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教員の幸せなキャリアとは?校長の魅力と担任のやりがいを考える!

先日、大学時代からの友人で、現在は教員として働いている同級生と食事をする機会がありました。

30代に入っていることもあり、結婚・子育て・キャリアなどが話題になりました。

友人と話す中で、自分なりにいろいろと考えたことがあったので、忘れる前に記事にまとめていこうと思います。

教員に限らず、今後のキャリアに悩んでいる方や、同じ年代の方の参考になればと思います。


(1)教員のキャリア

教員以外の方も読んでくださっているかもしれないので、教員の一般的なキャリア・ポストと仕事内容について、大まかに紹介しておきます。

みなさんのイメージ通り、学校組織の中では、校長が最終的な決定を行うと同時に責任も負います。

校長に近づくにつれて、徐々に授業を行うことが少なくなり、学校・学年全体を管理・運営するというポジションになっていきます。

教員のポジション

校長と教頭は管理職と呼ばれ、試験を受けて合格する必要があります。

教頭になるための試験を受けるには、教務主任を数年務めるなどの条件があるようです。

教務主任になる先生は、その前に学年主任や生徒指導・進路指導など、責任あるポジションを経験し、それらの仕事をきちんとこなしている人が多いです。

学級担任を数年間務めると、校内で責任あるポジションを任されるようになります。

ただし、教員は民間企業のように売り上げなどの数字で評価され、役職に抜擢されわけではなく、
・学級経営の様子や授業のスキル
・校務分掌での学校への貢献
・子どもや保護者からの評価
・同僚からの信頼
・経験年数
などを校長が総合的に判断して、翌年のポジションを決定していきます。

また、教員は○○研究会や教職員組合などの外部の仕事で資質や教師としての能力を示すことで、評価を得ることもあります。

翌年の役割を決める際には、校長の主観によるところが大きく、
・校長に合うか合わないか
・校長にどう評価されているか
・校内で空いているポジションと自分の能力や得意分野が一致するか
などの要因で、思うようなキャリア形成ができない場合もあります。

希望は出せますが、必ず叶うわけではなく、校長に任された場所で、仕事を人並みにこなす(こなしていると思ってもらう)ことで翌年以降のポジションが決まってくることになります。

また、キャリアの途中で教育委員会の指導主事を経験して、再び現場に戻ってくる先生もいらっしゃいます。

(2)校長へのキャリア

次に、校長を目指すコースを経験年数と共に紹介します。

校長へのキャリア ※大体のイメージ

学級担任としてある程度経験を積み、後輩も増え、中堅となった15年目あたりで、
・教務主任や校務主任になっていく先生 → 校長を目指す
・それらを断って担任を継続する先生 → 生涯担任
・声すらかけられない先生 → 生涯担任
という分かれ道があるかなという感じです。

この分かれ道は、年齢で言うと30代後半から40代前半くらいです。

年齢的に、結婚して育児もしているケースも多く、仕事と家庭のバランスをどのようにとるかが難しい時期でもあります。

自分の周りで、教員同士で結婚した方たちは、女性の方が育児に専念し、男性が仕事に比重を置くようなケースが多く、結果的に男性の方が多く管理職を務めることにつながっています。

女性の育児経験は、管理職となった際にも生きてくると思うので、働き方を改善し、女性の管理職がもっと増えるような評価システムが必要なのではないかとも思います。

(3)校長への挑戦のメリット・デメリット

校長のメリット・デメリット

校長職に進むには、校内の多くのポジションを経験することで、組織の全体像を理解し、責任ある立場での経験を積むことが重要になってきます。

キャリアアップに伴って、決定権が大きくなり、学校の方針や予算の使い方などを決定する際に、意見を反映することができるようになります。

自分の思いや考えに従って、学校運営を行うことができるという点が、校長になるメリットだと思います。

一方で、校長職は責任やプレッシャーが大きいことも事実です。学校のトップとして、教育の質や生徒たちの成長に深く関わりながら、教職員や地域との連携も重要になります。

一般の企業と同様に、経営者やトップリーダーとしてのスキルや視野が求められることもあります。

学年主任以降のキャリアアップに伴って、クラス担任をしたり授業をしたりする時間は減少していきます。

生徒と距離が離れたり、授業を行う時間が減ることがデメリットとなります。また、管理職としての勤務時間は学級担任に比べて長くなる傾向があります。
※特に教頭先生の多忙感がすごい

校長職を目指すか、それとも教育の現場で担任を極めるかは、個々のキャリア目標や価値観によって異なります。

自らの将来のビジョンをしっかりと持ちながら、適切なキャリアパスを選択することが大切になってきます。

(4)担任を続けることのメリット・デメリット

担任を続けることのメリット・デメリット

担任教師は、子どもたちとの日常的に関わりながら、学びや成長をサポートすることができます。

担任を続けることで、一人ひとりの生徒に目を配り、その個性や潜在能力を引き出すことが可能となります。その中で、教育者としての成長や充実感を得ることもできると思います。

担任は、生徒たちの学習面だけでなく、心のケアや生活面でもサポートが求められることがあります。そのため、担任教師は忙しい一方で、生徒たちとの絆を築くことに大きなやりがいを感じることができます。

最近は、管理職の仕事ぶりを見ていて楽しくなさそうだから、管理職になりたくないと考えるケースも多く、担任を続けたいと考える人も周りに多いです。

(5)転職に挑戦

教員のキャリアに悩んでいる場合、転職も一つの選択肢として考えることができます。

新たな職場での新鮮な挑戦は、自己成長の機会やキャリアの可能性を広げることができます。

転職を検討する際のメリットは、異なる環境での雇用条件を知ることで、教員としての待遇や働き方を見つめなおすことができることです。

普段、学校で過ごしていると気づかないような教員のメリット・デメリットを客観的に見ることで、そのまま転職するのか教員を続けるのかを選ぶことができます。

最近は、非常勤講師をしながら副業で稼ぐというスタイルを目指している方もSNS等でよくみられるようになってきました。

今後も、教員としての働き方は多様化していくと感じています。

(6)まとめ

今回は、教員のキャリア選択について記事にしてきましたが、いかがだったでしょうか?

ちなみに、Xで行ったアンケートでは以下のような結果でした。

僕自身、いろいろな役職に声掛けをいただく機会が増えてきており、担任を続けるか管理職を目指すかを決めていく時期が近づいてきています。

今回の記事のようにそれぞれのメリット・デメリットを考えながらキャリアを築いていきたいと思います。

今回の記事が、みなさんの参考になれば幸いです。

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