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40歳手前の転職活動

(Twitterはこちら → @yanagi_092)
※このnoteは、毎週土曜の夕方に投稿しています

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前回記事のとおり、東京海上において奴隷の身分(頑張っても評価されない従業員)が確定したことを受けて、本格的に転職活動を開始しました。


転職エージェントからの連絡

奴隷の身分が確定したことに対する、悲しさ、悔しさ、そして情けなさもあって、勢いで転職エージェントに登録をしました。しかし、翌日になると感情も落ち着き、「やっぱり転職しなくてもよいかな、奴隷とはいえ給与は良い方だし・・・」と弱い自分が囁きます。このようにビビり気味な私ですが、すぐにエージェントから連絡が入りました。

(転職エージェントからのメール)
やなぎ様
はじめまして、●●と申します。

早速ですが、是非一度お会いしてお話をお伺いしたく存じます。対面の場合は弊社オフィス(東京駅徒歩2分)へお越し頂けますと幸いです。

まだ転職を本格的にお考えでいない場合も問題ございません。また、無理に転職を進めることはございませんので、ご安心ください。
ぼく「うぉー、やばいー、メールがキター。どうしよ、ちょっとヒヨり始めているのですが・・・。だけど、東京駅から徒歩2分(※)だったら、昼休みに行くこともできるな」

ちょうど中間決算が終わり、比較的時間に余裕のある時期だったので、昼休みを活用してエージェントに会いに行きました。

(※)余談ですが、東京駅の八重洲口から徒歩2分でした。東京海上のある丸の内側からだと、徒歩で12分は掛かります

地図

ぼく「すげー、めっちゃ綺麗なオフィスやな。古くてボロボロの東京海上本社ビルとは違うなぁ」

オフィス


エージェントとの面談

ぼく「初めまして、やなぎと申します」
エージェント「初めまして。今回はどのような経緯で弊社にご連絡いただいたのですか」
ぼく「先日、来年の昇格に大きく影響する『中間評価』がありました。内容が芳しくなく、来年の管理職への昇格は絶望的な状況で、このままでは昇格から大きく取り残され、日本型終身雇用の会社において奴隷の身分が確定した状況にあります」
エージェント「では、すぐに転職をされたいのですか?」
ぼく「いえ、そういう訳ではありません。まだ迷いはあります。次年度の昇格有無は3月に通知があります。99%の確率で管理職への昇格は無いのですが、その結果を知りたい気持ちはあります」
エージェント「では、昇格が無ければこの先が見込めないので、転職をされたいということですか?」
ぼく「そうですね、、、」
エージェント「分かりました。それでは、3月頃に内定が出るように動き出すのはいかがでしょうか。それまでは、求人をご覧いただきながら、まずは転職についてイメージを作っていただく必要があると思います」

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最初の面談を終え、今後は求人案件をメールで送ってもらうことにしました。案件としては、日系アセマネ、様々な会社の経理、外資損保の損害サービス部門、総合コンサル等の案件が来ていました。

ちなみに、新人の頃に転職活動をしたこともあったのですが、損害サービス部門の業務経験だけでは、転職が厳しい面もあって転職を断念した過去があります。

しかし、今は終身雇用の崩壊と共に転職市場も活発化しつつありますので、若手だったら転職先も多数あると思います。とはいえ、新卒採用とは異なり、企業は必要なポジションを適宜募集しているので、転職の意思にかかわらず、常に転職市場の動向を探りながら、転職エージェント等を通じて一定の関係を保っておくことが重要だと思います。


職務経歴書を作ろう

エージェント「やなぎさん、もう12月ですね。3月の内定を視野に入れるなら、1月上旬には応募書類を提出して、1月下旬頃から面接をする必要があります。応募先は決まっていなくて良いですから、まずは職務経歴書の作成をお願いします」
ぼく「何ですかそれ?履歴書とは違うの?」

職務経歴書、それは、これまで関わってきた仕事や成果を記載する書類です。経験してきた仕事、その実績、どのようなスキルを持っているのか等を記入し、応募先企業から「ぜひうちに来てもらいたい」「活躍してくれそう」と思ってもらうためのプレゼンであり、書類選考において重要な意味を持ちます。

とりあえず私は、「保険金支払の現場(自動車保険)」「保険金支払の統括部署(本社部門)」「財務企画(コーポレート)」「経理(コーポレート)」の4つに分けて作成をしました。

●「保険金支払の現場(自動車保険)」
→新人で頑張りました。赴任先の姫路損害課は全国でワースト5に入るくらい激しい部署でした。怖いおっちゃんの事務所に何回も行きました。欠員で課がボロボロでした 等
●「保険金支払の統括部署(本社部門)」
→東日本大震災を経験しました。新商品の発売に向けて保険金支払部門として関与しました。仕入税額控除(消費税)の取扱いを整理をしました。保険法が定める優先充当と賠償責任保険における求償債権の関係を整理しました。社外の研究会に参加して論文を書きました 等
●「財務企画(コーポレート)」
→政策株式関連で、生保のついでに損保も金融庁にいじめられて大変でした(以下リンクご参考)。店頭デリバティブ規制と保険デリバティブの関係を再整理しました 等
●「経理(コーポレート)」
→決算統括をしていました。少しづつ紙のテンテンチェック(以下リンクご参考)の撲滅を図りました。準備金の積立スキームを変えました。USCPAの勉強を始めました 等

職務経歴書の作成を通じて、改めて「損保現場の仕事」って、転職で書けることが少ないなぁと思いました。私自身、現場で多数のエピソードがありますし、新人時代は本当に良い経験をしたと思うのですが、現場の経験を続けたとしても、転職における市場価値という意味では、厳しい面があるように感じました。

もちろん、転職を前提としないのであれば、こんなことを考える必要は無いと思うのですが、特に若手の方々で、転職をリスクヘッジの手段として考えたい方は、本社部門の経験有無で転職の幅が大きく異なることは知っておいても良いと思います。

このような前提を知っていれば、「現場→現場」の異動が続いた場合は、「次こそは本社への異動に期待する」or「若手のチケットを使って転職をする」等、検討の幅も拡がるからです。もちろん、結果的に会社に残る選択肢もありますし、転職は選択肢の一つに過ぎませんが、何も考えず人生の選択肢を会社だけに委ねることは一番の悪手かもしれません。

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ぼく「よし、職務経歴書は完成した。あとは、、、どこの会社にエントリーしようか?」

(続く)

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