万世一系詔の崇神天皇が四道将軍派遣？
やまとみずほの国に生まれて 第ニ十七話
第三話「桃太郎は木眉津彦か和歌岳彦か」を書いたとき崇神天皇が大叔父を派遣するか時系列的に疑問だったら、古事記は第七代孝霊天皇と記録する。もっとひどいのは丹波道主命は丹波で生まれた。ととさんの日子坐王をそのまたととさんの第九代開化天皇が丹波へ婿入りさせた。出雲を支配したのは倭建が出雲建を討ってからなのを、支配済とする大嘘に比べたらかわいい。
出雲振根はの倭建の謀略とそっくり。大国主を出雲大社に祀るにはとっくに国譲りが終わってないとおかしいからだが、第八代孝元天皇皇子の大毘古とその息子の建沼河別が会津で合う見栄を張る。太平洋と日本海の海岸沿いに進んでいて、奥羽山脈と阿武隈高地を越える偶然はあり得ない。東北が蝦夷となる由縁なのだ。坂上田村麻呂が阿弖流為を討つまで進軍できなかった。
しかし大毘古が北陸へ出発して童女の不吉な歌を聞いて、倭迹迹日百襲姫が第九代開化天皇異母兄弟の武埴安彦が反乱すると予言するのが重大な大嘘。古事記にも大毘古と建沼河別を崇神天皇が派遣したと書いてあるから、反乱となるが、実際は開化天皇の後継者争いだ。武埴安彦妻の吾田媛まで戦うと記すが、神武天皇阿波夫人の吾平津媛を日向国吾田邑とも日本書紀は記す。
阿波には大坂峠とか奈良坂の地名も残るから、この後継者争いの舞台も阿波だが、武埴安彦が阿波本家の倭王武じゃないか。第八代孝元天皇の后にして第九代開化天皇皇后となる伊香色謎命が崇神天皇を生むのはかなり怪しい。さらに万世一系の詔まで発するのがさらに怪しいけど、元々八咫鏡と草薙剣を宮中から出したのも怪しかった。だが残った八尺瓊勾玉の神通力が凄い。
権力が貴族から武士に移っても、権威として日本の頂上に君臨する。もっともピンチだったのが、大日本帝国憲法第一條。戦争責任を取らされるところを軍部の傀儡と判断、いやアメリカが統治しやすいと結論したからだろう。日本国憲法第一条に残った。皇室神道は宮中祭祀は今後も美しい日本が続くことを誠心誠意祈ってくれる。しかし国民の総意はいつ確かめたのだろう。
この後の歴史に矛盾がないか検証しなくては、結論を急ぐまい、慌てまい。
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