※深夜に書きました。気持ち悪いです。なるべく夜に読んでください。 王座戦二次予選で藤井猛先生と対局が決まりました。 B2以上の先生とは数えるほどしか対局していないですし、持ち時間5時間以上の棋戦では初めての事です。そしてその相手が藤井先生。 と考えると、物凄く運がいいですね。デビューから1年半になろうとしていますが、思ったより早かった。 率直に言って、「持ってる」と思います。あはは。 かなり嬉しいんですよね。噛み殺しています。 色んな所でチラホラお話させていただいてるんです
皆さまにご報告というか、打ち明け話と言いますか、朗報?があります。 実は、先週6/8に目の手術をするまで、2019年12月から約3年半程の間、右眼を実質失明していました。アトピー性白内障という病気です。 左眼を閉じると、右眼の視界は真っ白に濁っていて何も見えないという状況でした。 人間、片眼でも案外なんとかなるものですね。笑 アトピー自体が良くなるまではなかなか手術が難しく…。時間が掛かってしまいました。 髪を短くしたのもそのためです。術後すぐは洗髪洗顔禁止だったので。勢い
我々の世代からすれば、"渡辺明"その人は強さの象徴である。 さらに言えば、明るいトーンで繰り出されるユーモアに溢れたマシンガントーク。あれほどの立場でありながらファンサービスの意味も込めて踏み込んだ発言をする事の凄さは、棋士になった今ならよく分かる気がする。 リスクを取る事より大事な何かを取っているという事だと勝手に推察している。 子供時代からのお手本であり続けている渡辺将棋は、多面的な強さを持っているが「堅い、攻めてる、切れない、勝ち。」のフレーズで集約できるような観る
2023年4月。 お久しぶりです。 ほんっとうにお久しぶりです。笑 初めましての方もいらっしゃいますよね。 わたくし、将棋棋士の山本博志と申します。 26歳になりました。プロフィールも変えなきゃなぁ。 生意気にカッコつけて超短くしたプロフィール。もう一つ変えなきゃいけない事があります。五段になりました! 100勝70敗。若手なのに渋い成績です。でもキリが良くて綺麗な成績です。少しだけ気に入ってます。 70敗もしたら、強い人なら210勝してますよね。7割勝つなんてどんな気持
ご無沙汰しています。 成績が切り替わる年度末です。 そして今年初の投稿ですかね、あーびっくり。もう春ですよ。 なぜ今まで何も書かなかったのか… なんでだろう。ぼっーとしていたと言うか… あまりあれこれと思い詰めなくなったからだろうか? 成長か逃避か、よく分からない。とにかく今年は深く思い悩んだりしていないような気がする。うん… しかし、そうしているうちに、その事自体が悩みになったりして。生きるって大変です。 ーー 「こんなんじゃダメだ。」「まぁしばらくはこんな感じで仕
12月27日。年末である。ここ数日ぐっと寒くなって、「寒い」と口にする回数が増えた。澄んだ空気を全身に浴びて、ぶるぶると身体を震わせる。不思議と悪い気分ではない。 2021年。今年は特に何も成し遂げる事が出来なかった。ただ、少しずつ自分を取り戻す事が出来た。将棋はあまり勝っていないが、焦りもそんなにない。来年からは結構勝つ気がしている。 昨年末は、夜は寝れない、2日に1回はほぼ動けない、動画も集中して観れないのでインスタのリールみたいな動画しか観れない。という状態だった。
第47期棋王戦挑戦者決定トーナメント、郷田真隆九段対佐藤康光九段。 まさしく驚天動地の銀の舞であった。 2021/11/24 という日は、将棋ファンの記憶と心に残るべき一日となったと言っても良いのではないか? 会長の 銀が暴れし棋王戦 11月24日は 暴銀記念日 。。 朝から終局に至るまで、プロである自分も"怪鳥" "暴銀"などとファンの方々と一緒に楽しんでしまった。(正直、棋譜を並べながら自然に笑顔になってしまう。) この一局は評価値を追うと「奇天烈な作戦から劣勢にな
東西の新将棋会館のクラウドファンディングに於いては、沢山の将棋ファンの方々にご支援を賜り本当に感謝しています。ありがとうございます。 寄付をする事で得られる様々な特典の中でも目を引くのが、本稿のタイトルにもなっている「"【10人限定】近藤誠也七段との5分間のビデオ通話権"」である。 https://readyfor.jp/projects/shogikaikan01 この特典の凄いところは、なんとこの私、山本博志も彼とはビデオ通話をした事は無いということだ。そして今後も
少し涼しくなって、もう秋である。本当に時間が経つのが早い。将棋を指していないと、この過ぎた時間に何も残らないような気がしてしまう。棋譜が残るのが将棋の素晴らしいところだなと改めて思う。 昨日の対局に勝ち、7連勝である。なんということか。 体調が持ち直したのも大きいが、特筆すべきは後手三間で7連勝している点である。やはり後手ノーマル三間飛車には、後手振り飛車界の救世主たりうるポテンシャルがあるのだろう。戦法が素晴らしいのだ。 最近は他の方のノーマル三間飛車の勝率も良いような気
※少し前に書き上がったものの、後編を盛り上げる自信が無くなりボツになった文章です。笑 自粛というと聞こえがいいが、家でひたすら緩やかに過ごす毎日である。体調が回復して、時間の経過の中に穏やかな幸福感を見つけることも増えて、ありがたい限りだが、何かが足りないと思う事もある。 一言でいえば、"刺激"が足りないのだ。 手軽な刺激を求めて、将棋ウォーズを開き赤いボタンを押す。〜数分後〜 「悔しいじゃろう?その悔し涙を力に変えるんじゃ。」爺さんの声が聞こえる。 うぐぐぐぐ。 将棋に
早いもので9月になった。急に冷え込んで寒いので、身体が驚いているように感じる。思考の方はやや冷静で、まぁ毎年こんなものかなとも思う。 ふと、あんまり家に篭るのも良くないと思い立ち、ベランダに出て深呼吸をしてみた。すぅ〜はぁ〜。秋の涼やかな風は、冷気と共に驚きを僕にもたらす。 少し前はあんなに夏の匂いがしたのに、すっかり季節が変わってしまったかのように感じた。この心地よさが懐かしい。思わず目を閉じる。 …どうやら思考は、冷静ではいられないかも知れない。 もう3年も経ってしまっ
こんにちは。お久しぶりです。 前回の記事で、「このnote=日記は自分の生きた証でもあるし、この先も続けていきたいよ!」というような事をポエミーな文章で書いてしまったのだが、そこから困ったことに全くネタが浮かばず、結局2ヶ月近く経ってしまった。 世相が難しいというのも大きい。何を書くべきなのか、どうしても考えざるを得ない。沈黙は手堅い選択肢である。本当ならば一人旅に行きたい気分だ。【ヒロシヤマモトのまったりお散歩旅】〜絶品一人焼肉編〜 いつか旅行が許される時が来たら、こん
ごくたまに、昔の自分のnoteを読むと、「えーこんな表現してるのぉ」 といういたたまれない気持ちになる事がある。嘘は書いて無いはずだが、今の自分がその時の自分に「そんな事考えてたん?」と思わず聞いてしまう。 まぁ、これがきっと日記の楽しみ方なんでしょう。noteを始めるまで、日記というのにチャレンジしても全然続かなかった。読んで下さる方がいて、モチベーションがあって初めて続いている。この先、どれくらい続くだろう?未来の事は分からないが、出来るだけ…と思う。 ーー あぁ
「コントが始まる」というドラマが、昨日最終回を迎えた。 普段ドラマを観る習慣が無いので、こんなにも毎週心待ちにして、ほぼリアルタイムで全話観たのは久々だった。半沢直樹以来か。 良かった… 本当に良い作品だった。 売れないトリオ芸人、マクベスの3人春斗、瞬太、潤平を中心とした青春群像劇なのだが、ぜひ検索して頂いて、大まかなあらすじだけでも読んでもらいたい。 最近、色々なお笑い番組、芸人さんのyoutubeを観るようになり、「お笑い」「お笑い芸人」という存在に強く惹かれるの
もう6月である。恐れ入った。時間があっという間だ。きっと書かないと文章力もあっという間に落ちてしまうだろうから、そろっと書いてみよう。 ーー 強い人はみな、「目の前の1局1局を」と言っている気がする。毎回聞いているとテンプレートのようにも思えてしまうが、きっと深い深い含蓄があるのだと思う。最近、ふと思った。 奨励会員の頃、最初のうちこそ次の級に上がるのが目標だから、6つ勝てば良くて、1日に3連勝すればその3勝ははとてつもなく大きな意味を持った。 三段になり、目の前まで
お久しぶりです。 書こうと思っていてなかなか書けていなかった、僕の親友で恩人で、なおかつ保護者的人物でもある「きわみん」の話を書きたい。 「きわみん」こと、極と僕の出会いは、小学二年生の頃まで遡る。僕が通い詰めていた将棋会館道場でよく見る少年のうちの一人で、お互いに同い年である事が分かってからは、一緒に通っていた父親同士が何故かライバルになって仲良くしていた事もあり、よく意識する相手になっていた。 当時はお互いに1級から初段で、(父親同士もその棋力帯で、今思えばめっちゃ