ガスライティングとは何か_鈴木エイト氏の被害事例を参考に読み解く
2023.1.9(月) 読み返したところ、解り難い個所が多数見つかった為、文章を修正しました。解り難い文章、読みにくい文章を書いてしまい、大変申し訳ありませんでした。
はじめに
世間ではまだまだ、ガスライティングに対する認知度は決して高いとは言えません。
報道でガスライティングという用語が使われる機会は格段に増えていますが、組織的な嫌がらせとしてガスライティングを働く加害団体・加害組織が後を絶たない為、この用語とその定義が広まる事を望まない団体や組織、個人が数多く存在しています。
彼らが中心となる形で、ガスライティングという言葉を使う人間や被害を訴える人間は精神障害者で、被害妄想を訴えているにすぎないというデマを拡散し続けているような状況です。
そこで本記事では、そのデマを完全に吹き飛ばし、精神障害者の被害妄想だと言い張る人間達がぐうの音も出ない、反論不可能な方法で、用語解説をしていきたいと思います。
第一章 ガスライティングとは何か
第一節 ガスライティングの定義
こちらはCosmopolitanの記事を引用して紹介します。
専門用語の解説ですから、どこを見ても定義はほぼ同じです。
筆者なりに定義するのであれば、『事実と異なる情報を与える事によって、正常な能力を持った相手に苦痛を与え、自身がおかしくなったのではないかと錯覚させる精神的虐待行為』となります。
このように定義した理由は、後でわかります。
※なお、ここまでお読み頂いた時点でお気づきかも知れませんが、ガスライティングは、軽度のものを除けば、基本的に、精神異常者や人格に異常のある特殊な人間が加害者となって行うものです。ガスライティング加害者の特徴に関しては、心理学の専門家が分析されていますので譲りますが、そうした性質を持つ組織犯罪的な行為を団体が行う場合、当然ですが、その異常性は更に強化される事になります。
ガスライティングの実際の手口として挙げられる行為を読んでも、なかなか信じられなかったり、被害妄想ではないかと言った感想を抱く方もいらっしゃるようです。
そのような反応が出るのは、ガスライティングを行う目的自体が異常であり、かつ、加害者、並びに加害団体が上述のような異常性を持っていることに加えて、多くの手口が被害を聞いた第三者が被害者の被害妄想と誤解する事を狙って行っている為です。
つまり、この記事を読んでその様な感想や印象を持つのは当然なのです。
そこがこの精神的虐待行為の陰湿、悪質、卑劣なところです。
第二節 語源となった映画『ガス燈』はいかなるものか
ガスライティングの語源となったのは映画『ガス燈』です。
では、この映画の中で何が行われたのか、挙げて行く事にします。
【主要登場人物】
主人公 ポーラ
主人公の夫 グレゴリー
家のメイド ナンシー
家の料理人 エリザベス(高齢で耳が遠い)
【最低限必要な知識】
グレゴリーは宝石目当てでポーラの叔母アリス・アルクイストを殺害。
その後、宝石を手に入れる目的で、実母を亡くした事でアリスに養育された女性ポーラに接近し、結婚し、アリス宅に住み込む。
ポーラは楽譜の中からセルジウス・バウアーという差出人名の叔母あての手紙を発見。
グレゴリーは手紙を取り上げる。ここから奇妙な出来事が起き始める。
【出来事】
1 誰もいないはずの屋根裏部屋から奇妙な物音(足音)が聞こえてポーラが怯える
→グレゴリーは幻聴だと言い放つ。
ポーラは音の事をエリザベスにも聞くが、エリザベスは耳が遠い為、
気づいていなかった。
【真実】
奇妙な物音(足音)を立てていたのは夫のグレゴリー。
2 部屋のガス燈が普段よりも暗く感じる。
→夫のグレゴリーは厳格だと言い放つ。
【真実】
夫のグレゴリーの行動が、ガス燈が暗くなった原因。
※室内で使用するガス燈は、他の部屋で使用すると、一時的に暗くなる。
暗くなったという事は、誰もいないはずの他部屋に誰か(=侵入者)が
いるという意味にもなり、それでポーラは恐怖と不安を覚えている。
3 参加した舞踏会で夫のグレゴリーの懐中時計が紛失。
ポーラのハンドバッグから出てくる。
→グレゴリーはポーラには盗み癖があると言い張る。
ポーラは無意識にグレゴリーの持ち物を盗んだのだと勘違いし、
泣き出して途中で退席。
舞踏会に参加していた他の人達はポーラの事を病気だと思い込む。
【真実】
夫のグレゴリーが自分の懐中時計をポーラのハンドバックにこっそりと
入れておいただけ。
4 ポーラが大切にしていたブローチ(グレゴリーから貰った物)を紛失。
→グレゴリーは「気にするな」と言う。
【真実】
グレゴリーが盗んで自分の書斎に隠していた。
5 グレゴリーはポーラに壁から外した絵を元に戻して欲しいというが、
ポーラには身に覚えがない
→グレゴリーは他の人に絵の事を聞いてまわり、精神的に不安定に
なりつつあるポーラを更に不安にさせる。
【真相】
グレゴリーが一方的に嘘を吐いていただけ。
(ポーラが絵を壁から外した事実はない)
6 グレゴリーはナンシーとエリザベスにポーラは病気だと嘘を吐く。
→ポーラはどんどん精神的に衰弱していく。
盗み癖や物忘れ等、様々な問題を起こし、ノイローゼになっていく。
それを見た二人は、ポーラは本当に病気だと思うようになっていった。
【真相】
全てグレゴリーが仕組んだ事。
ただしポーラが度重なる嫌がらせで精神的に衰弱し、
ノイローゼになっていった事だけは事実。
7 グレゴリーがナンシーと深い仲であるかのように
ポーラに思い込ませるような言動を弄する。
→ポーラは二人の仲を疑うようになり、ナンシーを信用しなくなる。
8 グレゴリーは「隣人のベッシーが訪ねてきても会うな」と
ポーラに言う。
9 エリザベスはベッシーにポーラの事を聞かれた際
「奥様は体調が優れないので、誰も家に招きません」と答える。
(※エリザベスはそう答えるように指示されている
=ベッシーにポーラと接触させないようにする為)
10 ダルロイ邸の音楽の夕べに招かれたが、
グレゴリーはポーラの体調不良を理由に欠席するとの断りの手紙を
勝手に出す。
(※ポーラが欠席を望んだ事実はない)
【7~10の行為の目的】
他人との接触を断たせる事で、孤立させ、精神的に追い詰める事。
同時に、自身が働いている悪行に気づくリスクを低下させる事。
11 舞踏会の紛失騒動の後、グレゴリーは「恥を掻かされた!」と言って
ポーラを激しく責め立てる。
楽譜の中からセルジウス・バウアーからの叔母あての手紙が
見つかってからおかしくなったという話になると、
グレゴリーはそんな手紙などなかったと言い張り、
ポーラの妄想だときつく言い放つ。
「医者はポーラの母も同じ症状だったと言った、
だからお前も精神病で死んだ母と同じく次第に精神が衰えて
死ぬ」と脅すように言う。
【目的】
ポーラに自分を精神障害者だと思い込ませる事。
同時に、ポーラが妄想を膨らませてだけだった事にして、
手紙の件をなかった事にしようとする狙い。
以上が映画『ガス燈』の中で行われた行為です。
同作品にはリメイクやオマージュがあり、中には、もっとストレートに、こういったストーリのものもありました。
主人公が身内の死で精神的におかしくなり、その苦痛に耐えかねて自殺した事にして殺害する事を計画。
その為、主人公と、周囲の人に、主人公を精神障害だと思い込ませる必要があった。
主人公の夫が映画『ガス燈』で行った事と類する嫌がらせ(精神的虐待)を繰り返し、周囲の人達にも、主人公はノイローゼでおかしくなっていると触れて回る。
執拗な精神的虐待で衰弱し、日に日に目に見えて元気がなくなって行く主人公を見た周囲の人達は、夫のその嘘を信じ込む。
主人公自身も、執拗に、「お前はおかしい」などと言われ続けた事で、自分が精神障害を発症したのではないかと思い込まされて行く。
目的はオリジナルの映画『ガス燈』と同じで、主人公が持つ財産(正確には、オリジナル版では叔母が持っていた宝石です)です。
つまり、映画『ガス燈』というのは、こういう作品なんです。
グレゴリーがポーラに対して、物を隠したり、嘘を吐いた上で、ポーラに「お前には盗み癖がある」、「物忘れが激しい」などと言い張り、ポーラが物を盗んだ、物忘れが激しいという事にしてしまう。
そうした行為の積み重ねで、ポーラ自身に、自分が気づかない間に物を盗んでいたのではないか、記憶がないがおかしな行動を取ったのではないかと、自分を疑うように仕向け、精神障害を発症したのではないかと思い込ませようとする。
並びに、周囲の人達に対しても、ポーラは心の病だと触れ回り、実際に衰弱し、おかしくなっていく姿を見せつける事で、ポーラが精神障害を発症したのだと思い込ませようとした。
オマージュやリメイクの目的も追加すのであれば、そうして精神障害者にでっち上げる事で、精神障害を苦に自殺したように見せかけて、殺害しようととした。
これがガスライティングの語源となった映画の中で行われていた、ガスライティングに該当する行為です。
非常に重要ですので、必ず覚えておいて下さい。
第三節 日本で行われたガスライティング
日本では既にガスライティングが行われて、民事裁判化もしています。
ただし、その際には、まだガスライティングという言葉が定着しておらず、一般的ではなかった事に加えて、記者の方があまりその方面には詳しくなったようで、記事が陰謀論のようになってしまっていたのです。
その為、ガスライティング裁判であり、陰謀論を差し挟む余地がなかったにもかかわらず、世間には誤解して話が広まってしまったのです。
このガスライティングという用語ですが、英語版のウィキペディアには『アメリカ方言協会はガスライティングを 2016 年の最有用新語として認めた。オックスフォード大学出版局は2018 年の最人気新語リストでガスライティングを次点とした』とあります。
一般用語として定着してから、まだ日が浅いのです。
だから記事にその種の間違いがあったのは仕方のない事でもあります。
ではその記事を紹介して行きます。
先程も言いましたが、映画『ガス燈』の中で行われたガスライティング行為を、きちんと覚えた上で、次の引用文に目を通して下さい。
精神障害者にでっち上げる為に嫌がらせ(顔を見つめる、「死ね」と囁く、など)を働き、その嫌がらせを精神障害の症状(他人の視線が気になる、幻聴、など)として表れているものだと本人を思い込ませ、その事によって精神障害者にでっち上げる
映画『ガス燈』で行われていたことと全く同じという事がわかります。
記事では、集団ストーカーという胡散臭い言葉(ありていに言えば精神障害者の人達が好んで用いる電波系陰謀論で出てくる常用専門用語)が入っている為、電波系陰謀論であるかのような誤解を与えるのですが、これは誰がどう読んでも、ガスライティングの説明です。
この記事が何を伝えているかというと、一部の企業が、邪魔になった従業員を解雇する目的で、ガスライティングを働き、精神障害者にでっち上げて、その事を理由に解雇し、産業医に措置入院の措置を取らせる事で、解雇された元従業員達の発言から信憑性を奪い、警察や裁判所、マスコミが動けないようにした、という話です。
一旦、精神障害の烙印を押されると、被害を訴えても警察は動きません。
裁判所も相手にしません。
マスコミも「情報源として信用できない」として動きません。
そのようにして泣き寝入りさせて、絶望から自殺に追い込むような、悪辣な真似をしていた、という話なのです。
同じ事件について報道している別の記事では、使用された手口はガスライティングであると、はっきり述べています。
記事の日付を見て頂きたいのですが。
初出は2011年の9月。
もう11年も前の事なんです。
つまり、日本では、そんなに以前からガスライティングが使用され、深刻な被害が生じていたのです。
なお、このガスライティングを企業から請け負ったとされる宗教団体ですが、実名は出ていません。
噂では某宗教団体の名前が出ております。
本記事では、敢えて、名指しすることは避けます(※念の為に断っておきますが、統一教会ではありません)。
しかし、宗教団体の仕業だという事は、覚えておいて下さい。
第四節 極めて危険なガスライティング行為
現時点では、日本では違法化されていない為、敢えて、ガスライティング行為としておきますが、この行為、映画『ガス燈』と同じ使い方をすると、非常に危険なものとなります。
・被害者を精神障害者にでっち上げる為、遠くから睨みつける、すれ違い様に「死ね」「殺す」等と囁く、大勢の人間を入れ代わり立ち代わりさせて執拗に付き纏う、偶然を装って音を出すなどの嫌がらせを働く(被害妄想に見せかける為)、車のヘッドライトを浴びせる、仄めかしを働く、等の精神障害の症状に合致した現象を人為的に被害者の目の前で再現し、追体験させる手法を用いる事から、被害者の身の上には、精神障害者と同様の症状が現れる(自殺念慮、加害行為者に対する殺意、報復し大量殺人を起こす可能性)
・被害者に加重ストレスをかけ続けている為、ノイローゼや外出恐怖症、鬱病の発症は当然の事として、ストレスで体調不良になったり、ストレス性疾患を発症する危険性があり、ストレス性の大病を発症するくらいならマシな方で、悪くすると、本当に精神障害を発症する危険性がある
精神障害者の人は、特に、統合失調症や妄想障害の患者の場合、障害からくる精神的苦痛に耐えかねて自殺される方が結構多いようです。
また、妄想が原因で、時折、嫌がらせを受けたと思い込んだ精神障害者による大量殺人が起きている事も、言うに及ばない事です。
これだけだとわかりにくいかも知れませんから、噛み砕きます。
例えば、常に誰かから露骨に監視され続け、纏わりつきの被害を受け続け、尾行され続けたら、どういう気分がしますか。
これでもまだ想像できないのであれば。
友達か知り合いが、悪ふざけで背後にベッタリと纏わりつき、自分の動作に合わせて同じ方向に身体を動かすような、下らない嫌がらせを執拗にやっている状況を想像して下さい。
鬱陶しいのは当然として、あまりに執拗にやられれば、激怒して「やめろ!」と怒鳴るか、肘鉄を背後にいる友人や知り合いに入れる筈です。
こんな嫌がらせはごく親しい間柄の人間が悪戯でやるだけですし、普通、面識のない人間がやる行為ではありません。
執拗な纏わりつきをされれば、同じ精神状況になります。
その上に、常時監視され、他人から見られ、嫌がらせも受けます。
更に、組織的なガスライティングでは、犯行を隠蔽する為、被害者と面識のない人間を大動員して行います。
被害を受けた人の心の中に、実行犯に対する強烈な憎悪と怒りと殺意が芽生えるのは当然ですし、殺人事件や大量殺人が起きるといった意味も、ここまで噛み砕けば理解できると思います。
監視被害や付き纏い被害、尾行被害に遭っていると思い込んでいる精神障害者の人達が、加害者と思っている人物や、加害者集団と思い込んでいる人達に対して、強烈な殺意を抱き、大量殺人を働くのは、このような原理によるものです。
そうした心理状態を被害者の身の上で再現させるのが、ガスライティングなのです。
なお、ガスライティング実行犯は、このような陰湿で卑劣な行為を行っても、「嫌がらせされただけで殺意を持つ人間は統合失調症だ」「まともな人間ではない」などと、仲間内では被害者を嘲るような言動を取る精神異常者、人格破綻者が多いとも言われています。
ガスライティング行為の実行の影響で、加害者の精神にも悪影響が出て、精神障害を発症している疑いもありますが……。
ガスライティングの目的として、相手を自殺に追い込む事や、犯罪を起こさせて潰す事というのがあるのは、結局のところ、こういう事なのです。
人海戦術によって精神障害の症状を再現し、被害者に追体験させる事で精神障害者にでっち上げる手法を取る。
その為、被害者が疑似精神障害の状況に置かれる。
その結果として、患者と同じ症状が出る。
即ち、自殺念慮、加害者に対する殺意。
殺意が暴発した場合、大量殺人事件が生ずる。
無論、精神障害者と異なり、本当に加害行為があるわけですから、殺意を抱かれたとしても、加害者や加害者達の自業自得です。
殺人事件や大量殺人が発生しても、当然の報いでしかありません。
しかし、こんなおぞましい行為(ガスライティングの事で)を行う事が断じて許されないのは、火を見るより明らかです。
第二章 鈴木エイト氏が受けた被害
こちらも記事を引用します。
映画『ガス燈』を思い出して下さい。
グレゴリーとポーラに置き換えて、少しだけ状況を弄ります。
グレゴリーが玄関先にお菓子を置く
↓
ポーラは見つけるが、気味悪がってお菓子を取らずに家に入る
↓
グレゴリーがお菓子を回収し、何食わぬ顔をして家に入る
↓
ポーラが「お菓子が置いてあった」とグレゴリーに言う
↓
グレゴリーは「お菓子なんかなかったぞ」と嘘を言う
↓
ポーラがドアを開けて玄関先を見るが、お菓子はなくなっている
↓
グレゴリーは「見間違いでもしたんだろう」と言って、
ポーラがおかしくなったかのように言い放つ
作中で行われているガスライティング行為と全く同じになりますよね。
こんな風でもいいですよ。
ポーラは屋根裏の物音やガス燈の暗くなる現象から侵入者の陰に怯えている
↓
グレゴリーが玄関先にお菓子を置く
↓
ポーラは見つけるが、不審者の嫌がらせと判断、お菓子を取らずに家に入る
↓
グレゴリーがそのお菓子を手に何食わぬ顔をして家に入る
↓
ポーラが「お菓子が置いてあった」とグレゴリーに言う
↓
グレゴリーは「これの事だろ?どうかしたのか」と言う
↓
ポーラが誰が置いたのかわからないと言い出すと、考えすぎだと一蹴する
↓
グレゴリーは菓子に「手紙が添えてあったただろう?」と嘘を言い、
知り合いからの菓子だった事に偽装する
手口は幾らでも作り出せます。
こうして構図を変えるとわかりやすくなりますが、鈴木エイト氏が受けた被害は、完全にガスライティングです。
被害を被害妄想にでっち上げる事で隠蔽する手が使える点まで一緒です。
鈴木氏のケースのポイントはここです。
・鈴木氏に対する行為と特定されないように、共用通路の手すりに
菓子入りのビニール袋を括りつけて置いた
また、別の記事では『ほんの10分くらいの間に置いてあった』とありました。
ネットに出ている情報だけでは、10分間で菓子がなくなった、という意味なのか、あるいは、鈴木氏が外出し、たった10分くらいで帰宅すると、その間に菓子袋が置かれていた、という意味なのか、どちらなのかは不明ですが、いずれのケースでも、典型的なガスライティングである事に変わりはありません。
前者なら、ガスライティングに使用した証拠を持ち去る事で、加害行為そのものを隠蔽し、鈴木氏が妄想を語っているとか、嘘を吐いているという方向に誘導する事が可能です。
後者であれば、鈴木氏の行動を逐一監視しているという脅し、また、鈴木氏宅を警察がパトロールしているそうなので、パトロールの隙を突いていつでも攻撃を仕掛けられるんだという脅しにもなります。
どちらだったとしても、かなり悪質で計算された行動です。
そしてこれが重要ですが、目的は犯人にしか知り得ない、という事です。
被害者が目的を考えても、答えは絶対に出ません。
しかし被害者は答えがわからないと不安に苛まれる為、必死で考えます。
そして疲れます。
考えれば考える程、犯人に対する不安と恐怖が高まります。
そして憎しみと怒りが燃え上がります。
精神的に非常に消耗します。
実はこうして考え込ませる事で、精神的に消耗させ、疲弊させる事も、ガスライティングの重要な目的の一つであると言われています。
第三章 警察のガスライティング疑惑
これらの知識を読み込んだ上で、次の文章をお読み下さい。
これは『防犯パトロールの問題点』という記事でも取り上げたものです。
主に生活安全警察に関する疑惑です。
警察が住民らに対して、防犯活動だ、警察の活動に協力して欲しい、等と称して、ガスライティングを働いている疑惑を持たれているのです。
これらは公務員による拷問を禁止した憲法の規定に違反するだけでなく、憲法は憲法違反の法律を作る事を禁じており、そのような法律が存在した場合には、その効力を認めないと規定しています。
どういう事かというと、ガスライティングのような対象者の自殺の誘発、並びに、殺人事件や傷害致死事件、大量殺人を引き起こさせるような犯罪誘発、精神障害へのでっち上げや、精神障害を発症させるような異常な精神的虐待行為は、いかなる名目であろうとも、違憲である、という事です。
違憲なのだから当然違法です。
住民に実行させろと警察官に指示を出した警察幹部、並びに、住民に指示を出した警察官は、刑法第193条公務員職権乱用罪、同第195条・特別公務員暴行陵虐罪、同第196条特別公務員職権濫用等致死傷罪に抵触する恐れがあります。
つまり警察官がガスライティングを行わせているのが事実であれば、どんな名目を唱えていたとしても、犯罪だという事です。
当然、懲戒免職の対象です。
それ以前の問題として、どこの国の警察が、国民を自殺に追い込むような行為や、殺人や傷害致死、大量殺人を誘発するよう行為を、住民を欺いてやらせるような馬鹿な真似をするのでしょうか。
そんな事をやっている国は、欧米の民主主義国では皆無の筈です。
中国やロシアのように、権力者が好き勝手に警察を動かす事ができて、国民を公然と弾圧や虐待できる、非民主的な人権を軽視する権威主義国家の事は知りませんが、警察がこんな事をやれる国は、まともではありません。
日本はいつからそんな国になったのでしょうか。
傑作なのが、これをやっているのが生活安全警察だという点です。
国民の生命と人生を破壊し、殺人事件や傷害致死事件を誘発し、治安を乱しているような人権弾圧組織が生活安全警察を名乗っているというのは、ブラックジョークのつもりなのでしょうか。
疑惑と言いましたが、実際に警察官から実行を依頼されたと告発する人達がいる以上、警察がガスライティングを働いている事自体は確実です。
そもそも、通称やりすぎ防犯パトロール問題は、『強制尾行』と呼ばれるものと、非常に手口が酷似しています。
強制尾行は本来、公安警察が外国のスパイに使う特殊なものです。
一般警察が使用する際には、警察の不正を告発したジャーナリストが嫌がらせとして強制尾行を受けた、と言った話があり、当然ですが、このような使用法は完全に違法です。
ですので、まだ詳細に不明点があるので「疑惑」としているだけで、個人的には、やっていると考えてよいと思っています。
『防犯パトロールの問題点』でも取り上げましたように、女優の故・清水由貴子さんは、この被害に遭っていると被害を訴えた後、自殺してお亡くなりになられています。
既に死者も出している問題です。
警察はひた隠しにしているようですが、この問題が表沙汰になったら、警察は潰れる可能性も考えられるのではないかと見ています。
終章 最後に
本記事はガスライティング問題の入門編の位置づけで作成しました。
その為、ガスライティングというものが本当はどういったものなのか、理解し易くなるように心がけました。
この記事を作成した動機は、ネットを見ていて、ガスライティングの記事にはバイアスがかかる傾向が強いと感じた為です。
例えば、企業が従業員に行った、産業医制度を悪用する形で精神障害者にでっち上げる組織犯罪的なガスライティングは、心理学系のサイトで真面目にガスライティングを論じているところからは、回避される傾向があります。
具体的な企業名が出ている事や、実行したとされる企業群が大企業である事から、記事で取り上げる事で面倒が起きるのは嫌だという感情が働いているのではないかと考えられますが、その結果、こうした悪辣な組織的ガスライティング被害が現実に発生した事実があるにもかかわらず、それらが「精神障害者の被害妄想で、現実には存在しない手口」であるかのような扱いになっているわけです。
何故、そんな事になっているのか、ですが。
正統派のきちんとしたサイトで取り上げない一方、テクノロジー犯罪が存在すると主張するような電波系陰謀論のサイトでは記事が積極的に取り上げられており、精神障害者と思しき人たちがこの事件を熱心に取り上げているせいで、「精神障害者にでっち上げる組織的ガスライティングは、精神障害者の被害妄想で、現実には存在しない手口」と触れ回っている人達の主張が、さも事実であるかのように映る状況になっているからです。
ガスライティングを夫婦間、親子間、あるいは閉鎖的な師弟関係、ママ友等の閉鎖的な関係に限定して、特定の個人を精神的に虐待する、心理的に操縦して意のままに操る為に使用されるケースに限定するのは、間違いではありません。
恐らく、現在の心理学の世界では、個人間のガスライティングに関する研究がメインなのでしょうから。
しかし、ガスライティングのそもそもの語源は、映画『ガス燈』です。
妻の財産を奪おうとした夫が、妻が身内を亡くして傷心である点に付け込み、妻を精神障害者にでっち上げて、精神的苦痛から自殺したように見せかけて殺害する事を計画し、また、そのように偽装する為に、妻自身は当然として、周囲の人達にも妻が精神障害を発症していると思い込ませようとしたという、そういった異常な内容なのです。
そして同時に、これも重要なのですが、この映画を視聴した人達の多くが、夫による悪質なモラハラ、家庭内DVを見事なまでに細部を忠実に再現した作品だと称賛しているように、極めて異常な犯罪的行為であると同時に、非常にありふれた、どこにでもある精神的虐待=いじめ・嫌がらせの手口でもあるのです。
近年、近隣トラブルとして、住民達が徒党を組み、特定の住民に対して、LINEグループを使用し、集団で組織的に嫌がらせを働く手口が増えているようです。
その手口として、ガスライティングと酷似される行為が繰り返されています。(関連記事1、関連記事2)
この問題に関しては、下記三点の見方が可能です
1 宗教団体が働く組織的な嫌がらせ(ガスライティング)の手口を、信者や、協力者として実行した経験のある人達が、自分が排除したい近隣住民に対して行う嫌がらせの手口として使っているのではないか(=組織犯罪的な嫌がらせの手口の模倣)。
2 住民達が徒党を組んで、組織的に一世帯に対して行う嫌がらせ(村八分に近いもの)で、警察に捕まりたくないという事で、法に触れない程度の嫌がらせ、法には触れているが警察が動かない軽微な嫌がらせを選んで実行するようになった結果、手口がガスライティングに近づいたのではないか。
3 実行犯の住民が、組織犯罪的に行われるガスライティングの存在を知っていて、ネットで調べたり、書籍を読み漁る等して手口を習得し、排除したい近隣住民に対して、嫌がらせとして実行しているのではないか。
1~3のいずれだったとしても、極めて深刻な事態です。
実行して得られる効果は、ガスライティングと同じだからです。
即ち、被害者の自殺、精神障害でっち上げ、報復大量殺人です。
早急に取締法を作る必要があります、と書いたところで、警察がこの組織的犯罪的行為に手を染めている以上、取締法など出来るわけがありません。
また、日刊サイゾーの記事のところでも触れましたが、この組織的犯罪的行為は宗教団体やカルトが好んで敵対者や脱会者等に実行する事でもよく知られた犯罪ですので、彼らは現在の政権党である自民党や公明党と太いパイプを持っている事からも、取締法が作られる事は絶望的です。
個人的には、最高刑を死刑とする極めて厳しい取締法を制定し、実行内容が悪質で、実行犯の人間性が凶悪であれば、被害者が自殺していなくても、被害者が一人でも、死刑にしても構わないと考えています。
それだけの凶悪犯罪だからです。
取締法がない以上は、民事裁判で対応する以外にありませんが、ガスライティングは、一つ一つの行為は、立証が困難です。
しかし、被害者が嫌がらせを受けている確証が得られるだけの材料があれば、偶然を装って行われた嫌がらせ(ガスライティング)も、他の嫌がらせ被害から、加害者が故意に行ったと裁判所が認定する可能性は高いです。
被害の証拠を、興信所を使い、法律事務所で弁護士の知恵を借りる等して、集められるだけ集めて法廷に出せば、勝機は十分あります。
また民事裁判に勝訴すると、裁判費用は全額加害者側の負担となります。
興信所を使うのに要した費用も相手方への請求額で賄えるようにしておけば、労力はかなり消費する事になるかも知れませんが、収支の上ではとんとんか、若干のプラス程度まで持って行けるのではないか、という気がしています(ケースバイケースですので、ご自分が裁判を起こしたいとお考えの方は、興信所や弁護士にきちんとお金の相談をし、どうなるかの見積もりを立てて貰って下さい。裁判費用がオーバーして赤字になったと筆者に言われても責任は負いかねます)。
常識で考えたらわかる事ですが、ガスライティングを集団で組織的に働いて、ガスライティングが被害者の自殺や犯罪を誘発する行為だと承知の上で実行し、そんな行為を何カ月間も、あるいは、何年間も続けたような人達は、民事裁判でその事実が明らかになるだけで、社会的に破滅します。
つまり、ガスライティングにおける民事裁判の意味は、相手からお金を分捕るという事でなく、加害者にダメージを与え、極めて厳しい社会的制裁を与える手段である、というように認識すべきだと思うのです。
ガスライティングの詳細な手口について知りたいという方は、下記をご参照ください。
関連記事
■ガスライティングの手口の詳細に関してはこちら
■創価学会の嫌がらせ被害に関してはこちら
■生活安全警察がガスライティングを働いている疑惑に関してはこちら