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文化とビジネスの不穏な関係にちゃちゃ(!)を入れる

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文化をどう定義するかはさまざまですが、基本的に人が生きるための工夫です。そうなんですが、なんか本末転倒みたいな話って多いのです。例えば、はっきり言うかどうかは別にして「ビジネスの…
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記事一覧

日本に比べるとイタリアもフランスも英語が通じる国

日経新聞で「日本の英語力92位で過去最低 国際化に逆行、低下続く」という記事が目に入ったと…

ラグジュアリーとは「部分」ではなく「全体」ー意味のイノベーション再考

9月末、イタリア北西部、ピエモンテ州のランゲ地方、山の上に立つ農家を改造してつくったデザ…

古典的話題である「友達って何?」

「友達って何?」という話題は、誰でも幼少の頃から考え、議論が伯仲する大問題ではないでしょ…

ミラノの刑務所におけるアート展で思ったことー都市と刑務所をどう繋ぐか?

ミラノの刑務所で開催されたアート展を見てきました。昨年も同じ場所で在監者によるデザイン展…

〇〇人と間違われて怒る人たち

イタリア人の友人と雑談しているとき、彼の口から笑いながら出たのが以下のセリフです。 ぼく…

「ローカリゼーション議論」が再浮上するのか?ー「ガラパコス」は結果論。

日経新聞の以下の記事は、ローカリゼーションがテーマとして浮上してきていると語っています。…

30歳前後の女性が新ラグジュアリーの世界に踏み込む理由

転職とは、自分が求めることに素直になったときの結果であるーー経産省でファッション政策に関わり、パリのビジネススクールでラグジュアリーマネジメントを学び、日本に戻ったら名古屋の有松絞のスズサンに転職した井上彩花さんの話を伺い、感じたことでした。 10月5日、新・ラグジュアリーのオンライン講座のゲストとして井上さんをお招きしました。8月初め、井上さんから転職のお知らせを受け取り、ぼくは即、これまでのご自身の経験と、今考えていることを講座でお話頂けないか?とお願いしたのです。

1982年のザルツブルクとニース

1970年代のイタリアのデザイン状況が80年代以降の第二期的イタリアデザイン史をつくった。これ…

「若い人たちが犠牲になる」という意味 ー 夢をもてるのか?

若い人たちが戦争の犠牲になりつつある実態を日経新聞の記事「ロシア、鉄道建設などで14歳も勤…

どんな人が缶で日本酒を飲むのだろう?

2015年に開催された食をテーマにしたミラノ万博の前後の数年間、日本酒の欧州市場開拓に関わる…

精神性の高低はルネサンスとピューリタリズムの妥協の結果であり、これが近代の心の姿…

文化の読書会ノート ホイジンガ『中世の秋』(堀越孝一訳)第一版緒言 I  はげしい生活の基…

食とツーリズムの可能性ーーその先にすべきこと

今週の3日間、ピエモンテ州ランゲ地方に滞在し、テリトーリオー都市と農村の関係、自然、文化…

インドの学生たちにラグジュアリーを教えて学んだこと。

先週の2日間、ミラノの大学でインドの大学でデザインを学ぶ学生たちにラグジュアリーのレクチ…

1-2泊の旅で何が分かる?ー3泊以上の旅を増やそう。

「日本人は旅をやめたのか」というちょっとドキッとする見出しの記事です。海外旅行をする日本人が減っているだけでなく、国内旅行の数も横ばいというのです。2泊から増えない。 訪日する外国人は増え、滞在日数も増えているのに、です。 海外旅行低迷はパンデミックや為替変動が背景になりやすいですが、それだけではなさそうです。以下はZ世代の慎重ぶりを示していますが、これはZ世代に限らない傾向ではないでしょうか。というのも、「行きたいと思わない」「行きたいが社会情勢が不安で行けない」という