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歴史の小箱

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自作記事のうち、歴史に関わるもので特に読み応えのありそうなものをまとめました。
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2023年10月の記事一覧

邪馬台国と卑弥呼に関する私見

邪馬台国と卑弥呼に関する私見

個人的に邪馬台国は大和・纒向遺跡だったと思う。その理由としては、纒向遺跡が同時期としては他に類を見ない規模と構造を持っていること、定型化した前方後円墳の発祥地であり、後のヤマト王権との連続性が見られること、などが挙げられる。

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遺跡の立地から見えるもの

遺跡の立地から見えるもの

以下は、私が仕事や趣味で遺跡の立地を調べた結果に基づく雑感である。
日本では大規模な開発や公共工事に先立って、発掘調査が行われる。日々、日本のどこかで発掘調査が行われていると言っても過言ではない。発掘調査が行われるのは、工事用地が「周知の埋蔵文化財包蔵地」すなわち遺跡の範囲内だからだが、時々、今まで知られていなかった遺跡が発見されることがあり、開発地域が広範囲に及ぶ場合は、遺跡の範囲外であっても「

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