マガジンのカバー画像

文化とビジネスの不穏な関係にちゃちゃ(!)を入れる

230
文化をどう定義するかはさまざまですが、基本的に人が生きるための工夫です。そうなんですが、なんか本末転倒みたいな話って多いのです。例えば、はっきり言うかどうかは別にして「ビジネスの…
運営しているクリエイター

記事一覧

「世の中に〇〇は少ない」と思った時がすべてのはじまり。

例えば、街を歩いて数多くの店の前を通過すれば、「〇〇ってなんと多いのだ」という印象だけが…

自らの考えに確信をもつための「ちょっとしたこと」

日本滞在中、さまざまな場面で議論がある段階でスタックする様子に接し、これは日本でのビジネ…

日本のクラフトを欧州で売るに必要とされる視点

今週はヨーロッパから来た人たちと一緒に京都と丹後を巡る旅でした。相当に走り回りましたが、…

「ため(for)」を視野に入れたビジネス

名門ユニチカが繊維ビジネスから撤退するとの日経新聞の記事を読むと、いかにも繊維産業は終焉…

新ラグジュアリー講座5期目の内容と意図を話します

2025年1月にスタートする新ラグジュアリー講座5期目に参加いただく方の募集を以下の通り開始し…

日本に比べるとイタリアもフランスも英語が通じる国

日経新聞で「日本の英語力92位で過去最低 国際化に逆行、低下続く」という記事が目に入ったと…

ラグジュアリーとは「部分」ではなく「全体」ー意味のイノベーション再考

9月末、イタリア北西部、ピエモンテ州のランゲ地方、山の上に立つ農家を改造してつくったデザインスタジオを訪れました。主はクリス・バングル。米国人の名の知れたデザイナーでBMWのチーフデザイナーを務めた人です。 彼の一言がとても印象的でした。 この言葉を聞いた瞬間、彼がワインや食文化で名を馳せるランゲというテリトーリオに住居を定めた理由が分かった気になりました。テリトーリオとは都市と農村の関係、自然、文化、社会のアイデンティを包括する空間を表すイタリア語です。ある意味、ラグジ

古典的話題である「友達って何?」

「友達って何?」という話題は、誰でも幼少の頃から考え、議論が伯仲する大問題ではないでしょ…

ミラノの刑務所におけるアート展で思ったことー都市と刑務所をどう繋ぐか?

ミラノの刑務所で開催されたアート展を見てきました。昨年も同じ場所で在監者によるデザイン展…

〇〇人と間違われて怒る人たち

イタリア人の友人と雑談しているとき、彼の口から笑いながら出たのが以下のセリフです。 ぼく…

「ローカリゼーション議論」が再浮上するのか?ー「ガラパコス」は結果論。

日経新聞の以下の記事は、ローカリゼーションがテーマとして浮上してきていると語っています。…

30歳前後の女性が新ラグジュアリーの世界に踏み込む理由

転職とは、自分が求めることに素直になったときの結果であるーー経産省でファッション政策に関…

1982年のザルツブルクとニース

1970年代のイタリアのデザイン状況が80年代以降の第二期的イタリアデザイン史をつくった。これ…

「若い人たちが犠牲になる」という意味 ー 夢をもてるのか?

若い人たちが戦争の犠牲になりつつある実態を日経新聞の記事「ロシア、鉄道建設などで14歳も勤労動員 軍民で人材争奪」で知り、ロシアのこの2年半の「決算」を覗く思いです。 以下のグラフを一見すると、「悪くないじゃない」と思うかもしれません。しかし、実態はその逆です。戦争が若い人たちの人生をめちゃくちゃにすることで成立するイベントであることがよく分かる記事なので、紹介しておきます。 しかしながら、失業率が記録的に低いのは、軍に定期的に徴兵され若い人たちの絶対数が減少するからです