山鹿 たつ

会社を辞めて個人投資家をやっています。長野県の田舎に住んでいます。おもに読書の感想を書…

山鹿 たつ

会社を辞めて個人投資家をやっています。長野県の田舎に住んでいます。おもに読書の感想を書いています。読書の範囲は哲学が多いです。考えることが好きで、いつも考えていることを書けたらいいと思っています。

最近の記事

映画感想文 「ヘルレイザー」を見て 地獄って怖い

映画「ヘルレイザー」を見た。私が東京に住んでいた時に話題になっていた映画だから、ずいぶん昔のものだ。「ヘルレイザー」は、1987年9月10日にイギリスで公開されたホラー映画だ。監督はクライヴ・バーカーで、原作は彼の小説「ヘルバウンド・ハート」である。予算は潤沢ではなかったのであろうと思われる。ハッキリ言えばチープ感が漂う。 紹介すると、物語は、古いパズルボックスを手に入れた人々を中心に展開する。このパズルボックスは、解かれることで究極の快楽をもたらすと伝えられてるが、その真

    • 複数の変換空間を持つこと 廻向と労働と変換と商品 お金と善悪

      マルクスは資本論の最初のほうで商品の分析から始めました。商品とは市場でやり取りされる物です。富とは巨大な商品の集合体のことを指します。なぜ無味乾燥な商品の分析から始めたのでしょうか。それは労働もまた商品の一つであり、労働者階級とは労働しか売るものがない人々だからです。別の商品を持っていれば労働を売ることなく、商品を売ることによって利益を得ることができます。 事業を起こして商品を作ることができれば、そこから利益を得ることができます。もちろん言うは易しです。事業が必ずうまくいく

      • あじさい寺 深妙寺をみに行ったよ

        パスポートを受け取りに行ったついでに、深妙寺に行ってきました。深妙寺は伊那にあるあじさい寺と言われています。ユーチューブ動画を上げてくれている人がいるので貼り付けておきます。 長野県伊那市に佇む深妙寺は、200種2500株もの紫陽花が咲き誇る「あじさい寺」として親しまれています。6月中旬から7月中旬にかけて、境内は色とりどりの紫陽花で埋め尽くされます。 鎌倉時代に日蓮宗に改宗された歴史ある寺院で、本堂には伊那観音や三十三観音が安置されています。また、境内には2000個の挽

        • パスポートの申請をスマホでやってみた。簡単なのでおすすめです

          7月3日にパスポートを受け取りに合同庁舎まで行ってきました。パスポートの期限は9月までありました。でも気が付いた時にやらないと忘れてしまいます。この頃は、なんでも忘れてしまいます。やる気になったので申請しました。 パスポートの更新をネットで調べると、どうも申請はスマホでできるらしいことがわかりました。政府がデジタル化で活動している結果が出ているようです。 10年前は申請も合同庁舎まで行かなくてなりませんでした。申請のために行って、また受け取りの時にも出向くという二度手間で

        映画感想文 「ヘルレイザー」を見て 地獄って怖い

          6月15日葬式のはなし

          6月16日は叔母の葬式に行ってきました。91歳になる母はトイレも近くなり座って式に出るのが嫌で、10年くらいは私が一人で葬式には出ています。母の姉であり、享年94歳でした。死因は心筋梗塞でした。草取りをしていて帰ってくると胸がいたいといい、それから病院に運ばれました。それからすぐに亡くなったようです。母よりも3歳年上でした。母は5人兄弟でした。これですべての兄弟が亡くなりました。残っているのは母だけです。母方は血管系の疾患でなくなることが多かったです。おじの一人は60代で背中

          6月15日葬式のはなし

          消費と節約どちらを選ぶ 節約は善か

          日本はコロナ以降にインフレになりました。特に食料品の値上げは顕著でした。インフレのグラフをあげておきます。 https://www.boj.or.jp/research/research_data/cpi/cpirev.pdf これを見ると刈込平均値が2023年に3.3%くらいまで上がりました。刈込平均値とは、異常値の影響を除外するために、データの上下両端を一定割合ずつ除外(刈り込み)した上で計算される平均値のことです。例えば、10個のデータがある場合、上下それぞれ10%

          消費と節約どちらを選ぶ 節約は善か

          読書感想文 「狼と香辛料」

          私はライトノベルも好きでよく読みます。その中で今シーズン再アニメ化された「狼と香辛料」を読みました。その感想を書いてみたいと思います。geminiで出てきた紹介文を挙げておきます。 ライトノベルはゲームの世界観というのも多いです。この小説もまた中世ヨーロッパ風の世界観の中で物語は進行していきます。そのなかでも「狼と香辛料」は商人の旅の話です。魔王や魔法使いが戦闘を繰り日遂げるという話ではありません。戦闘シーンもあることはあります。でもそれはメインではありません。 商人が市

          読書感想文 「狼と香辛料」

          感想と残るもの

          綾野つづみさんの記事を読んで思っていることを書きたくなったので書いてみます。 ひろゆきの有名な言葉にそれってあなたの感想ですよね。そういう言葉があります。論破するときに事実がないことをいっていると指摘する言葉です。でも感想以外に大事なことというのは果たしてあるのでしょうか。 作品は残るが感想は残らないという言葉もあります。文章であれ、漫画であれ、映画であれ、作品というのは残されてときに大事にされて後世に残っていきます。でもその作品に触れて何かを思う。その感想は残らず消えて

          感想と残るもの

          楽天 kobo libra COLOUR を買ってみての感想

          私は本を読むときだいたい電子書籍で読みます。kindleも持っますが、楽天koboで読むことが多いです。Kobo Elipsaも持ってます。高かったのです。毎日使っていたのでもとは取ったと思います。確認するとkoboで買った電子書籍は300冊くらいです。300冊がいつでも読めるのは便利です。 Kobo Elipsaは10インチの電子書籍で大画面でとても読みやすく、処理速度も早いです。ハイライトをするときなどもやりやすいです。電子書籍でハイライトをしておくと後でまとめて見える

          楽天 kobo libra COLOUR を買ってみての感想

          創作 勇者と魔王

          「超熱魔法を使う」 魔法使いのアガイベタは叫んだ。すぐにポーションをあおると空瓶を床に叩きつけた。空瓶は粉々にくだけ、ガラスの破片になる。アガイベタは一歩前に右足を出すとガラスの破片がジャリと嫌な音を立てた。 勇者ウルフガレンダはすぐに詠唱を始める。防御の魔法だ。超熱魔法は精霊イフリートが使う灼熱のブレスに次ぐ超高温を発生させる。範囲は狭いが高温のため、あらゆるものが融解する。それとともに高温になった中心から衝撃波が発生し周りのものをなぎ倒していく。衝撃波からパーティーを守

          創作 勇者と魔王

          波を見、波を聞きながら 宮本輝「幻の光」 を思う

          4月11日に伊良湖岬に行って海を見てきました。春先の海はうねって波を立てていました。サーファーや、釣りびとが見えます。ザーという波の音を聞きながら宮本輝の小説「幻の光」を思い出していました。 小説「幻の光」の概要は、宮本輝の『幻の光』は、12歳のときに祖母が失踪した過去を持つ女性・ゆみ子が、夫の自殺後、奥能登の小さな村に住む男性と再婚し、過去の悔いと向き合っていく物語です。 ゆみ子はなぜ夫が自殺したのかという問いに悩まされます。死んでしまった以上問いただすことはできません

          波を見、波を聞きながら 宮本輝「幻の光」 を思う

          ゆっくりと反復する。

          私は映画を見るのが好きです。しかし、映画に対する不満があります。それは劇的な時間を演出してしまうということです。劇的な時間とは決定的な台詞によって登場人物が変わるとか、そういう瞬間を演出することです。 でも人が変化するとはゆっくりと変わるものです。少しずつ変わりながら、変わったときには、変わったんだなと気がつくそういうものです。映画でゆっくりした時間を見せると退屈と思われる映画になりがちです。みんなせっかちなので待てないのです。待つことができずに、すぐに何かを期待してしまい

          ゆっくりと反復する。

          旅行感想文 伊良湖岬に行ってきたよ

           4月11日に伊良湖岬まで旅行に行ってきました。地元は桜が満開で朝寒いくらいの出発でした。出発すると南下して、飯田を抜け、県境の根羽村を抜け、静岡県に入っていきます。googleのナビゲーションを使いながら軽自動車は軽快に山と山の間の川沿いを走っていきます。道路は途中一車線になるところもありますが、比較的にいい道です。 途中に腹がすくと、朝作ったサンドイッチを助手席でほうばりながら進んでいきました。途中でのどが渇いてはコンビニで飲み物を調達しながら走ります。google先生

          旅行感想文 伊良湖岬に行ってきたよ

          脆弱性について 人間て弱いなとつくづく思う。そこから出発したいとも思う。

          脆弱性について書いてみたいと思う。脆弱性って難しそうな言葉だ。言葉を変えれば弱さということのような気がする。でも少し違う気もする。僕が考える脆弱性と言って浮かぶのは、弱さ、愚かさ、知らなさ、言葉にならなさ、傷つきやすさ、忘却力のなさ、依存しやすさ、そんなことだ。 忘却力というのは忘れる力のこと。知らなさと矛盾するようだけど、忘れられるというのは大きな力だ。例えば、仕事で失敗したとき怒られてしまう。いつまでも引きずらずに、気を取り直してまた頑張ろうと思える、そんな力だ。 依

          脆弱性について 人間て弱いなとつくづく思う。そこから出発したいとも思う。

          仕事のコツ とりあえずやってみる

           仕事のコツについて書いてみる。私は会社で働いているわけではない。でも毎日のルーチンとしていることはある。例えば朝のニュースのチェックとか、株価のチャートを見るとかはある。ただ毎日やっていくだけ。その中から見えてくるものがある。コツと呼べるものはなく、あるとすれば毎日続けることだけ。 先日近所を集金して回る必要があった。期限があって26軒の家を回って集金しなければならなかった。なかなか大変だった。最終的には1軒どうしても集金できずに、25軒集金して終わらせた。こういうことは

          仕事のコツ とりあえずやってみる

          映画感想文 「ノクターナル・アニマルズ」をみて

          映画「ノクターナル・アニマルズ」を見たので感想を書きたい。概要をwikiから引用する。 スーザンはアートギャラリーのオーナー。夫とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワードから、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会

          映画感想文 「ノクターナル・アニマルズ」をみて