やまがたまさゆき

経営学(経営学史)の研究と教育にたずさわってます。能やら和歌やら、日本の古典文芸がすご…

やまがたまさゆき

経営学(経営学史)の研究と教育にたずさわってます。能やら和歌やら、日本の古典文芸がすごく好きです。最近はサービスデザインやら、意味のデザイン / 意味のイノベーションやら、美意識をめぐる議論やら、そういうあたりに強く関心を持ってます。 抽象と具象をいったりきたりするの好きです。

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自分が何者かいまひとつわからない経営学を生業にしている人間のひとりごとを折々書き流します。人文学のこと、経営学のこと、ゼミのこと、能のこと、その他日々のよしなしごとを。 【書くことが多そうなテーマ】 ■ 経営や“サービスデザイン”などをめぐる思索の余滴 ■ 人文学、とりわけ詩学や美学をめぐる個人的思索 ■ 能など舞台を観たこと ■ ゼミなどのこと ■ その他、ふと感じたこと 【更新頻度】 つぶやき程度の投稿は、それなりの頻度でするかなと思います。 思索が進んでいるときは、まとまった文量の記事を投稿することもあります。 【ご留意をお願いしたいこと】 ここだけで書いていることは、まだ公にするに至っていないレベルのことですので、このメンバーシップ内でおとどめくださるようにお願いいたします。 ※そうではない投稿はオープンにするつもりです。 もちろんですが、ここにおられるみなさんが心地よくあれるような場でありたいと考えております。その点につきましては、みなさまもご協力をお願いいたします。 ※これを乱される書き込みなどがありました場合には、ご退室いただくことがあります。

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    文化をどう定義するかはさまざまですが、基本的に人が生きるための工夫です。そうなんですが、なんか本末転倒みたいな話って多いのです。例えば、はっきり言うかどうかは別にして「ビジネスのための文化」とでも言いたげな論が目につきます。それ、いいの?という文章を書いていきます。

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    大学での学びや、その他の場での学びなど、学びについての私自身の学びについてのメモたちです。

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激しく、憂鬱な生活から生まれた“生活の美”。ホイジンガ『中世の秋』を読む(1)第1章「はげしい生活の基調」&第2章「美しい生活を求める願い」

ちょっと間が空きましたが、今回からこちらを読みます。 前回まで、ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』を読んでいました。こちらについては、1章ごと順に読んでいくのではなく、最初は全員で、そのあと関心ある章を選んで分担するかたちにしました。今回は、以前のやり方に戻して、順に読んでいくかたちの予定です。 さて、今回は第1章「はげしい生活の基調」と第2章「美しい生活を求める願い」の2章を読みます。今までの読み方であれば「摘読」と「私見」という構成で書いていたのですが、読んでみて「摘読

    • ことばの多面性と限界で遊ぶ営みとしての“詩”。ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読む(3)第7章「遊びと詩」&第8章「詩的形成の機能」

      文化の読書会、前回からヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』(中公文庫版)を読み始めました。ちなみに、講談社学術文庫版もあります(持ってます)。 今回は、メンバーで関心のあるテーマの章を採り上げて読み合うかたちをとります。私は、詩をめぐる第7章と第8章を読みます。 いちおう、本書の構成を自分の備忘のために書き留めておきます。 摘 読。第7章遊びと詩 第7章において、ホイジンガは詩的創造について問う。というのも、高度に組織化されてしまった社会形態のなかでは、宗教、科学、

      • 文化は原初から遊ばれるものであった。ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読む(2)第2章「遊び概念の発想とその言語表現」&第3章「文化創造の機能としての遊びと競技」

        文化の読書会、前回からヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』(中公文庫版)を読み始めました。ちなみに、講談社学術文庫版もあります(持ってます)。 https://amzn.asia/d/96CmsqB https://amzn.asia/d/3QUOsvi 今回は、「遊び」の言語表現を博捜する第2章と、ある意味で本書の総論的な位置付けともいえる第3章を読みます。 摘 読。「あそび」「あそぶ」の言語表現:第2章 ここでは、さまざまな言葉を通じて、「あそび」を意味する言

        • ゼミのプロジェクトで、サービスドミナント・ロジックをベースに考えるということ。

          ここ数年、サービスドミナント・ロジックの考え方がどうも身に染みついてきた感がある。ただの主観的直感でしかないけど。

        激しく、憂鬱な生活から生まれた“生活の美”。ホイジンガ『中世の秋』を読む(1)第1章「はげしい生活の基調」&第2章「美しい生活を求める願い」

        • ことばの多面性と限界で遊ぶ営みとしての“詩”。ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読む(3)第7章「遊びと詩」&第8章「詩的形成の機能」

        • 文化は原初から遊ばれるものであった。ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読む(2)第2章「遊び概念の発想とその言語表現」&第3章「文化創造の機能としての遊びと競技」

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        • 新自由主義って何っていうメモ。

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        • 【思索の漏れ落ち】サービスドミナント・ロジックをめぐって_01(続編があるかどうかは知らない)

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        • 新年度ですね。

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        • 春休み、のはずなんですが。

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        • 【思索の漏れ落ち】サービスドミナント・ロジックをめぐって_01(続編があるかどうかは知らない)

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        • 新年度ですね。

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        • 春休み、のはずなんですが。

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        メンバー特典記事

          ゼミのプロジェクトで、サービスドミナント・ロジックをベースに考えるということ。

          ここ数年、サービスドミナント・ロジックの考え方がどうも身に染みついてきた感がある。ただの主観的直感でしかないけど。

          ゼミのプロジェクトで、サービスドミナント・ロジックをベースに考えるということ。

          ○○資本主義。いやそも資本主義って。

          資本主義批判って、ほんとに世の中に多く出てます。「確かにね」って思うところもあります。 ただ、そもそも資本主義って何やねんってところについては、意外と議論が大雑把なので、資本主義批判を聞いても正直なところ、あまり響きません。 じゃあ、そもそも資本主義(Capitalism)って何やねん。そんなもん、すぐに答えられたら苦労しません(笑) 酔睡状態で、雑に考えてみようと思います。

          ○○資本主義。いやそも資本主義って。

          ふと顕れる色。

          昨日(2023/12/01)の木村祥一郎さんのX(いわゆるTwitter)での投稿、すごく惹かれるものがある。

        記事

          日常生活から、敢えて離れて「演じる」こと。ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読む(1)第1章「文化現象としての遊びの本質と意味」

          文化の読書会、今回からはヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』(中公文庫版)を読みます。ちなみに、講談社学術文庫版もあります(持ってます)。 なぜ、この本にしたのか。今回は、私から提唱した記憶があります。 別に、私自身「遊び」が上手だという意識はありません。何なら苦手意識すらあります(笑)だからこそ、なのかもしれません。読みたくなったのは。 同時に、がっつり細かく計画を立てていくのも苦手。つねに「遊び」の部分を用意しときたい人間でもあります。そういう意味で、「遊び」とい

          日常生活から、敢えて離れて「演じる」こと。ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読む(1)第1章「文化現象としての遊びの本質と意味」

          試みて、つないでくれた第14期へ。

          例年、卒業とゼミの修了に寄せて、蕪雑ながら一文を送っています。いくらか編集したうえで、noteでご披露いたします。 卒業式から丸二日経った。あらためて卒業おめでとう。みんなが色紙に寄せてくれた言葉たちをしみじみと読んだ。ありがとう。 もう遥か前のことのようにも感じるが、コロナ禍のなかで入学式さえできず、よくわからないままで全てオンラインでおこなわれる講義や基礎ゼミ。みんなにとって、予想もしなかった大学生活だったに違いない。とりわけ、みんなの場合は、それをもろに被った学年だ

          試みて、つないでくれた第14期へ。

          快楽と幸福。“teleiosな状態”はどこにあるのか。リストテレス『ニコマコス倫理学』をよむ(10)。

          アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫)を交互に読んでいくという試み。 今回は、アリストテレス『ニコマコス倫理学』の第10巻。いよいよ最終巻。毎回注記してますが、巻といっても、現代的な感覚でいえば“章”に近いです。今回は、幸福に関する内容。アリストテレスが、ひとまずこの本において述べられたいことのゴール(そして、その先)が述べられています。 読書会での設定文献は↑の翻訳だが、最近になって以下の文庫

          快楽と幸福。“teleiosな状態”はどこにあるのか。リストテレス『ニコマコス倫理学』をよむ(10)。

          「語り」の根源性:語られた言論と書かれた言論の交錯、そこから哲学(史)が生まれる。納富信留『ソフィストとは誰か?』をよむ(7)。

          アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫)を交互に読んでいくという試み。今回は、納富先生の第2部第8章「言葉の両義性」と結章を読みます。 摘 読:第8章を中心に。ここで取り上げられるのは、今となってはほとんど注目されていないソフィスト・アルキダマスである。彼はゴルギアスの弟子であり、在世中にはきわめて重要で有名な弁論家であった。にもかかわらず、すでに紀元3世紀のフィロストラトスの『ソフィスト列伝』にお

          「語り」の根源性:語られた言論と書かれた言論の交錯、そこから哲学(史)が生まれる。納富信留『ソフィストとは誰か?』をよむ(7)。

          【備忘】山縣ゼミ/価値創造デザインプロジェクトでの成果報告会のための論文化:ゼミメンバー向けのSlackより

          写真は、昨年度の価値創造デザインプロジェクトの成果報告会の様子です。 価値創造デザインプロジェクトの成果報告会を開催します!今年度も価値創造デザインプロジェクト成果報告会を開催いたします!昨年に引き続き、LINEヤフー 大阪オフィスの中川さんはじめ皆さまのお力添えで、グランフロント大阪にあるLINEヤフー大阪オフィスで開催させていただく運びとなりました。ほんとにありがとうございます! 対面参加(20名;PJ先のみなさまは別枠です)と、3回生の価値創造デザインプロジェクトの

          【備忘】山縣ゼミ/価値創造デザインプロジェクトでの成果報告会のための論文化:ゼミメンバー向けのSlackより

          ポリス共同体/社会的共同関係を支えるのは、やはり愛だ。アリストテレス『ニコマコス倫理学』をよむ(9)。

          アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫)を交互に読んでいくという試み。 今回は、アリストテレス『ニコマコス倫理学』の第8巻。毎回注記してますが、巻といっても、現代的な感覚でいえば“章”に近いです。今回は、愛/友愛に関する内容。前の巻に比べて、言いたいことがけっこうすっきり述べられている感があります。ちなみに、次の第9巻も引き続き、愛/友愛に関する議論です。 読書会での設定文献は↑の翻訳だが、最近に

          ポリス共同体/社会的共同関係を支えるのは、やはり愛だ。アリストテレス『ニコマコス倫理学』をよむ(9)。

          ポリス共同体/社会的共同関係を支えるのは、愛だ。アリストテレス『ニコマコス倫理学』をよむ(8)。

          アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫)を交互に読んでいくという試み。 今回は、アリストテレス『ニコマコス倫理学』の第8巻。毎回注記してますが、巻といっても、現代的な感覚でいえば“章”に近いです。今回は、愛/友愛に関する内容。前の巻に比べて、言いたいことがけっこうすっきり述べられている感があります。ちなみに、次の第9巻も引き続き、愛/友愛に関する議論です。 読書会での設定文献は↑の翻訳だが、最近に

          ポリス共同体/社会的共同関係を支えるのは、愛だ。アリストテレス『ニコマコス倫理学』をよむ(8)。

          ちょっと後半息切れしたかも。な、2023年ふりかえり。

          2023年も終わろうとしています。仕事は残っています。年内にやるべきことが。けれども、先にこれを書いときます(笑) 2023年、長かったような気がします。といって、この長いというのは、おもしろくなかったとかいうことではまったくないのです。むしろ、いろいろできたこともたくさんありました。だから、長く感じるのかもしれません。 1. アントレプレナーシップへの美学的・詩学的アプローチへの展開。研究その1。2023年の研究の多くを占めていたのは、これでした。 幸いなことに、202

          ちょっと後半息切れしたかも。な、2023年ふりかえり。

          思慮から抑制へ。自律という考え方の原点。アリストテレス『ニコマコス倫理学』をよむ(7)。

          アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫)を交互に読んでいくという試み。 今回は、アリストテレス『ニコマコス倫理学』の第7巻。毎回注記してますが、巻といっても、現代的な感覚でいえば“章”に近いです。今回は、抑制あるいは節制をめぐる巻。ちょっと込み入った議論ですが、いわゆる〈自律〉にかかわっているとみることができそうです。 読書会での設定文献は↑の翻訳だが、最近になって以下の文庫版の存在も知りました。

          思慮から抑制へ。自律という考え方の原点。アリストテレス『ニコマコス倫理学』をよむ(7)。

          ○○資本主義。いやそも資本主義って。

          資本主義批判って、ほんとに世の中に多く出てます。「確かにね」って思うところもあります。 ただ、そもそも資本主義って何やねんってところについては、意外と議論が大雑把なので、資本主義批判を聞いても正直なところ、あまり響きません。 じゃあ、そもそも資本主義(Capitalism)って何やねん。そんなもん、すぐに答えられたら苦労しません(笑) 酔睡状態で、雑に考えてみようと思います。

          ○○資本主義。いやそも資本主義って。

          ふと顕れる色。

          昨日(2023/12/01)の木村祥一郎さんのX(いわゆるTwitter)での投稿、すごく惹かれるものがある。

          真剣に「遊ぶ」ことで浮かび上がってくる何か。納富信留『ソフィストとは誰か?』をよむ(6)。

          アリストテレスの『二コマコス倫理学』(朴一功訳、京都大学出版会)と納富信留『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫)を交互に読んでいくという試み。今回は、納富先生の第2部第6章「弁論の技法」と第7章「哲学のパロディ」を読みます。 摘 読。今回は、第6章と第7章を併せて摘読する。第6章で扱われているのが『パラメデスの言明』という法廷での弁明形式による演示、第7章で扱われているのが『ないについて、あるいは、自然について』という哲学的な議論の形式を採った作品である。 『パラメデ

          真剣に「遊ぶ」ことで浮かび上がってくる何か。納富信留『ソフィストとは誰か?』をよむ(6)。