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第三回闇鍋作者人狼 総評

「テーマ被っちゃった結婚」

こんにちは。闇鍋プロジェクト広報担当のXNicholasです。

第三回の全4作品を投稿しました。お読み頂けたでしょうか?
この総評記事では、作者名を公開するとともに、
私の主観で総評を述べていきます。
最後には各作者から寄せられたあとがきを掲載しますので、是非とも読んで頂ければと思います。

作者名公開

まずは作者名から公開。
 ・ハウススノーと午後のひととき/さざめき
 ・機械仕掛けの神と物語の終わり/日々鷹
 ・死神/音屋さばちゃ
 ・大陸への船/XNicholas

以上の4作品でした。

実際の作者人狼では誰も予想を外しませんでした。
やはり数が少ないと予想しやすいです。

総評

数が少ないため実に短い時間で批評会は終わりましたが、面白い作品が多かったです。

さて、内容に対する感想ですが、各作品に触れますと
・ハウススノーと午後のひととき
 本来なら理解しがたい不潔な世界にも拘わらず、その描写をまるで常識的な日常の一幕として描き切る描写能力が圧巻です。
 読んでいて無理なく作品の世界に取り込まれます。
 取り込まれたいかどうかはさておき、ですが。
・機械仕掛けの神と物語の終わり
 メメント・モリをテーマに書かれた一作。
 メメント・モリと唯物論の話が絡まっている点が内容的に分かりづらさはあると思うのですが、一番の注目点は言葉の響きです。
 流れるようなテンポで書かれた文章に、韻を踏んだような対比の連続がくるなど、文章が練られていて心地よいです。
・死神
 上に同じく、メメント・モリをテーマに書かれた一作。
 テーマを二人の関係に溶け込ませて書いていくという点に、高い構成力が伺えます。物語の内容としても心理描写が丁寧に行われており、二人の会話から発展していく展開も引き込まれます。
 オチまで完璧で、読後には切なさが残りました。
・大陸への船
 自作です。先週の時点でオチがつかず、そしてそのままオチがつかなかったために「長編の書き出し」をそのまま投稿する形になりました。納得できる結果ではありません。
 また、苦手としている情景描写に挑戦しつつ対話文を書こうとしたものの、文章量が爆発し、中途半端に名前を付けたキャラクター、マルガンさんが誕生しました。一応は物語上の役割がある構想でしたので、自分で書くにせよ、二次創作してもらうにせよ、出したいです。
 でも、それは短編か?

では、次に全体の感想も述べたいと思います。

今回で最も注目すべき点は、「メメント・モリ」をテーマとして書かれた作品が2作あることです。

これは偶然でありますが、奇跡ではありません。
何故なら、メメント・モリはとある作者がテーマにしそうな題材であり、
二人はそれを考慮して、作者を予想されないように採用していたからです。

その作者こそ、ksin氏なのでした……。
ksin「間に合いませんでした」

完全にあてが外れていましたね。
私は知っていました。ksinをあてにしてはいけない、と。

とはいえ、面白い作品ばかりで、次回も楽しみになる終わりでした。
ksin氏も参加してくれるようですからね

引き続き第四回開催の概要と作品投稿を続けて行います。

今後とも応援いただければ幸いです。
また、もしよろしければ読んだ感想をコメント欄まで寄せていただけたなら嬉しいです。
応援、批判を問わず、どんな感想であっても、参加者への刺激になります。
お手数をおかけしますが、どうかよろしくお願いいたします。

あとがき
今回もあとがきが寄せられた作品についてのみ、掲載します。

機械仕掛けの神と物語の終わり(日々鷹)
 テーマは悟った酔っ払い。酔っ払い故に話が飛びがちだけど、言っていることは一見深い。真面目に論ずるなら2つに文章を分けるべきだったと反省してます。個人的に内容よりも言葉のリズムに重点をおいて書いたので、是非一度声に出して読んでもらいたい文章です。

死神(音屋さばちゃ)
 メメントモリ、について自分なりに書こうと思ったらこうなりました。
 ちょっとほろ苦く、それでも甘くて、そして切ないお話になったかと思います。

大陸への船(XNicholas)
 まずはファンタジーを書こうとしていて、昔書いていた長編の感覚で書いたところ書ききれないほど設定が盛り込まれ、次に情景描写の練習を足していくと、対話文の練習ができないくらいの分量に膨らんでいた、というのが全てです。
 もう後に引けないほど時間を掛けていたため、そのまま出しました。設定や構想は気に入っているから、その内続きを書きたいと思います。


-書いた人:XNicholas

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