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旅先で本を買う時間がいい。In 知床

旅先の本屋を訪れるのが好き。旅で訪れた土地の歴史や風土をみたりきいたりすると、旅行者の自分が少し、その土地で暮らす人たちに近づいた気がする。

町の案内所の掲示板

町の書店で店主さんと雑談をして、おすすめの、その土地だから買える本を買う。

朗らかな店員さんに当たると、本を選ぶまでの会話がすごく楽しい。おすすめの食べ物やお店を聞いたり、自分もこの土地に住んでいる側にいるような気分になる。

色々な土地を旅してきて思う。うつくしい景色は記録に残るけれど、またこの土地を訪れたいと思うのは喫茶店のマスターとのちょっとした会話だったりする。

先には山が見える斜里町

北海道知床斜里町では「神田書店」を訪れた。斜里町で唯一の書店、駅から徒歩5分の場所にある。商店街の一角にありそうな町の書店。

扉を開け店内をめぐると、文房具から、絵本、小説、週刊誌、パズルまで、日常生活に必要なものがひと通り揃っている。子供から大人まで訪れる街の大切な本屋だ。

町の本屋、神田書店

店主さんがレジ横で仕事関係の話をしていた。落ち着いたタイミングで「神奈川県から旅行で知床にきました。旅先の本屋で本を買うのが好きなんです。何かおすすめの本とかありますか。知床の風土や歴史を知れる本が買えたらうれしいです」と聞いてみた。

すると「遠いところから知床に来てくれて、ありがとう。ちょっと待ってね」といって北海道の情報誌が集まる小さなコーナーへ案内してくれた。(視線から外れる場所にあって初めての人はきっと聞かないと分からないな)。

その中でひとつ、本を手にとって。

写真集

「ウトロで暮らす写真家の本なんてどうだろう?知床五湖フィールドハウスで働いて暮らしている人が出している写真集。暮らしている人だからなのか写真が奥深い感じがするの。近隣ではこの本屋でしか売っていないし、おすすめよ」と話してくれた。

写真家の名前は川村喜一、本のタイトルはUPASUKUMA。

ページをめくると、土地に暮らすから撮れる、そんな奥深い写真がつまっていた。特に冬の写真が印象的。

「冬の写真が綺麗で印象的ですね」と話すと。

「知床は冬も素敵だよ。寒いけれどね、笑。外は一面雪に覆われ。外に出たら吹雪いている日もある。そんな日は何にもできないのだけど。冬の晴れた日は本当にきれい」。

今度は絶対冬に来たいと思う、すごくたのしい時間だった。

斜里町の駅にあるオジロワシ(天然記念物)の像。空を見上げる感じがいい!!

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神田書店
住所:斜里町本町 32-2
☎ 0152-23-2815 
営業時間 平日 9:00~20:00 日曜日 10:00~19:30 定 休 日 元旦
取扱品目 書籍、雑誌、文具一般、結納セット、地形図、額、和紙、紙類、教科書取扱店、ジグソーパズル
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