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闇鍋Project作者人狼 第三回短編集

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第三回闇鍋作者人狼 総評

第三回闇鍋作者人狼 総評

「テーマ被っちゃった結婚」

こんにちは。闇鍋プロジェクト広報担当のXNicholasです。

第三回の全4作品を投稿しました。お読み頂けたでしょうか?
この総評記事では、作者名を公開するとともに、
私の主観で総評を述べていきます。
最後には各作者から寄せられたあとがきを掲載しますので、是非とも読んで頂ければと思います。

作者名公開まずは作者名から公開。
 ・ハウススノーと午後のひととき/さざめ

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大陸への船

大陸への船

 船着き場から出た船は大陸南部にある町、サルヴァの港に向かって問題なく航路を進んでいるらしい。
 らしい、というのも、今まで島を出たことなどない私は、大きく波打つ波を見て、正直なところ今に沈まないものかと怖気づいてしまっていた。
 そんな、度胸なんて持ち合わせていない私が故郷を出るのには事情がある。

 私についてより、まずは島について話そう。
 島の中では資本経済はなく、基本は村を一単位とした自

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死神

死神

 死神というのは案外近くにいるものだ。

 そう思ったのは、二人で病室を抜け出して、屋上で星を眺めている時のことだった。
 夜風に当たりながら、いつものようにぼくは自分のことについて考えていた。自分が生きられる間に何がしたいか、ずっと考えていた。自分の頭の中にチェックシートを作って、それを全て実行するのだ。と、そう決めていた。

 そんなチェックシートを作るようになったきっかけは、ひょんなことだっ

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機械仕掛けの神と物語の終わり

一人酒に酔って微睡によしなしごとを思う夜は、どうにも変な方向へと思考が飛んでしまって良くない。「すべては空しい!」なんて声を上げるほどの気概は無いが、自分の中で厭世的な感情が酔いに任せて頭をもたげてくるのはしょっちゅうだ。

大抵の思考は明日になれば忘れるほどの他愛ないものだが、時折自分が世界の真実に気が付いてしまったかの如く哲学的になる夜もある。酒に酔って錯乱した狂人が、厭世家なら仕方もあるまい

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ハウススノーと午後のひととき

ハウススノーと午後のひととき

昼食を食べ終えてから部屋を見回していると、棚の上にほこりがたまっていることに気付いた。最近掃除をほったらかしにしていたツケだろう。

掃除するのは面倒だし、最近やってみたかったことを試してみよう。

均一に積もっているほこりを指でかき集め、その中にある綿ぼこり以外のゴミをピンセットで取り除いていく。一般的にはすべてゴミというだろうけど、それは粋じゃない。そもそもハウスダストという言葉も、字面だけ見

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第三回闇鍋作者人狼 8/10(月)開催回

第三回闇鍋作者人狼 8/10(月)開催回

こんにちは。
闇鍋プロジェクト広報担当のXNicholasです。
この記事では、第三回参加作品を投稿する前に、開催概要をご紹介します。

前回からの変化ルールを変更し、実施時間短縮のため、複数作品の投稿は禁止になりました。
また、参加者については、意思疎通が出来ておらず、圧倒的な参加者減となりました。

~以下、回想~
第二回終了時のこと。

ksin「いやー、しかし、毎週だときついかもしれないで

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