの者より、練の方が絶対に偉い事に間違いはあるまい。

自分が教える選手から、学ぶことが多くなった。
四十歳代の頃は、これが無かった。

五十歳にして天明を知る、と言う言葉がある。
よく出来た言葉だと思う。

人は悩み苦しみ、いろんな事を経験して生きていくが、難しいのは自分を知り、相手を知る事のよう思う。

これが出来ればまず、自分の思いは達成すると思う。
これを知るには【素直】。

素直である事が大切だという事は、我が経験則では絶対である。
歴史、ジムで起きる事もそうだから、これに間違いはあるまい。

素直と言うのは若い時、まず人の言う事を聞き、やる。
大人であれば諫言を聞く。

今の私は、隣でスマホを弄る錬に学ぶ事だろうか？（笑）。

大人がただ自分のことだけを考える事は、楽で余計なものを背負わない生き方ではある。

しかし、何の為に人として生まれてきたのか、という事を死ぬ時に気付き、後悔して死ぬのではないかと思う。

大人は子供に物を教え、教えられ、社会を形成する義務があると思う。